毛質別のブラシ選び、嫌がらない爪切りの手順、歯磨きの頻度と方法、長毛種の毛玉予防を詳しく解説します。
この記事のポイント
毛質別のブラシ選び、嫌がらない爪切りの手順、歯磨きの頻度と方法、長毛種の毛玉予防を詳しく解説します。
猫は起きている時間の約30〜50%を自分でグルーミング(毛づくろい)する動物です。しかし、飼い主によるケアなしでは、抜け毛の蓄積・爪の伸びすぎ・歯周病など、さまざまな健康問題が生じます。定期的なブラッシング・爪切り・歯磨きは猫の健康を守るだけでなく、皮膚の異常や体のしこりを早期発見するチャンスでもあります。
| 毛質 | おすすめブラシ | 頻度 | 代表猫種 | |---|---|---|---| | 短毛 | ラバーブラシ・天然毛ブラシ | 週1〜2回 | アメショー・ロシアンブルー | | 中毛 | コーム(粗目)・ピンブラシ | 週2〜3回 | ノルウェジアン・ソマリ | | 長毛 | スリッカーブラシ・細目コーム | 毎日 | ペルシャ・メインクーン |
短毛種のポイント: ラバーブラシやシリコンブラシを体に沿わせてなでるように使うと、抜け毛が効率よく取れます。皮膚への刺激が少なく猫が嫌がりにくいのがメリットです。仕上げに天然毛のブラシを使うと毛並みにツヤが出ます。
中毛種のポイント: コームを毛の根元から通して毛玉の有無を確認します。特に耳の後ろ・脇の下・後ろ足の付け根は毛玉ができやすい部位です。ピンブラシでふんわりと毛を整えると見た目も美しくなります。
長毛種のポイント: スリッカーブラシで絡んだ毛をほぐしますが、力を入れすぎると「ブラシバーン(皮膚の擦り傷)」を起こすため、皮膚に当たらないよう毛先から少しずつほぐします。毎日のブラッシングを怠ると毛玉がフェルト状に固まり、最悪の場合はバリカンで刈り取るしかなくなります。
換毛期(春・秋)は通常の2〜3倍の毛が抜けるため、短毛種でも毎日のブラッシングを推奨します。
道具はペット用爪切り(ハサミ型またはギロチン型)を使用します。小型猫にはハサミ型、大型猫にはギロチン型が扱いやすい傾向があります。人間用の爪切りは爪が割れるリスクがあるため使用しないでください。
事前の慣らし(爪切りの前日までに) - 普段から前足・後足を触ることに慣れさせる。肉球を優しく押して爪を出す練習を日常的に行う - 爪切りの道具を猫の前に置いて匂いを嗅がせ、存在に慣れさせる - 肉球を触るたびにおやつを与え、ポジティブな印象を作る
カットの手順 1. 猫を膝の上や安定した場所に落ち着かせる(タオルで包む「猫巻き」も有効) 2. 前足を軽く握り、肉球を優しく押して爪を出す 3. 爪の先端1〜2mmをカット(透明な部分のみ)。光に透かすとクイック(血管)が赤く見える 4. 爪の根元にある「クイック(血管・神経)」の手前2mm以上の余裕を持って切る 5. 1回ですべての爪を切ろうとせず、嫌がったら一時中断。数日に分けてもOK 6. 終わったらたくさん褒めておやつを与える
歯磨きがどうしても難しい猫には、デンタルジェル・デンタルガム・水に混ぜるデンタルリンスなどの補助製品も活用しましょう。
長毛種はグルーミング時に飲み込んだ毛が胃の中で固まり「毛玉(ヘアボール)」になることがあります。通常は嘔吐で排出されますが、腸に詰まると「毛球症」となり外科手術が必要になることもあります。
毛玉を吐く回数が週に2〜3回以上に増えたり、食欲低下・便秘・元気消失を伴う場合は腸閉塞の可能性があるため速やかに獣医師に相談しましょう。
グルーミングのしやすさは猫の品種や個性によって大きく異なります。ブリちょくでは猫専門のブリーダーから直接購入でき、購入する猫のグルーミングの習慣や扱いやすさについてブリーダーに事前確認することができます。子猫のうちからブラッシングや足を触られることに慣れている猫は、生涯にわたってグルーミングがスムーズです。健康でケアに慣れた猫を迎えることで、日常のお手入れがより楽しい時間になります。