メインコンテンツへスキッププレコ(ロリカリア科)飼育完全ガイド|種類別の飼い方・給餌・繁殖まで | ブリちょく熱帯魚| ✍️ ブリちょく編集部
プレコ(ロリカリア科)飼育完全ガイド|種類別の飼い方・給餌・繁殖まで
ブッシーノーズ・コモンプレコ・ゼブラプレコなどロリカリア科の飼育を種類別に解説。水槽サイズ・ろ過・給餌・繁殖のコツと混泳の注意点を詳しく紹介します。プレコとは? プレコ(Pleco)は、ナマズ目ロリカリア科(Loricariidae)に属する淡水魚の総称です。南米・中米原産で、現在1,000種以上が知られています…
この記事のポイント
ブッシーノーズ・コモンプレコ・ゼブラプレコなどロリカリア科の飼育を種類別に解説。水槽サイズ・ろ過・給餌・繁殖のコツと混泳の注意点を詳しく紹介します。プレコとは? プレコ(Pleco)は、ナマズ目ロリカリア科(Loricariidae)に属する淡水魚の総称です。南米・中米原産で、現在1,000種以上が知られています…
プレコとは?
プレコ(Pleco)は、ナマズ目ロリカリア科(Loricariidae)に属する淡水魚の総称です。南米・中米原産で、現在1,000種以上が知られています。ショップでよく見かける「コモンプレコ」「ブッシーノーズ(アンキストルス)」「ゼブラプレコ」など、サイズ・模様・習性が非常に多様なのが特徴です。
骨板と呼ばれる甲状のうろこで体が覆われ、吸盤状の口でガラス面・流木・ライブロックに張り付く姿が印象的です。コケ取り役として有名ですが、種によって食性・サイズ・必要な飼育環境が大きく異なります。
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ブリちょく編集部
生体の飼育情報を専門に扱うブリちょく編集部。獣医療・繁殖の各分野を取材し、初心者にも分かりやすい記事をお届けします。
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プレコの主な種類と特徴
ブッシーノーズプレコ(アンキストルス属)
最もポピュラーな小型プレコ。成魚体長10〜15cm程度で、60cm水槽でも終生飼育可能。オスは鼻先に特徴的なブッシー(ひげ状突起)が発達します。雑食性でコケも食べ、野菜(キュウリ・ズッキーニ)やプレコ専用タブレットも喜びます。繁殖も比較的容易で、産卵用パイプ(プレコシェルター)を設置すると産卵・育仔を観察できます。
コモンプレコ(ヒポストムス属)
最も流通する大型種。成魚は40〜60cm以上になることも。幼魚は安価で販売されますが成長すると非常に大きくなるため、最低120cm以上の水槽が必要です。「コケ取りに小さなプレコを買ったら巨大化した」というトラブルが多い種なので、購入前に最終サイズを必ず確認してください。
ゼブラプレコ(Hypancistrus zebra / L046)
黒白のストライプが美しい高級種。ブラジルのシングー川原産で、ワシントン条約の規制対象のため現地採集品の輸出は禁止されています。現在流通するのは養殖個体のみ。コケ食いは少なく、肉食性が強い。水温28〜30℃の高温・弱酸性が適しています。
キングロイヤルプレコ(Panaque nigrolineatus / L191)
流木食性(xylivorous)のプレコ。流木の木質(セルロース)を消化できる特殊な腸内細菌を持ち、流木を齧る必須の種。流木を入れない水槽では長期維持が難しい。成魚30〜40cm。
タイガープレコ(Panaqolus属)
縞模様が美しい中型種(15〜20cm)。植物食性が強いが肉食補完食も必要。流木好き。
必要な飼育設備
水槽サイズ
| 種類 | 最小水槽サイズ |
|---|
