キャンディケーンコーラル(Caulastrea)の飼育ガイド|照明・水流・給餌・増殖の管理
初心者にも育てやすいLPSサンゴ「キャンディケーンコーラル(コーラルビーズ)」の飼育方法を解説。適切な照明強度・水流・給餌方法・配置場所・フラグ作成による増殖まで、Caulastrea属の飼育に必要な基礎知識を網羅します。

この記事のポイント
初心者にも育てやすいLPSサンゴ「キャンディケーンコーラル(コーラルビーズ)」の飼育方法を解説。適切な照明強度・水流・給餌方法・配置場所・フラグ作成による増殖まで、Caulastrea属の飼育に必要な基礎知識を網羅します。
キャンディケーンコーラルとは
キャンディケーンコーラル(Caulastrea属、別名コーラルビーズ・バブルコーラル)は鮮やかな緑・青・赤・紫のポリプが環状に並ぶ美しいLPS(大型ポリプサンゴ)です。ポリプが一列に並んだ外観がキャンディの縞模様に似ていることからこの名前が付きました。ハードコーラルの中では比較的丈夫で水質変化への耐性も高く、初心者〜中級者向けの入門LPSとして人気があります。主な流通種はC. furcata(フルカータ)とC. echinulata(エキヌラタ)です。
照明:中程度のPARで十分
キャンディケーンコーラルはPAR 50〜150μmol/m²/sの中程度の光量を好みます。強光下ではポリプが縮小・退色しやすく、暗すぎると共生藻(ズーザンテラ)の活性が落ちて成長が遅くなります。LED照明の場合、水槽の底面や側面の低PAR域に配置するのが基本です。光時間は1日8〜10時間を目安とし、急な照明変更はストレスになるため徐々に調整します。
水流:穏やか〜中程度
強い直接水流はポリプの伸張を妨げ、ポリプ組織を傷つけることがあります。穏やか〜中程度の間接的な水流(波打つような動き)が理想です。水流ポンプは水槽の対角に設置してランダムな水流を作り、ポリプが開いた状態でわずかに揺れる程度に調整してください。
水質パラメータ
リーフ水槽の標準水質を維持します。Ca 400〜450 ppm・KH 8〜11 dKH・Mg 1250〜1350 ppm・pH 8.1〜8.3・比重 1.025〜1.026が適正範囲です。硝酸塩は25 ppm以下を目標とし、高い窒素化合物はポリプの退色(ブラウニング)に直結します。リン酸塩は0.05〜0.1 ppm程度の「やや栄養塩あり」の環境を好み、ゼロに近いULNS環境は成長が遅くなることもあります。
給餌:週1〜2回が有効
キャンディケーンコーラルは光合成(共生藻)に加え、ポリプで有機物粒子を捕食する混合栄養型です。週1〜2回、冷凍コペポーダ・マイシス・ブラインシュリンプを水流を止めた状態でスポイト給餌すると成長と発色が促進されます。給餌後30分ほどは水流を弱めてポリプが餌を取り込む時間を確保しましょう。過剰給餌は水質悪化の原因になるため、食べ残しは除去します。

