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ヤブキリ© TANAKA Juuyoh (田中十洋) / CC BY 2.0

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ヤブキリは、頭から翅の先まで45〜55mmほどに成長する緑色のキリギリスの仲間で、背中に一本の褐色の筋が通るのが特徴です。樹上での生活に適した細身の体つきを持ち、若齢のうちは植物質も口にしますが、成長するにつれて肉食性が強まり、自分と同じくらいの大きさの昆虫にも臆せず飛びかかる俊敏さを見せます。鳴き声は独特の声で知られ、夏の野山を彩る昆虫として古くから親しまれてきました。動きの速さと力強い顎を持つため取り扱いには注意が必要ですが、その分ダイナミックな捕食行動を間近で観察できる魅力があります。

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ヤブキリの基本データ

飼育難易度
中級者向け
寿命
成虫は普通2か月ほど(飼育下で年を越すことがある)
サイズ
頭から翅の先まで45〜55mm前後
食事
雑食(成長とともに肉食性が強まる。昆虫、葉、果実、花粉など)
飼育環境
主に樹上で暮らすので、枝や葉を入れて登れる高さのある容器で飼う。地面が常にぬかるんだ場所や乾燥の激しい場所には少ない種なので、蒸れや乾燥しすぎを避ける。
餌・給餌
食性はきわめて幅広く、昆虫などの小動物から葉、果実、蕾まで食べる。若齢幼虫は花粉や花弁を食べ、成長とともに肉食性が強まるので、生き餌も与える。塩分の濃いものや偏った餌は避ける。
混泳・相性
メスや終齢幼虫は特に貪欲で、自分と同じかそれ以上の大きさの相手にも飛びかかって食べることがあるので、単独で飼う。
繁殖・産卵
メスは地面に降りて産卵管を差し込み、土の中に卵を一つずつ産む。一部の卵は冬を2回越してから孵化する。卵は4月頃に孵化し、脱皮は通常6回。
寿命・飼育期間
幼虫期間は約2か月で、関東では梅雨の半ば頃に成虫になる。羽化から本格的に鳴き出すまで10日ほどかかる。成虫の寿命は普通2か月ほどだが、飼育下では年を越すこともある。
健康・注意点
キリギリスやウマオイと混同されやすいが、背面の褐色の筋と、雌雄で翅の形が大きく変わらない点で見分ける。国内の在来種なので、飼育個体を採集地以外に放さない。
特徴鳴く虫キリギリス国産肉食

ヤブキリについて

ヤブキリは緑色の体に褐色の筋が入るキリギリスの仲間。成長とともに肉食性が強まり、自分と同じ大きさの虫も捕食する俊敏な昆虫です。中級者向けの飼育難易度で、成虫の寿命は約2か月。

ヤブキリをお迎えする前に知っておきたい7つのこと

  1. 1成長で肉食性が強まる

    若い個体は植物質も食べますが、成長するにつれて動物質への依存が強くなります。同じ大きさの昆虫にも飛びかかることがあるため、単独飼育を基本にしてください。

  2. 2樹上性なので縦長ケージ

    樹上生活に適した体つきのため、床面積より高さのあるケージが向いています。止まり木や葉の茂った枝を入れて、隠れ場所と足場を確保しましょう。

  3. 3複数飼育は共食いに注意

    肉食性が強いため、同じケージに複数の個体を入れると共食いが起こることがあります。単独飼育を基本とし、複数飼育する場合は十分な隠れ場所を用意してください。

  4. 4昆虫餌と植物質の両方を

    成虫は動物質を好みますが、幼虫期は植物の葉も食べます。生きた昆虫を与える場合は、ヤブキリより大きすぎない個体を選びましょう。

  5. 5成虫の寿命は約2か月

    成虫の寿命は普通2か月ほどとされていますが、飼育環境によっては年を越すこともあります。短命な分、日々の変化を観察しやすい昆虫です。

  6. 6素早い動きと強い顎に注意

    肉食性が強まった個体は動きが素早く、顎の力も強いため、素手で扱う際は指を挟まれないよう注意が必要です。捕獲や移動には昆虫用のピンセットやケースを使うと安心です。

  7. 7特徴的な鳴き声も魅力

    背中に通る褐色の筋や俊敏な捕食行動に加えて、独特の鳴き声も観察の楽しみのひとつです。日中よりも夕方から夜間にかけて活動的になる個体が多く見られます。

ヤブキリのよくある質問

Q.ヤブキリはどんな環境で飼育できますか?
A.高さのあるケージに止まり木や葉付きの枝を入れ、樹上生活を再現した環境が適しています。風通しを確保しつつ、直射日光や過度な乾燥を避けて管理してください。
Q.複数匹を同じケージで飼えますか?
A.肉食性が強いため、複数飼育では共食いが起こることがあります。基本的には単独飼育とし、どうしても複数飼う場合は隠れ場所を多めに用意してください。
Q.何を餌として与えればよいですか?
A.成虫は動物質を好むため、自分より小さめの昆虫を与えるのが基本です。幼虫期は植物の葉も食べるため、成長段階に応じて内容を調整してください。
Q.ヤブキリの寿命はどのくらいですか?
A.成虫の寿命は普通2か月ほどとされています。ただし飼育環境によっては年を越して生きることもあります。
Q.ヤブキリの飼育に法規制はありますか?
A.ヤブキリはCITESの対象外です。なお、CITES・外来生物法の対象ではありません。国内の在来種なので、採集する場合は採集地のルールに従い、飼育個体を採集地以外に放さないでください。

ヤブキリ飼育に役立つ便利ツール

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