メインコンテンツへスキップハト(ドバト・キジバト)の飼育ガイド|ケージ・食事・健康管理と手乗りトレーニング | ブリちょく鳥| ✍️ ブリちょく編集部
ハト(ドバト・キジバト)の飼育ガイド|ケージ・食事・健康管理と手乗りトレーニング
ドバト(カワラバト)・キジバト・ダイヤモンドダブなどのハト類の飼育方法を解説。品種別の特徴、ケージサイズと設置物、穀物中心の食事管理、サルモネラ症・トリコモナス症などの健康管理、手乗りトレーニングの手順まで、ハトをペットとして正しく飼育するための実践ガイドです。
この記事のポイント
ドバト(カワラバト)・キジバト・ダイヤモンドダブなどのハト類の飼育方法を解説。品種別の特徴、ケージサイズと設置物、穀物中心の食事管理、サルモネラ症・トリコモナス症などの健康管理、手乗りトレーニングの手順まで、ハトをペットとして正しく飼育するための実践ガイドです。
ハトをペットとして飼う魅力
日本でペットとして飼育されるハトには大きく分けて「ドバト(カワラバト)」と「キジバト」があります。ドバトは伝書バト・競技バト・観賞バトとして古くから飼育されており、温和な性格で人に慣れやすいことから、インコ・文鳥とは異なる静かな飼育体験が楽しめます。
ハトをペットにするメリット
- 鳴き声が柔らかく(クルックー音)、インコのように大声で叫ばない
- 比較的手がかからず、独立心が高い
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ブリちょく編集部
生体の飼育情報を専門に扱うブリちょく編集部。獣医療・繁殖の各分野を取材し、初心者にも分かりやすい記事をお届けします。
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ドバト(カワラバト / Columba livia)
日本の街中でよく見られる青灰色のハトはドバトの野生型(セミワイルド)ですが、ペットとして飼育可なのは改良家禽品種(伝書鳩等)のみで、野生のドバト(カワラバト)個体の捕獲・飼育も鳥獣保護管理法で原則禁止です。
| 品種 | 特徴 |
|---|
| ファンテール(孔雀鳩) | 扇状に広がる尾羽が特徴 |
| ジャコビン | 頭部の羽冠(フード)が独特 |
| ツンブラー | 宙返り飛行する伝統品種 |
| 伝書バト(ホーミングピジョン) | 帰巣本能が高く競技用に飼育 |
| リング・ネック・ダブ | 小型で鳴き声が柔らか、初心者向け |
キジバト(Streptopelia orientalis)
日本に生息する野鳥で、保護された野生個体を人慣れさせた場合に限り飼育できます。ただし日本の野生のキジバトは鳥獣保護法で保護されており、捕獲は原則禁止です。飼育個体はケガや育児放棄等でレスキューされた個体のみ対象になります。
ダイヤモンドダブ(コウキンジャク)
オーストラリア原産の小型ハト。体長は20cm程度と小型で、繁殖も比較的容易。入門種として人気があります。
ケージと飼育環境
ケージサイズ
| ハトの種類 | 最低ケージサイズ |
|---|
| 小型(ダイヤモンドダブ等) | 60×40×50cm以上 |
| 中型(ドバト・キジバト) | 90×60×60cm以上 |
| 大型品種 | 120cm以上の幅が理想 |
ハトは横方向の移動が多いため、幅広いケージが適しています。
ケージ内の設置物
- 止まり木:太めの丸太型(φ3〜5cm)を2〜3本設置
- 巣皿・巣箱:産卵・休息用。平皿型か箱型を1つ
- 水皿:ハトは水をすするように飲む(くちばしを水に突っ込んで一気に吸う)ため、深さのある水入れが必須
- 砂浴び場:体を清潔に保つために砂浴びを好む。砂受け皿を設置
温度・湿度
- 適温:15〜28℃(ある程度の低温には耐えられるが、10℃を下回ると体調を崩す)
- 湿度:40〜70%
- 直射日光・エアコンの風は当てない
食事管理
基本フード
ハトの主食は穀物(種子)です。インコ用シードとは異なり、大粒の穀物が中心になります。
| 穀物 | 比率の目安 |
|---|
| トウモロコシ | 40〜50% |
| 大麦 | 20〜30% |
| 小麦 | 10〜20% |
| エンドウ豆 | 10% |
| その他雑穀 | 補足 |
市販のハト用ミックスシードが手軽です。インコ用シードでは小粒すぎるため、専用品を選んでください。
補助食品
- グリット(砂利・牡蠣殻粉):消化補助・カルシウム補給。産卵中の雌には特に重要
- グリーン野菜:小松菜・レタス・豆苗を週2〜3回
- 塩土ブロック:ミネラル補給と嗜好性の維持
注意食品
玉ねぎ・チョコレート・アボカド・アルコールはハトを含む鳥類全般に有毒です。
健康管理
よくかかる病気
鳩科全般に多い細菌性疾患。症状は下痢・体重減少・关節炎(「回転病」と呼ばれる神経症状が出ることも)。新しい個体導入時には隔離・糞便検査が有効です。
口腔・食道に黄色のチーズ状病変が生じる原虫感染症。若鳥に多い。抗トリコモナス薬(メトロニダゾール等)で治療。
嗉嚢(そのう)に白い酵母様病変が生じる。甘い穀物の過多や免疫低下が誘因。
定期健診
ハトを診られる鳥専門の動物病院(エキゾチック動物科)で年1〜2回の健診を受けることを推奨します。糞便検査でトリコモナス・コクシジウム等を早期発見できます。
手乗りのトレーニング
- 最初の1〜2週間はケージ越しに声をかけ、存在に慣れてもらう
- ケージの扉を開け、手をゆっくり差し入れる(逃げたら追わない)
- 好みの穀物を手のひらに乗せ、自発的に近づくのを待つ
- 手乗りで食べるようになったら、徐々に手全体を支えるよう誘導する
ハトはインコほど「遊び」を求める動物ではありませんが、飼い主を認識し、声と存在に安心感を持つようになります。静かで穏やかな共存関係を築けるのがハトのペットとしての大きな魅力です。