SPSサンゴの飼育攻略ガイド|ミドリイシ・コモンサンゴを美しく育てる
SPS(小型ポリプ石サンゴ)の飼育方法を徹底解説。ミドリイシやコモンサンゴの光量・水流・水質パラメータの最適値、色揚げのコツ、白化を防ぐポイントを紹介します。SPSサンゴとは?飼育の魅力と難しさを理解する SPS(Small Polyp Stony Coral)とは、小さなポリプを持つ硬質サンゴの総称です。

この記事のポイント
SPS(小型ポリプ石サンゴ)の飼育方法を徹底解説。ミドリイシやコモンサンゴの光量・水流・水質パラメータの最適値、色揚げのコツ、白化を防ぐポイントを紹介します。SPSサンゴとは?飼育の魅力と難しさを理解する SPS(Small Polyp Stony Coral)とは、小さなポリプを持つ硬質サンゴの総称です。
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SPSサンゴとは?飼育の魅力と難しさを理解する
SPS(Small Polyp Stony Coral)とは、小さなポリプを持つ硬質サンゴの総称です。ミドリイシ(アクロポラ)やコモンサンゴ(モンティポラ)、スタイロフォラなどが代表種で、マリンアクアリウムの世界では「SPSを美しく育てられれば一人前」とも言われるほど、飼育難易度の高いグループです。
しかしその難しさの裏には、他のサンゴでは味わえない圧倒的な美しさがあります。青色LEDの光の下で輝く蛍光グリーンやパープル、成長するにつれて枝を広げていく躍動感——これがSPSファンを今も虜にしてやまない魅力です。
SPS飼育で失敗する最大の原因は「水質の変動」です。LPSや軟質サンゴと比べて環境変化への耐性が低く、わずかな水質のブレが白化や組織壊死(RTN・STN)につながります。逆に言えば、水質を安定させる仕組みさえ整えれば、初心者でも十分に挑戦できるジャンルです。まずは各パラメータの意味と目標値をしっかり押さえましょう。
SPSに必要な水質パラメータと管理の基本
SPSは水質変動に非常に敏感なため、「目標値に近づける」ことよりも「安定させ続ける」ことが最優先です。
主要パラメータの目標値
- KH(炭酸塩硬度): 7〜9 dKH。1日の変動幅が0.5 dKH以内に収まるのが理想
- カルシウム: 400〜450 ppm
- マグネシウム: 1,250〜1,350 ppm
- リン酸塩: 0.03 ppm以下(高すぎると骨格の形成が妨げられる)
- 硝酸塩: 1〜5 ppm(ゼロも高すぎも不可)
- 比重(塩分濃度): 1.025〜1.026
- 水温: 24〜26℃(急激な変動を避ける)
KH・Ca・Mgの三角バランス
KH・カルシウム・マグネシウムは切り離せない関係にあります。この3つは骨格の主成分である炭酸カルシウムの合成に直結しており、どれか1つが崩れると残りも連鎖的にズレてしまいます。例えばKHを急激に上げようとするとカルシウムが消費され、カルシウムを補充するとマグネシウムとのバランスが乱れる、という具合です。

