サンゴ水槽の照明スペクトルと光量の選び方ガイド
サンゴ飼育に必要な照明スペクトル(青・UV・白)の役割と光量の目安をソフトコーラル・LPS・SPS別に解説。LED選びの決定版ガイドです。サンゴ水槽の照明は、単に水槽を明るく照らすだけのものではありません。サンゴの体内に共生する褐虫藻(かっちゅうそう)が光合成を行うために不可欠であり、照明のスペクトル(波長の組み…

この記事のポイント
サンゴ飼育に必要な照明スペクトル(青・UV・白)の役割と光量の目安をソフトコーラル・LPS・SPS別に解説。LED選びの決定版ガイドです。サンゴ水槽の照明は、単に水槽を明るく照らすだけのものではありません。サンゴの体内に共生する褐虫藻(かっちゅうそう)が光合成を行うために不可欠であり、照明のスペクトル(波長の組み…
サンゴ水槽の照明は、単に水槽を明るく照らすだけのものではありません。サンゴの体内に共生する褐虫藻(かっちゅうそう)が光合成を行うために不可欠であり、照明のスペクトル(波長の組み合わせ)と光量(PAR値)がサンゴの健康と成長、そして美しい発色を大きく左右します。この記事では、LED照明の選び方をスペクトルと光量の両面から詳しく解説します。
サンゴに必要な光のスペクトルとは
サンゴ飼育で重要な波長帯は主に3つあります。
青色光(420〜480nm) はサンゴ飼育の核となるスペクトルです。褐虫藻の光合成に最も効率が良い波長帯であり、サンゴの蛍光タンパク質を励起して美しい蛍光色を引き出します。多くのLEDメーカーがロイヤルブルー(450nm付近)のLEDチップを中心に設計しているのはこのためです。
紫外線・バイオレット(380〜420nm) は蛍光色をさらに強く引き出す効果があります。特にグリーンやオレンジの蛍光タンパク質を持つサンゴでは、UV系のLEDを追加することで劇的に色が映えます。ただし、UV光が強すぎるとサンゴにストレスを与える場合があるため、全体の10〜15%程度に抑えるのが安全です。
白色光(フルスペクトル) は、人間の目で見たときの自然な色合いを補正する役割があります。青色光だけでは水槽全体が真っ青に見えてしまうため、白色チャンネルを20〜30%程度混ぜることで、サンゴ本来の色を確認しやすくなります。
PAR値の目安をサンゴ別に知る
PAR(Photosynthetically Active Radiation:光合成有効放射)は、サンゴが受け取る光合成に使える光の量を数値化したものです。PARメーターで測定でき、単位はμmol/m²/sです。
ソフトコーラルは最も光量の要求が低く、PAR 50〜150程度で十分に飼育できます。マメスナギンチャク、スターポリプ、ディスクコーラルなどは水槽の下部や側面に配置しても問題なく育ちます。