| ブッシーノーズ(15cm以下) | 60cm(60L以上) |
| 中型種(20〜30cm) | 90〜120cm |
| コモンプレコ(40cm以上) | 120〜150cm以上 |
| ゼブラプレコ(15cm) | 60〜90cm |
ろ過設備
プレコは大食い・大量排泄者です。特に大型種は有機物を大量に生成するため、外部フィルター2台使いや上部フィルター+外掛けフィルターの組み合わせなど、過剰気味のろ過が必要です。
底砂は糞が溜まりやすいため、定期的なシフォン清掃が必須です。
流木の設置
ほとんどのプレコは流木を隠れ家として必要とします。また木食性種はセルロースを摂取するため流木が「食料」にもなります。流木は煮沸またはアク抜きをしてから設置してください。
水質
| パラメーター | 推奨範囲 |
|---|
| 水温 | 24〜28℃(ゼブラは28〜30℃) |
| pH | 6.0〜7.5(種による) |
| GH | 4〜12 |
| 硝酸塩 | 20 ppm以下 |
酸素供給
プレコは酸素要求量が高いため、エアレーションまたは水流のあるレイアウトを推奨します。特に夏の水温上昇時は酸欠に注意が必要です。
給餌・食性
| 種類 | 食性 |
|---|
| ブッシーノーズ | 雑食(コケ・野菜・タブレット・赤虫) |
| コモンプレコ | 雑食(コケ・スピルリナ・野菜) |
| ゼブラプレコ | 肉食寄り(赤虫・ブラインシュリンプ・肉食タブレット) |
| キングロイヤル | 木食性+植物食(流木・キュウリ・スピルリナ) |
コケ取り目的で飼育している場合でも、コケだけでは栄養不足になります。週2〜3回はプレコ専用タブレット(キャット・プレコタブレット)や野菜(ブランチウッド等)を与えてください。
野菜の与え方
- キュウリ・ズッキーニ・ほうれん草を小さく切り、重りで固定して与える
- 翌日には取り出すこと(腐敗による水質悪化防止)
- 農薬を落とすため必ず十分に洗う
混泳の注意点
プレコ同士の混泳は基本的に避けるべきです。特に同種同士は縄張り争いが激しく、傷つけ合います。複数飼育する場合は大きなケースで隠れ家を十分に設置してください。
大型プレコは夜行性が強く、夜間に他の魚の体表に張り付き粘液や体表を舐める「吸着事故」が起きることがあります。ディスカスや大型魚との混泳には注意が必要です。
繁殖(ブッシーノーズ)
- 産卵用パイプ(プレコシェルター)を設置する(塩ビパイプ径4〜5cm、長さ15〜20cm)
- コンディションを整える:水換えを増やし、赤虫等の高栄養食を与える
- 産卵:オスがパイプ内に雌を誘い込み、雌が卵を産む。オスが卵を守る
- 孵化:7〜10日で孵化。稚魚はヨークサックを吸収後、スピルリナタブレット・稚魚用フードを与える
- 幼魚管理:成長が早く、3ヶ月でオス・メスの見分けが可能に
よくあるトラブルと対処法
コケを全く食べない
- 餌が多すぎると人工飼料に慣れてコケを無視します
- 人工飼料を2〜3日断ち、空腹状態にするとコケを食べ始めることがあります
ガラス面に張り付かず底に沈んでいる
- 酸欠・水質悪化のサイン。エアレーションの強化と水換えを実施してください
- 病気(白点病・体表の傷)がある場合は薬浴を検討
他の魚を傷つける
- 夜間の吸着事故。傷を付けられた魚は隔離し、混泳相手を見直す
まとめ
プレコはその美しい模様・独特の形態・水槽清掃能力から人気の熱帯魚です。ただし「コモンプレコ」のような大型種は適切な設備なく飼育するとすぐに過密・水質悪化を招きます。購入前に最終サイズと必要な水槽サイズを確認し、ブッシーノーズのような管理しやすい種から始めることをお勧めします。ブリーダーから養殖個体を迎えることで健康で丈夫な個体を入手できます。