マルチーズの飼い方完全ガイド|被毛ケア・性格・健康管理
マルチーズの飼い方を初心者向けに徹底解説。真っ白な絹糸のような被毛の手入れ方法、愛情深い性格の特徴、涙やけ・歯周病などかかりやすい病気の予防、食事・運動量の目安まで網羅したガイドです。マルチーズとはどんな犬? マルチーズは地中海のマルタ島を起源とする小型犬で、2,000年以上の歴史を持つ世界最古の愛玩犬のひとつで…

この記事のポイント
マルチーズの飼い方を初心者向けに徹底解説。真っ白な絹糸のような被毛の手入れ方法、愛情深い性格の特徴、涙やけ・歯周病などかかりやすい病気の予防、食事・運動量の目安まで網羅したガイドです。マルチーズとはどんな犬? マルチーズは地中海のマルタ島を起源とする小型犬で、2,000年以上の歴史を持つ世界最古の愛玩犬のひとつで…
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マルチーズとはどんな犬?
マルチーズは地中海のマルタ島を起源とする小型犬で、2,000年以上の歴史を持つ世界最古の愛玩犬のひとつです。成犬の体重は2〜4kg、体高は約20〜25cmと非常に小柄ながら、芯のある勇敢な気質を持っています。最大の特徴は床まで流れるような純白の絹糸状の長毛で、垂れ耳と黒いつぶらな瞳とあいまって、まるで生きたぬいぐるみのような愛らしい外見です。
性格は愛情深く、飼い主への強い絆を形成します。甘えん坊で常に側にいたがる一方、小さな体とは裏腹に活発で好奇心旺盛。見知らぬ人や物音に対して吠えることもありますが、適切な社会化トレーニングで穏やかに育てることができます。知能が高く習得力があるため、しつけにも向いています。
被毛のケア方法
マルチーズ飼育で最も労力を要するのが被毛のケアです。下毛(アンダーコート)がなくシングルコートであるため抜け毛は少ないものの、人間の髪に近い毛質のため毎日のブラッシングが必要です。
毎日のブラッシングにはピンブラシとコームを組み合わせて使います。まず優しくピンブラシで毛の流れに沿って梳かし、次にコームで根元から毛先まで通します。絡まりを見つけたら、無理に引っ張らず指先でほぐしてから梳かすのがコツです。シャンプーは2〜3週間に1回を目安に行い、ドライヤーで完全に乾かすことで皮膚病を予防します。
被毛を長く伸ばす「ショーカット」は日常管理に手間がかかるため、多くの家庭では「パピーカット(短めの全身カット)」を選びます。プロトリマーに2〜3ヶ月ごとにグルーミングを依頼するのが一般的です。特に目の周りと口の周りはフードや涙で汚れやすいため、専用ウェットティッシュで毎日拭き取る習慣をつけましょう。
涙やけ対策と顔まわりのケア
マルチーズの白い被毛を悩ませる最大の問題が「涙やけ(ティアステイン)」です。目の下が茶色〜赤茶色に変色するこの現象は、涙液に含まれる成分が空気に触れて酸化することで起こります。
涙やけを減らすためには、まず原因となる過剰な涙の分泌を抑えることが重要です。チェックポイントとして、逆さまつ毛や眼瞼内反(まぶたが内側に向く)などの眼の問題がないか獣医師に確認しましょう。食事では人工添加物を避け、高品質なドッグフードを選ぶことで改善するケースがあります。水分は浄水器を通した清潔な水を使用し、ステンレス製の浅い食器を使うことで口周りの細菌繁殖を抑えます。
毎日の目ヤニ取りと涙やけ部分の拭き取りを習慣化してください。市販の涙やけ専用クリーナーを使うと効果的です。それでも改善しない場合は、獣医師に相談し、眼の疾患がないか検査を受けることをおすすめします。
食事と体重管理
マルチーズは小型犬特有の「早食い」をしやすく、低血糖症(特に子犬時代)にも注意が必要です。1日の給餌量は体重1kgあたり約50〜60kcalを目安に、食事回数は成犬で1日2〜3回に分けて与えます。特に生後3〜6ヶ月の子犬は低血糖を防ぐため1日3〜4回に分けましょう。
おすすめのフードは小型犬用に粒の大きさを調整した総合栄養食ドライフードです。被毛の健康のためにオメガ3・6脂肪酸が豊富なものを選ぶとよいでしょう。体重管理も重要で、肥満は関節や心臓への負担を増やします。おやつは総カロリーの10%以内に留め、人間の食べ物(特に玉ねぎ・ぶどう・チョコレートなど)は絶対に与えないでください。
健康管理と注意すべき病気
マルチーズがかかりやすい病気を知り、日頃から予防することが長寿の秘訣です。
歯周病: 小型犬は歯が密集しやすく歯垢が溜まりやすい傾向があります。週3回以上の歯磨きを目標に、デンタルガムやデンタルケアグッズを活用しましょう。定期的な獣医師による歯のクリーニングも有効です。
膝蓋骨脱臼(パテラ): 小型犬に多い関節疾患で、膝のお皿(膝蓋骨)が外れる状態です。フローリングには滑り止めマットを敷き、高い段差からのジャンプを避けさせましょう。
気管虚脱: 気管が扁平化して呼吸困難を起こす病気です。首輪ではなくハーネスを使用し、引っ張り癖をつけないようにしましょう。
白内障・進行性網膜萎縮(PRA): 目の遺伝疾患で、特に高齢になると発症リスクが高まります。定期的な眼科検診が重要です。
ワクチン接種(混合ワクチン・狂犬病)、フィラリア予防、ノミ・マダニ予防薬の定期投与を忘れずに行い、年1〜2回の健康診断を習慣化しましょう。
運動とメンタルケア
マルチーズは活発に見えますが、小型犬として運動量は少なめで構いません。1日2回、それぞれ15〜20分程度の散歩で十分です。雨の日や体調不良の日は室内での軽い遊びで代替できます。
マルチーズは「分離不安」になりやすい犬種のひとつです。お留守番に慣れさせるには、子犬のうちから少しずつ一人の時間を作る練習が重要です。クレートトレーニングで「安心できる場所」を作ることも効果的です。コングやパズルフィーダーなどの知育玩具を活用すると、留守番中の退屈を防げます。
室内環境と温度管理
マルチーズは寒さと暑さに比較的敏感です。適切な室温は20〜26℃、湿度は50〜60%を目安にしてください。夏はエアコン必須、冬は床の冷えに注意しましょう。犬用ベッドやブランケットを用意して、体が冷えないようにします。
白い被毛で紫外線の影響を受けやすいため、夏の日中の散歩は避け、早朝や夕方に行いましょう。また、マルチーズはフローリングで滑ると足腰に負担がかかるため、よく移動する場所には必ず滑り止めマットを設置してください。
まとめ:マルチーズを幸せに育てるために
マルチーズは被毛のケアに手間がかかりますが、その分美しさと愛嬌で飼い主を魅了し続けます。毎日のブラッシングや涙やけケア、歯磨きを習慣にし、定期的な動物病院での健康チェックを怠らないことが長寿への道です。愛情深いコンパニオンドッグとして、人との絆を大切にする犬種です。適切なケアと愛情で、10〜15年という長い一生を共に歩みましょう。
