サンゴ水槽の水質管理ガイド|カルシウム・アルカリ度・マグネシウムの添加と測定
サンゴの骨格形成に不可欠なカルシウム・アルカリ度(KH)・マグネシウムの役割と目標値、各元素の測定方法、2パート添加剤・カルクワッサー・リアクターの選び方を詳しく解説します。サンゴ飼育における水質三要素の基礎知識 サンゴを健康に維持するうえで、カルシウム(Ca)・アルカリ度(KH)・マグネシウム(Mg)の三要素は…

この記事のポイント
サンゴの骨格形成に不可欠なカルシウム・アルカリ度(KH)・マグネシウムの役割と目標値、各元素の測定方法、2パート添加剤・カルクワッサー・リアクターの選び方を詳しく解説します。サンゴ飼育における水質三要素の基礎知識 サンゴを健康に維持するうえで、カルシウム(Ca)・アルカリ度(KH)・マグネシウム(Mg)の三要素は…
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サンゴ飼育における水質三要素の基礎知識
サンゴを健康に維持するうえで、カルシウム(Ca)・アルカリ度(KH)・マグネシウム(Mg)の三要素は切っても切り離せない関係にある。この三つはサンゴの骨格形成(石灰化)を直接支える成分であり、いずれかひとつでもバランスが崩れると、サンゴはポリプを閉じ、褪色し、最悪の場合は溶解を始める。
天然海水における各成分の目標値はおおよそ次の通りだ。
三要素はそれぞれ独立しているようで、実際には互いに干渉し合う。マグネシウムが低下するとカルシウムとアルカリ度が沈殿しやすくなり、いくら添加しても値が上がらないという状況を引き起こす。まずマグネシウムを適正範囲に戻すことが、水質管理の第一歩になることが多い。
測定頻度と信頼できる試薬の選び方
水質管理の精度は測定精度に直結する。安価な試薬は色の判別が難しく、ベテランでも5 dKHと7 dKHを見誤ることがある。SPS(難しい系サンゴ)を中心に飼育するなら、Hanna Instruments の比色計や、Salifert・RedSea の滴定試薬が信頼性の面で定評がある。
測定頻度の目安は以下の通り。
- 立ち上げ初期・個体追加直後:毎日
- 水槽が安定している期間:週1〜2回
- 大型LPSやSPSが多い水槽:週2〜3回
測定は必ず同じ時間帯・同じ場所のサンプル水を使うこと。照明直後の水とライト消灯後1時間の水では、光合成によるpH変動の影響でアルカリ度が微妙に異なる場合がある。再現性のある測定プロトコルを決めておくことが重要だ。
