メインコンテンツへスキップフタマタクワガタ(マンディブラリス)の飼育完全ガイド|世界最長の顎を持つ熱帯クワガタの飼い方 | ブリちょく昆虫| ✍️ ブリちょく編集部
フタマタクワガタ(マンディブラリス)の飼育完全ガイド|世界最長の顎を持つ熱帯クワガタの飼い方
マンディブラリスフタマタクワガタはボルネオ島原産の世界最大級のクワガタ。体長を超えることもある巨大な大顎が魅力。幼虫管理・温度設定・産卵セット・蛹化・羽化まで飼育ステップを詳しく解説します。マンディブラリスフタマタクワガタ( Hexarthrius mandibularis )はボルネオ島・スマトラ島を中心に生息…
この記事のポイント
マンディブラリスフタマタクワガタはボルネオ島原産の世界最大級のクワガタ。体長を超えることもある巨大な大顎が魅力。幼虫管理・温度設定・産卵セット・蛹化・羽化まで飼育ステップを詳しく解説します。マンディブラリスフタマタクワガタ( Hexarthrius mandibularis )はボルネオ島・スマトラ島を中心に生息…
マンディブラリスフタマタクワガタ(Hexarthrius mandibularis)はボルネオ島・スマトラ島を中心に生息する世界最大級のクワガタムシです。大型個体では大顎(アゴ)の長さが体長をほぼ上回るほどの発達を見せ、その壮大な姿は世界中のクワガタコレクターを魅了しています。
基本情報
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ブリちょく編集部
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| 学名 | Hexarthrius mandibularis |
| 原産地 | ボルネオ島・スマトラ島(インドネシア・マレーシア) |
| 体長(オス) | 70〜120mm(大顎含む) |
| 体長(メス) | 40〜55mm |
| 幼虫期間 | 6〜12カ月 |
| 成虫寿命 | 4〜10カ月 |
| 飼育難易度 | ★★★☆☆(中級者向け) |
| 必要温度 | 22〜26℃ |
成虫の管理
飼育ケースと環境
成虫は体が大きいため、コバエ防止機能付きの大型ケース(60cm×30cm程度)が理想的です。マットは昆虫用の発酵マットを3〜5cm敷きます。転倒防止のための樹皮や流木を必ず入れましょう。体が大きいため、ひっくり返ると自力で起き上がれず衰弱することがあります。
- 温度:22〜26℃(夏場の高温は大敵)
- 湿度:50〜70%(乾燥しすぎに注意)
- 登り木・転倒防止材:大型のものを複数設置
給餌
- 推奨ゼリー:タンパク質添加型、プロゼリー(高プロテイン)
- 交換頻度:2〜3日に1回(食べ残しは取り除く)
- 複数飼育:オスは縄張り意識が強く戦闘でアゴが折れることがあるため、基本的に単独飼育が原則
繁殖(産卵セット)
ペアリング
オスとメスは必ず管理下でハンドペアリングを行います。放し飼いでの自然交尾は、オスがメスを挟んで死亡させる事故が多いため推奨されません。
ハンドペアリングの手順:
1. 両者に十分給餌し体力を整えてから実施
2. メスをオスの近くに置き、オスが反応したら補助しながらマウントさせる
3. 交尾確認後(5〜15分程度)速やかに隔離
4. 数日後にもう一度繰り返すと受精率が向上する
産卵セット
産卵は熟成した産卵木(ホダ木・クヌギ)を使うのが最も効果的です。
産卵セットの作り方:
1. 産卵木:クヌギまたはコナラの産卵木を水に12〜24時間浸け、半日陰干しして適度な湿度にする
2. マット:微粒子の産卵マットまたは発酵マットを底に5〜7cm固詰め
3. 木の設置:産卵木を半分埋め込む形で設置
4. 温度:24〜26℃で管理
5. メスを投入:産卵開始まで2〜3週間、産卵期間は約1〜2カ月
産卵後は産卵木の断面に小穴(産卵痕)や産卵木の柔らかくなった部分が見えます。産卵確認後2〜3カ月してから割り出しを行います。
幼虫管理
幼虫の割り出し
産卵木を慎重に割り、幼虫を傷つけないよう取り出します。フタマタクワガタの幼虫は比較的大きく(初令でも5〜10mm)、発見しやすいです。
令数の目安:
- 1令(初令):5〜10mm
- 2令(中令):15〜25mm
- 3令(終令):40〜60mm
幼虫の飼育方法
| 令数 | 推奨容器 | 推奨菌糸 |
|---|
| 1令 | 200〜500mlプリンカップ | オオヒラタケ系 |
| 2令 | 800〜1100ml菌糸ビン | オオヒラタケ系 |
| 3令 | 1400〜2000ml菌糸ビン | オオヒラタケまたはヒラタケ |
菌糸ビンの交換サイン:ビン内が劣化・茶色く変色した時、または幼虫が端に出てきた時。3令後半は発酵マット飼育に切り替える飼育者もいます。
温度管理:22〜24℃が最適。24℃超えると幼虫期間が短縮され成虫が小さくなる傾向があります。
蛹化・羽化
終令幼虫が蛹化の準備を始めると、「蛹室」を作り始めます。このサインが見えたら菌糸ビンを動かさないようにします。
蛹化の兆候:
- 食べなくなり体が縮む(前蛹)
- 幼虫の色が黄色っぽくなる
- ビンの端や底に蛹室を作る
蛹期間は2〜3カ月。羽化後も体が固まるまで(後食開始まで)は1〜2カ月かかります。後食確認後からブリーディングに使用できます。
大型個体を育てるコツ
- 菌糸ビンは大きめを使う:3令には2000mlビン使用が大型化に直結
- 温度は低め安定:22〜23℃を安定して維持(クーラーBOX活用)
- 頻繁な移動を避ける:ストレスで暴食・食い上がりが起こる
- 産卵木の質にこだわる:良質な熟成ホダ木が大型幼虫獲得の鍵
注意点と法律
フタマタクワガタ(マンディブラリス)の飼育・販売は日本国内では合法ですが、野外放虫は生態系への影響から絶対に行ってはなりません。廃棄物として処理する際も、袋に密封してから廃棄してください。
輸入個体の購入時はWAシントン条約(CITES)の規制対象外であることを確認し、正規の輸入ルートで購入した個体かどうかをショップで確認することを推奨します。
まとめ