熱帯魚のトリートメントタンク(隔離水槽)設置ガイド|病気の早期対応
熱帯魚の病気治療や新規導入時に使うトリートメントタンク(隔離水槽)の設置方法と運用方法を解説。必要な機材と薬浴の手順を紹介します。熱帯魚の飼育を続けていると、病気の治療や新しい魚の検疫のために隔離水槽(トリートメントタンク)が必要になる場面が必ず訪れます。メイン水槽で直接薬浴すると、バクテリアや水草、エビにダメー…

この記事のポイント
熱帯魚の病気治療や新規導入時に使うトリートメントタンク(隔離水槽)の設置方法と運用方法を解説。必要な機材と薬浴の手順を紹介します。熱帯魚の飼育を続けていると、病気の治療や新しい魚の検疫のために隔離水槽(トリートメントタンク)が必要になる場面が必ず訪れます。メイン水槽で直接薬浴すると、バクテリアや水草、エビにダメー…
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熱帯魚の飼育を続けていると、病気の治療や新しい魚の検疫のために隔離水槽(トリートメントタンク)が必要になる場面が必ず訪れます。メイン水槽で直接薬浴すると、バクテリアや水草、エビにダメージを与えてしまうため、専用のトリートメントタンクを準備しておくことが賢明です。本記事では、その設置方法と活用術を解説します。
トリートメントタンクの基本構成
トリートメントタンクは常設する必要はなく、必要なときにすぐセットアップできる道具を揃えておけば十分です。基本構成は水槽(20〜30Lが使いやすい)、スポンジフィルター(エアリフト式)、エアポンプ、ヒーター、温度計です。水槽は透明なガラスまたはアクリルが観察しやすくおすすめです。底砂は入れません。掃除のしやすさと薬の効果を最大化するためです。スポンジフィルターはメイン水槽でバクテリアを定着させておき、使用時にトリートメントタンクに移すことで、即座に生物ろ過が機能します。薬浴を行う場合、活性炭入りのフィルターは薬を吸着してしまうため使用しないでください。照明は不要で、むしろ暗い方が魚は落ち着きます。
新規導入魚の検疫方法
新しい魚を購入した際、すぐにメイン水槽に入れるのはリスクがあります。見た目は健康でも、潜伏期間中の病原菌や寄生虫を持っている可能性があるためです。トリートメントタンクで2〜4週間の検疫期間を設けましょう。この期間は通常どおりの給餌と水換えを行いながら、白点病や尾ぐされ病の初期症状、体表の異常がないかを毎日観察します。予防的にメチレンブルーやマラカイトグリーンを規定濃度の半量で投与するショップもありますが、健康な個体への薬浴はストレスになることもあるため、症状が出てから治療する方が一般的です。検疫期間を無事に過ごしたら、水合わせを行ってメイン水槽に導入します。
主要な病気と薬浴の手順
白点病はイクチオフチリウス(Ichthyophthirius multifiliis)という原虫が原因で、体表に白い点が現れます。トリートメントタンクの水温を28〜30℃に上げ、メチレンブルーまたはマラカイトグリーンを規定量投与します。白点虫は水中を遊泳する段階でのみ薬が効くため、最低1週間は継続治療が必要です。尾ぐされ病はカラムナリス菌による細菌感染で、ヒレの縁が白く溶けるように欠けていきます。グリーンFゴールドやエルバージュエースなどの抗菌薬で治療します。水カビ病(綿かぶり病)はサプロレグニア菌による真菌感染で、体表に白い綿状の付着物が見られます。メチレンブルーやマラカイトグリーンが有効です。いずれの場合も、薬浴中は活性炭を外し、エアレーションを強めにします。

