メインコンテンツへスキップ鳥| ✍️ ブリちょく編集部
オキナインコの飼育ガイド|巣作り行動と穏やかな性格が魅力のクィーカーパロット
オキナインコ(クィーカーパロット)は南アメリカ原産の中型インコ。集団で巨大な巣を作る珍しい習性を持つ。性格・飼育環境・食事・手乗りトレーニング・よくかかる病気・日本での法律的扱いを解説します。オキナインコ(英: Monk Parakeet / Quaker Parrot、学名: Myiopsitta monach…
この記事のポイント
オキナインコ(クィーカーパロット)は南アメリカ原産の中型インコ。集団で巨大な巣を作る珍しい習性を持つ。性格・飼育環境・食事・手乗りトレーニング・よくかかる病気・日本での法律的扱いを解説します。オキナインコ(英: Monk Parakeet / Quaker Parrot、学名: Myiopsitta monach…
オキナインコ(英: Monk Parakeet / Quaker Parrot、学名: Myiopsitta monachus)は南アメリカのアルゼンチン・ブラジルを原産とする中型のインコです。野生では集団で大型の共同巣を作る、インコの中でも非常に珍しい習性を持ちます。知性が高くおしゃべりを覚えやすい点でも人気があり、欧米では広くペット化されています。
基本情報
✍️
ブリちょく編集部
生体の飼育情報を専門に扱うブリちょく編集部。獣医療・繁殖の各分野を取材し、初心者にも分かりやすい記事をお届けします。
ブリちょくで鳥を探す
認証済みブリーダーから直接購入できます
関連する出品を見る
この記事に関連する鳥の出品をブリちょくで探してみましょう。認証済みブリーダーから直接購入できます。
| 学名 | Myiopsitta monachus |
| 原産地 | アルゼンチン・ブラジル・パラグアイ等 |
| 全長 | 28〜32cm |
| 体重 | 90〜120g |
| 寿命 | 25〜30年(適切な管理下) |
| 鳴き声の大きさ | 中〜大 |
| 手乗り適性 | 高(幼鳥からの場合) |
| おしゃべり適性 | 高(コンゴウやヨウムには劣るが習得力あり) |
性格と特徴
オキナインコは「クィーカー(Quaker)」の名が示すように、興奮すると「クィーカー・クィーカー」という独特の声を出します。社交的で活発、飼い主への依存度が高く「犬のようなインコ」と評されることもあります。
性格の特徴:
- 飼い主に対して強い絆を形成し、一人の人間と特に深く結びつく傾向がある
- 好奇心旺盛でおもちゃや新しい環境への適応力が高い
- 縄張り意識が発達しており、特定の場所(ケージ近く)では攻撃的になることがある
- 声を学ぶ能力が高く、飼い主の言葉やフレーズを繰り返す
注意点:オキナインコは野生での巣作り行動がペット環境でも出ます。ケージ内の隅や小物の後ろに枝・紙などを集めてねぐらを作ろうとするため、巣材になりそうなものに注意が必要です。
日本における法律的位置づけ
オキナインコは特定外来生物に指定されていません(2024年時点)。ただし、一部の国や地域ではオキナインコの飼育・販売が農業への被害懸念から規制されています。日本では現時点で飼育・販売は合法ですが、野外への放鳥は絶対に禁止です。
飼育環境の整え方
ケージのサイズ
- 最小推奨サイズ:幅60cm × 奥行40cm × 高さ60cm
- 理想サイズ:幅90cm × 奥行60cm × 高さ90cm以上
- 金属ケージ:噛む力が強いため、プラスチック製は避け亜鉛不使用のステンレス製が最適
止まり木は太さの異なるものを2〜3種類設置し、足の筋力バランスを保ちます。天然木(桜・柳・りんご材など)が理想的です。
温度と湿度
野生では気温の変化に比較的強い南米の草原で暮らしていますが、ペットとしての環境では急激な温度変化を避けてください。
- 適正温度:20〜28℃
- 適正湿度:50〜65%
- 日光浴:週2〜3回、30分程度の日光浴または紫外線ランプが骨格・免疫維持に有効
食事管理
オキナインコは野生で種子・果実・穀類を食べますが、ペット環境では種子だけでは栄養が偏ります。
| 食材 | 割合 |
|---|
| ペレット(栄養完全食) | 60〜70% |
| 野菜(小松菜・ブロッコリー・人参) | 20〜30% |
| 果物(りんご・なし・ベリー類) | 5〜10% |
| 種子(ひまわり・ひえ・あわ) | 10%以下 |
与えてはいけないもの:アボカド(毒性あり)、チョコレート、カフェイン、アルコール、ネギ類、塩分の多い食品
1日の給餌量は体重の約10〜15%が目安(10〜15g程度)。残り餌は毎日必ず取り除き清潔を保ちましょう。
手乗りトレーニング
幼鳥(2〜3カ月齢)から迎えた場合、手乗りは比較的容易に習得できます。成鳥や中古鳥(前の飼い主がいた個体)の場合は根気強いアプローチが必要です。
基本的なステップ:
1. まずケージ越しに毎日話しかけ、人の声・存在に慣れさせる(1〜2週間)
2. ケージを開けて手の甲をゆっくり差し入れ、停留させる
3. オキナインコが自ら手に乗ってきたらすぐにご褒美(好きな食べ物や称賛)
4. 徐々にケージ外での飛翔・手乗り時間を延ばす
強制的に捕まえると信頼関係が損なわれます。恐怖を与えないことが最優先です。
よくかかる病気
脂肪腫(リポーマ):食事の種子割合が高いと脂肪が蓄積しやすい。ペレット中心の食事とは飛翔運動でリスクを下げる。
オウム病(クラミジア症):Chlamydophila psittaci による感染症。人にも感染する人獣共通感染症。購入直後の健康診断(糞便PCR検査)を推奨。
栄養欠乏:種子過多食によるビタミンA欠乏が多い。目やに・鼻水の慢性化が初期サイン。
巣作り行動への対処
ペット環境でもオキナインコは巣材を集めようとすることがあります。この行動は本能なので完全に抑制することはできませんが、管理することは可能です。
- ケージ内に専用の「巣コーナー」として小さな箱を設けると落ち着く
- 発情を誘発する可能性があるため、繁殖させない場合は巣箱の設置は避ける
- 紙・ティッシュなどを集め始めたら速やかに撤去する
まとめ
オキナインコはその知性の高さ、飼い主への親密さ、ユニークな巣作り行動から、インコ飼育の中でも個性豊かな種類です。25〜30年と長い寿命を持つため、長期的なコミットメントが必要ですが、それに見合う深い絆を築くことができます。定期的な健康診断と適切な食事管理でオキナインコと充実した長い時間を過ごしましょう。
オキナインコの飼育ガイド|巣作り行動と穏やかな性格が魅力のクィーカーパロット | ブリちょく