サンゴに発生する主要な病気(RTN・STN・BJD・白化)の原因・症状・対処法を解説。早期発見のサインと予防策、トラブル時の応急処理方法を紹介します。
この記事のポイント
サンゴに発生する主要な病気(RTN・STN・BJD・白化)の原因・症状・対処法を解説。早期発見のサインと予防策、トラブル時の応急処理方法を紹介します。
サンゴを飼育していると、ある日突然、組織が溶けるように剥がれ落ちたり、表面が茶色いゼリー状の物質に覆われたりする場面に遭遇することがあります。こうした病気は進行が非常に速く、適切な対処が数時間遅れるだけで個体全体を失うケースも珍しくありません。
サンゴの病気を怖れるだけでなく、「どんな症状か」「なぜ起きるか」「どう対処するか」を事前に頭に入れておくことが、被害を最小限に抑える最善策です。本記事では、海水水槽で特に問題になることの多いRTN・STN・BJDの3種類の病気と、白化について詳しく解説します。
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RTN(Rapid Tissue Necrosis)は、その名の通り組織が「急速」に壊死していく病気です。健康だったサンゴが数時間のうちに骨格を露出させ始め、最速で一晩のうちに全体が白骨化することもあります。
主な症状は以下の通りです。
RTNは単一の原因で起きるわけではなく、複数の要因が重なって発症することがほとんどです。
RTNへの対応は「発見した瞬間」から始まります。
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STN(Slow Tissue Necrosis)はRTNと異なり、組織の後退が数日から数週間かけてゆっくり進行します。「少しずつ下から白くなっている気がする」と感じたら、STNを疑いましょう。
STNはRTNより時間的余裕があるぶん、焦らず体系的に対処できます。
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BJD(Brown Jelly Disease)は、特にナガレハナサンゴ(Euphyllia ancora)やハナサンゴ(Euphyllia glabrescens)など、Euphyllia属のLPSサンゴでよく見られる病気です。
BJDの原因は繊毛虫(Protozoa)の感染とされており、傷ついたポリプや弱ったサンゴに感染しやすい傾向があります。
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「白化」はサンゴ内部に共生する褐虫藻(Symbiodinium)が失われ、透明な組織越しに白い骨格が透けて見える状態です。厳密には「病気」ではなく「環境ストレス反応」ですが、放置すると餓死・壊死につながります。
主な原因は以下の通りです。
白化しても、骨格が生きておりポリプが出ていれば回復の可能性があります。安定した水質・適切な光・水流を維持しながら数週間〜数ヶ月根気よく管理することが大切です。骨格が全体的に緑や黒の藻に覆われてしまった場合は、残念ながら回復は難しいと判断します。
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サンゴの病気対策において、「健康な個体を選ぶこと」は予防の第一歩です。輸送中のストレスや初期の感染が、RTNやBJDの引き金になるケースは非常に多いからです。
ブリちょくでは、長年サンゴを飼育・繁殖してきたブリーダーが、自ら健康状態を確認した個体のみを販売しています。フラグ化済みの個体が中心のため、カット面が完治しており輸送ストレスにも強い状態で届きます。
また、購入後に「到着時のコンディションが気になる」「病気かもしれない」といった不安が生じた場合も、ブリーダーに直接メッセージで相談できる仕組みを用意しています。専門知識を持つブリーダーからのアドバイスは、初心者にとって何よりも心強いサポートです。
健康な個体から飼育をスタートし、本記事で紹介した病気の知識を身につけておけば、サンゴ飼育のリスクを大幅に下げることができます。ぜひブリちょくで、信頼できるブリーダーのサンゴとともに、美しいリーフタンクを楽しんでください。