メインコンテンツへスキップツツウミヅタ(クローブポリプ)の飼育ガイド|ソフトコーラル入門種の基本ケア | ブリちょくサンゴ| ✍️ ブリちょく編集部
ツツウミヅタ(クローブポリプ)の飼育ガイド|ソフトコーラル入門種の基本ケア
サンゴ飼育入門に最適なツツウミヅタ(クローブポリプ、Clavularia)の飼育方法を徹底解説。適切な光量(PAR50〜150)・水流設定・水質パラメーター、ライブロックへの固定方法、フラッギング(人工増殖)の手順、ポリプが閉じる原因と対処法まで初心者向けに紹介します。
この記事のポイント
サンゴ飼育入門に最適なツツウミヅタ(クローブポリプ、Clavularia)の飼育方法を徹底解説。適切な光量(PAR50〜150)・水流設定・水質パラメーター、ライブロックへの固定方法、フラッギング(人工増殖)の手順、ポリプが閉じる原因と対処法まで初心者向けに紹介します。
ツツウミヅタ(クローブポリプ)とは
ツツウミヅタ(学名:Clavularia spp.)は、八放サンゴ亜綱に属するソフトコーラルの一種で、英語では「Clove Polyps(クローブポリプ)」または「Glove Polyps」と呼ばれます。直径1〜2cmほどの小さなポリプが集まってマット状に広がる成長形態が特徴で、ポリプの周囲に生えた8本の羽毛状の触手(フェザー状の羽)が独特の美しさを持ちます。
ツツウミヅタの魅力
✍️
ブリちょく編集部
生体の飼育情報を専門に扱うブリちょく編集部。獣医療・繁殖の各分野を取材し、初心者にも分かりやすい記事をお届けします。
ブリちょくでサンゴを探す
認証済みブリーダーから直接購入できます
関連する出品を見る
この記事に関連するサンゴの出品をブリちょくで探してみましょう。認証済みブリーダーから直接購入できます。
八放サンゴ(Octocorallia)のうち、ウミトサカ目(Alcyonacea)に属します。硬い石灰質の骨格を持つLPS/SPSとは異なり、柔軟な内骨格(珪酸塩の骨片=スクレライト)を持つソフトコーラルに分類されます。光合成共生藻(褐虫藻)を内部に持ち、光エネルギーから栄養を得ます。
飼育水槽の設定
光量の目安
ツツウミヅタは光合成に依存する度合いが高いため、適切な照明が必要です。ただし、強すぎる光は褪色・退縮の原因になります。
- 推奨PAR値:50〜150μmol/m²/s(中〜低光量帯)
- 水槽内の配置:高光量レーンを避け、中段〜低段の日陰気味のエリアに配置するのが安全
- ミドリイシ(SPS)の直下など、間接光が当たる位置が特に向いています
Kessil A360X・Radion XR15・AI Prime HDなど一般的なリーフタンク用LEDで問題ありません。シアン〜ブルー(420〜480nm)のスペクトルがポリプの蛍光色を最大限に引き出します。
水流の管理
- 強すぎる水流:ポリプが開かなくなる・マットが剥がれる原因
- 水流が弱すぎる:褐虫藻への光が均等に当たらない・栄養素が届かない
- 推奨:ウェーブポンプを使い、不定期に方向が変わる水流(ランダムモード)を設定する
水質パラメーター
| パラメーター | 推奨値 |
|---|
| 塩分(比重) | 1.024〜1.026 |
| 温度 | 24〜26℃ |
| pH | 8.1〜8.3 |
| KH(アルカリ度) | 8〜11 dKH |
| カルシウム(Ca) | 380〜450 mg/L |
| マグネシウム(Mg) | 1,250〜1,350 mg/L |
| 硝酸塩(NO₃) | 1〜10 mg/L(低い方が望ましい) |
| リン酸塩(PO₄) | 0.02〜0.1 mg/L |
ソフトコーラルはSPSほど水質に厳格ではありませんが、硝酸塩・リン酸塩が高すぎると褐虫藻が過剰増殖して褐色化(コーラルのブラウニングアウト)が起きます。定期的な水換えと生物ろ過の維持が重要です。
ライブロックへの固定と配置
- フラグ(断片)のベース部分を接着剤(ゲル状サンゴ用瞬間接着剤)でライブロックに固定する
- 固定直後はポリプが閉じることがありますが、数時間〜1日で回復します
- 成長すると岩盤を这うように広がるため、隣接するサンゴに触れないよう十分なスペースを確保する
ツツウミヅタを含むソフトコーラルは、成長の際にテルペン類などの化学物質を分泌します。特にトサカ(Sinularia属)とツツウミヅタが同じ水槽内で競合すると、お互いの成長を阻害することがあります。活性炭やベッドの炭素添加(VOCの吸着)が有効です。
増殖(フラッギング)の方法
ツツウミヅタは非常に増殖しやすく、適切な環境では放っておいても自然に広がります。意図的に増殖させる(フラッギング)方法は以下の通りです。
ナチュラル増殖:ポリプが底砂や岩に接触すると、自然に付着して新しいコロニーが形成されます。
- 清潔なハサミや小刀でコロニーの一部(3〜5ポリプ以上)を切り取る
- 新しい基質(フラグプラグ・フラグスタンド)に接着剤で固定する
- 数日間ポリプが閉じることがありますが、光と水流が適切であれば1週間以内に開きます
- フラグが安定したら別の水槽・オーナーへ譲渡・販売することも可能
ポリプが閉じる原因とトラブルシューティング
| 原因 | 対処法 |
|---|
| 強すぎる水流 | ポンプの向きを変える・出力を下げる |
| 光量過多 | 低い位置・影になるエリアに移動する |
| 新規導入直後のストレス | 1〜3日待つ |
| 水質の悪化(硝酸塩高) | 水換えを実施 |
| サンゴ同士の接触(アレロパシー) | 他のサンゴから離す・活性炭投入 |
| 寄生虫(ウミウシ・ヒラムシ) | ディッピングで駆除 |
特にツツウミヅタの天敵としてツツウミヅタ専食性のウミウシ(Elysia・Cuthona属など)が知られています。導入前にルグール液またはProDibio Reef Booster希釈液でディッピングして確認することを推奨します。
給餌について
ツツウミヅタは光合成で必要エネルギーの多くをまかないますが、水槽内の微細な有機粒子(海藻エキス・フィトプランクトン・ゾーキサンテラ)を捕食する機能も持ちます。
- フィトプランクトン(Phyto Feast・Reef-Roids など)を週1〜2回少量添加すると成長が促進されます
- ただし給餌過多は水質悪化の原因になるため、少量から試してください
購入・入手先