LPSサンゴ入門ガイド|ハマサンゴ・スコリミア・トランペットコーラルの飼育
LPSサンゴ(ハマサンゴ・スコリミア・ハンマーコーラル等)の飼育方法・水質管理・給餌のコツを解説。SPSより管理しやすいLPSからのリーフタンク入門ガイドです。LPS(Large Polyp Stony Coral、大ポリプ石灰質サンゴ)はSPSより飼育難易度が低く…

この記事のポイント
LPSサンゴ(ハマサンゴ・スコリミア・ハンマーコーラル等)の飼育方法・水質管理・給餌のコツを解説。SPSより管理しやすいLPSからのリーフタンク入門ガイドです。LPS(Large Polyp Stony Coral、大ポリプ石灰質サンゴ)はSPSより飼育難易度が低く…
関連品種
LPS(Large Polyp Stony Coral、大ポリプ石灰質サンゴ)はSPSより飼育難易度が低く、海水水槽入門からリーフタンクへの橋渡しとして最適なサンゴグループです。本記事では、LPSサンゴの中でも人気の高い種類の特徴と飼育方法を解説します。
LPSサンゴとは
LPS(Large Polyp Stony Coral)は大型のポリプと骨格を持つ石灰質サンゴです。SPSと同様に石灰質の骨格(カルシウム・炭酸塩)を持ちますが、ポリプが大きく、褐虫藻をより多く持つ傾向があります。
SPSとの比較
人気のLPSサンゴ5種
1. ハマサンゴ(フォースパリキュラータ・ファビア類)
難易度: ★★(比較的簡単) 光量: 中〜高 水流: 穏やか〜中程度
特徴:
- 底面や岩の平らな場所に設置
- 夜間(消灯後)に冷凍ブラインシュリンプ等を給餌すると成長が良い
- 他のサンゴの触手が届かない場所に配置(スイーパー触手がある)
2. スコリミア(スコロミア)
難易度: ★★(比較的簡単) 光量: 中 水流: 穏やか(直接当てない)
特徴:
- 強い水流は弱らせる原因(穏やかな水流が必要)
- 週1〜2回の給餌で成長・発色が良くなる
- 低光量でも維持できる(中光量で十分)
3. トランペットコーラル(クラリヤ)
難易度: ★★★(中程度) 光量: 中〜高 水流: 穏やか〜中程度
特徴:
- 給餌への反応が良く、コペポーダや冷凍ブラインシュリンプを積極的に与える
- 過密配置は成長を妨げる
4. ハンマーコーラル(ユーフィリア類)
難易度: ★★★(中程度) 光量: 中 水流: 穏やか〜中程度
特徴:
5. チャレンジャーコーラル(プラタジア・チャレンジャーコーラル)
難易度: ★★(比較的簡単) 光量: 中〜高 水流: 穏やか〜中程度
特徴:
LPSサンゴ飼育の基本
水質パラメーター
| パラメーター | LPS推奨値 |
|---|---|
| 比重 | 1.025〜1.026 |
| 水温 | 25〜27℃ |
| KH(炭酸塩硬度) | 8〜11 dKH |
| カルシウム | 380〜450 ppm |
| マグネシウム | 1280〜1400 ppm |
| 硝酸塩 | 5〜20 ppm(SPSより高めでも可) |
| リン酸塩 | 0.03〜0.1 ppm(SPSより高めでも可) |
LPSはSPSより若干低い水質要求があり、特に硝酸塩・リン酸塩はSPSほど厳密でなくても飼育可能です。
給餌の重要性
LPSサンゴは自発的な捕食能力があり、給餌によって成長と発色が向上します。
推奨する餌:
給餌の方法:
給餌頻度: 週1〜3回
サンゴ同士の距離管理
LPSの中にはスイーパー触手(長く伸びる毒性の触手)で他のサンゴを攻撃する種類があります。
LPSサンゴの状態チェック
ポリプの開き具合
健康なLPSサンゴは光が当たる時間帯にポリプが開いています。
発色の変化
まとめ
LPSサンゴはSPSより飼育しやすく、美しい形態と多様な色彩で水槽を彩ります。初めてのリーフタンクにはLPSから始めることで、サンゴの習性・水質管理・給餌の経験を積むことができます。
特にスコリミア・ハマサンゴ・トランペットコーラルは丈夫で飼育しやすく、初心者の入門に最適です。水質の安定(特にKH・Ca)と定期的な給餌を維持することで、美しいLPS水槽を長期的に楽しめます。

