サンゴ水槽の緊急事態対応マニュアル|白化・RTN・停電
RTN/STN発生時の対応、白化の初期対応、停電時の酸素確保、ヒーター故障時の対策を解説します。サンゴ水槽を維持していると、いつかは緊急事態に遭遇します。白化やRTN(Rapid Tissue Necrosis)は数時間で大切なサンゴを失う可能性があり、停電やヒーター故障も放置すれば壊滅的な被害をもたらします。

この記事のポイント
RTN/STN発生時の対応、白化の初期対応、停電時の酸素確保、ヒーター故障時の対策を解説します。サンゴ水槽を維持していると、いつかは緊急事態に遭遇します。白化やRTN(Rapid Tissue Necrosis)は数時間で大切なサンゴを失う可能性があり、停電やヒーター故障も放置すれば壊滅的な被害をもたらします。
サンゴ水槽を維持していると、いつかは緊急事態に遭遇します。白化やRTN(Rapid Tissue Necrosis)は数時間で大切なサンゴを失う可能性があり、停電やヒーター故障も放置すれば壊滅的な被害をもたらします。本記事では、各緊急事態の兆候の見極め方と、被害を最小限に抑えるための具体的な対応手順を解説します。
RTN(急性組織壊死)の発生と初期対応
RTNはサンゴの組織が数時間から一晩で急速に剥離・壊死する恐ろしい症状です。主にSPS(ミドリイシ科など)で発生し、白い骨格が露出するのが特徴です。
- 早期発見のポイント: ポリプが完全に引っ込み、組織の端が白く後退し始めたら要注意です。健康な部分との境界線がはっきり見えることが多いです
- 即時隔離: RTNが確認されたサンゴは直ちにメイン水槽から取り出します。RTNは感染性があり、同種や近縁種に広がる可能性があります
- フラグカット: 壊死が進行中の場合、健康な組織が残っている部分をフラグソーやボーンカッターで切り離します。壊死部分から最低2cm以上離れた位置でカットしてください
- ヨウ素ディップ: 切り離したフラグをBetadine(ポビドンヨード)希釈液やコーラルRXで5〜10分間ディップ処理します
- 原因の調査: アルカリニティの急変(1日で1dKH以上の変動)、温度の急上昇、重金属混入などが一般的な原因です
STN(緩性組織壊死)への対処
STNはRTNよりもゆっくり進行しますが、対応が遅れると同様に致命的です。数日から数週間かけて組織が後退していきます。
- 症状の特徴: 組織が徐々に底部から上方に向かって後退します。RTNほど急速ではないため、毎日の観察で早期発見が可能です