サンゴのディッピング方法|害虫駆除と導入時の検疫手順
サンゴ導入時に欠かせないディッピングの手順を解説。ヒラムシ・レッドバグ・AEFW等の害虫対策と薬剤の使い分けを紹介します。新しいサンゴを水槽に導入する際、最も重要な工程の一つがディッピング(薬浴処理)です。

この記事のポイント
サンゴ導入時に欠かせないディッピングの手順を解説。ヒラムシ・レッドバグ・AEFW等の害虫対策と薬剤の使い分けを紹介します。新しいサンゴを水槽に導入する際、最も重要な工程の一つがディッピング(薬浴処理)です。
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新しいサンゴを水槽に導入する際、最も重要な工程の一つがディッピング(薬浴処理)です。サンゴには肉眼では確認しにくい害虫が付着していることが多く、検疫せずに本水槽に入れると既存のサンゴにも被害が及ぶ恐れがあります。この記事では、ディッピングの手順と主要な害虫への対策を詳しく解説します。
なぜディッピングが必要なのか
サンゴに付着する害虫は非常に小さく、肉眼での発見が難しいものが多くあります。ショップやブリーダーが十分な管理をしていても、100%害虫フリーを保証するのは困難です。特に厄介な害虫は繁殖力が旺盛で、一度水槽内に持ち込むと駆除が極めて難しくなります。
ディッピングは「予防的処置」として位置づけるべきもので、害虫が見つかってから行うのではなく、新しいサンゴを導入するたびに必ず実施する習慣をつけることが大切です。
主要な害虫と見分け方
- ヒラムシ(Flatworm) はサンゴの組織を食害する扁形動物です。特にミドリイシに寄生するAEFW(Acropora Eating Flatworm)は深刻な被害をもたらします。体長2〜5mm程度でサンゴと同じ色に擬態するため発見が難しく、ポリプが開かない・白い食痕が見られる場合は注意が必要です。
- レッドバグ(Tegastes acroporanus) はミドリイシに寄生する微小な甲殻類で、体長0.5mm程度の赤い点として確認できます。直接的な組織破壊は少ないものの、大量に寄生するとポリプが開かなくなり、成長が著しく阻害されます。
- サンゴを食べるウミウシ(Nudibranch) はサンゴの種類ごとに異なる種が寄生します。モンティポーラに寄生するものが特によく知られており、産卵されると次世代が一気に発生します。
- ゾアンサス・イーター はマメスナギンチャクやゾアンサスに寄生するウミウシの仲間で、夜間にポリプを食べます。朝にポリプが減っている場合は、この害虫の存在を疑いましょう。

