メインコンテンツへスキップ爬虫類の病気と対処法ガイド|脱皮不全・代謝性骨疾患・感染症 | ブリちょく爬虫類| ✍️ ブリちょく編集部
爬虫類の病気と対処法ガイド|脱皮不全・代謝性骨疾患・感染症
爬虫類に多い病気の症状・原因・対処法を解説。脱皮不全・代謝性骨疾患(MBD)・呼吸器感染症・寄生虫など、獣医を受診すべきサインもまとめました。爬虫類は体調不良を隠す傾向があるため、飼い主が日頃から観察して異変を早期に発見することが重要です。よくある病気・トラブルの症状と対処法をまとめました。 脱皮不全(ディスエク…
この記事のポイント
爬虫類に多い病気の症状・原因・対処法を解説。脱皮不全・代謝性骨疾患(MBD)・呼吸器感染症・寄生虫など、獣医を受診すべきサインもまとめました。爬虫類は体調不良を隠す傾向があるため、飼い主が日頃から観察して異変を早期に発見することが重要です。よくある病気・トラブルの症状と対処法をまとめました。 脱皮不全(ディスエク…
爬虫類は体調不良を隠す傾向があるため、飼い主が日頃から観察して異変を早期に発見することが重要です。よくある病気・トラブルの症状と対処法をまとめました。
脱皮不全(ディスエクダイシス)
爬虫類で最もよく見られるトラブルです。
症状
- 古い皮が体に残る(特に指先・尾先・目の周り)
- 指先に皮が巻き付いて血行不良を起こす
- 目に皮がかぶさって開かなくなる
✍️
ブリちょく編集部
生体の飼育情報を専門に扱うブリちょく編集部。獣医療・繁殖の各分野を取材し、初心者にも分かりやすい記事をお届けします。
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原因
- 湿度不足が最大の原因
- 栄養不足(ビタミンA欠乏など)
- ケージ内にざらざらした面がない
- 脱水状態
対処法
1. ぬるま湯(30〜33℃)に15〜20分浸ける
2. ふやけた皮を湿らせた綿棒で優しく取り除く
3. 指先の皮は無理に剥がさず、湿らせてから時間をかけて処理
4. 目の周りの皮が取れない場合は獣医に相談
5. ウェットシェルターを設置して湿度を確保
代謝性骨疾患(MBD)
症状
- 顎が柔らかくなる(ラバージョー)
- 手足が曲がる・腫れる
- 背骨が波打つように変形する
- けいれん・震え
- 食欲低下、動きが鈍くなる
原因
- カルシウム不足
- ビタミンD3不足
- 紫外線(UVB)照射の不足
- カルシウムとリンのバランス崩壊
対処法
1. 軽度の場合:カルシウム+ビタミンD3のサプリメントを餌に添加し、UVBライトを適切に設置
2. 中〜重度の場合:獣医でカルシウム注射が必要
3. UVBライトは6ヶ月〜1年で交換(見た目は点灯していてもUVB量が低下している)
4. 餌昆虫にカルシウムパウダーを毎回ダスティングする
呼吸器感染症(RI)
症状
- 口を開けて呼吸する(開口呼吸)
- 鼻から泡や粘液が出る
- 「ヒューヒュー」「プチプチ」という呼吸音
- 食欲低下、ぐったりしている
原因
- 低温環境での飼育
- 湿度が高すぎるまたは低すぎる
- 不衛生な環境
- ストレスによる免疫力低下
対処法
1. ケージの温度を適正範囲の上限に設定
2. 通気性を確保しつつ適正湿度を維持
3. 速やかに爬虫類対応の獣医を受診
4. 抗生物質の投与が必要になることが多い
5. 自己判断での治療は危険
寄生虫感染
症状
- 外部寄生虫(ダニ):体表に小さな黒い点が動いている。目の周りやうろこの隙間に付着
- 内部寄生虫:下痢・軟便が続く、食欲があるのに痩せる、便に虫や白い粒が見える
原因
- ワイルド個体(野生採集個体)に多い
- 不衛生な飼育環境
- 他の個体からの感染
対処法
- ダニ:ぬるま湯に浸けてダニを浮かせる。ケージを徹底消毒。イベルメクチン処方(獣医のみ)
- 内部寄生虫:獣医で検便→駆虫薬の処方
- 新しい個体は購入後に検便をしておくと安心
マウスロット(口腔内感染症)
症状
- 口の中や周囲に膿・チーズ状の白い塊がたまる
- 口を閉じられない、口周辺の腫れ
- 食欲不振、よだれが出る
原因
- 口腔内の傷から細菌感染
- ケージの金網に顔を擦りつけて傷つく
- 免疫力低下
対処法
1. 獣医での消毒・壊死組織の除去
2. 抗生物質の投与
3. 原因となる環境要因の改善(ガラスケージへの変更など)
卵詰まり(卵塞)
症状
- お腹が異常に膨らむ
- 食欲がなくなる
- 落ち着かず動き回る、穴を掘る動作
- 数日経っても産卵しない
対処法
1. 産卵床(湿らせたバーミキュライトなど)を用意
2. 温度を適正に保つ
3. 24〜48時間経っても産卵しない場合は獣医を受診
4. カルシウム不足が原因のこともある
日常の健康チェックポイント
- 目が開いているか、目ヤニがないか
- 鼻水・口からの粘液がないか
- 糞の状態(形・色・頻度)は正常か
- 食欲はあるか
- 体重が極端に減っていないか
- 脱皮が正常に完了しているか
- 体表に傷や腫れがないか
獣医を受診すべきサイン
以下の症状が見られたら、速やかに爬虫類対応の獣医を受診してください。
- 開口呼吸が続いている
- 3日以上食欲がない(ボールパイソンは1ヶ月の拒食もあり得るので種類に応じて判断)
- 下痢が2日以上続く、血便が出た
- 体の一部が急に膨れた
- けいれんや震え
- ぐったりして動かない
よくある質問(FAQ)
Q. 爬虫類を診てくれる獣医はどうやって探せますか?
A. 「エキゾチックアニマル対応」を掲げている動物病院を探しましょう。日本獣医学会のサイトや爬虫類飼育者のコミュニティで情報が得られます。近隣に対応病院がない場合は、遠方でもオンライン相談に対応しているクリニックを併用する飼育者も増えています。
Q. 脱皮不全を防ぐにはどうすればよいですか?
A. ウェットシェルターの設置、脱皮前の霧吹き、水入れを大きめにすることが効果的です。
Q. MBDは完治しますか?
A. 軽度であればカルシウム補給とUVB照射で改善しますが、変形した骨は元に戻りません。早期発見・早期対処が重要です。
Q. 寄生虫の予防はどうすればよいですか?
A. 新しい個体の購入後に獣医で検便を行い、必要に応じて駆虫処理をしましょう。ケージの清潔を保つことも大切です。