犬がかかりやすい8つの病気(パルボウイルス・ケンネルコフ・皮膚炎・外耳炎など)の症状・原因・対処法をFAQ形式で解説。予防接種や日常ケアで愛犬の健康を守りましょう。
犬は人間と同じようにさまざまな病気にかかります。早期発見・早期対処が愛犬の命を守る鍵です。ここでは犬がかかりやすい代表的な8つの病気について、症状・原因・対処法・予防策をまとめました。
代表的な病気・トラブル
パルボウイルス感染症
- **症状**: 激しい嘔吐・血便(トマトジュース状の下痢)・急激な脱水・食欲廃絶・高熱
- **原因**: 犬パルボウイルス2型(CPV-2)への感染。感染犬の糞便を介して経口感染する。ウイルスは環境中で数ヶ月〜1年以上生存する
- **対処法**: 特効薬はなく、輸液・制吐剤・抗生剤などの支持療法が中心。子犬の致死率は非常に高い
- **予防策**: **混合ワクチンの確実な接種**が最も重要。子犬期は3回の接種が完了するまで不特定多数の犬との接触を避ける
ケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎)
- **症状**: 乾いた咳(ガーガーという特徴的な咳)・くしゃみ・鼻水。重症化すると肺炎に進行
- **原因**: パラインフルエンザウイルス・アデノウイルス・ボルデテラ菌など複数の病原体による混合感染
- **対処法**: 軽症なら1〜2週間で自然回復するが、咳がひどい場合は鎮咳薬・抗生剤を投与。子犬や高齢犬は重症化しやすい
- **予防策**: 混合ワクチン接種。ペットホテルやドッグランなど多頭環境に行く前にボルデテラワクチンの追加を検討
皮膚炎(アレルギー性・細菌性)
- **症状**: 体を頻繁に掻く・噛む・なめる。皮膚の赤み・フケ・脱毛・湿疹・かさぶた
- **原因**: 食物アレルギー・アトピー(環境アレルゲン)・ノミアレルギー・細菌(ブドウ球菌)の二次感染
- **対処法**: 原因の特定が最優先。食物アレルギーなら除去食試験、アトピーなら薬物療法(アポキル・サイトポイントなど)と環境管理
- **予防策**: 定期的なシャンプー・ブラッシング、ノミ・ダニ予防薬の通年投与、高品質なフードの選択
関節疾患(股関節形成不全・変形性関節症)
- **症状**: 歩行時のふらつき・うさぎ跳び・階段を嫌がる・起き上がりにくい・後肢の筋肉痩せ
- **原因**: 遺伝的素因(大型犬に多い)・肥満・過度な運動・加齢による軟骨摩耗
- **対処法**: 体重管理・関節サプリメント(グルコサミン・コンドロイチン)・消炎鎮痛薬。重度の場合は外科手術
- **予防策**: 適正体重の維持、成長期の過度な運動を避ける、滑りにくい床材の使用、[犬の室内運動ガイド](/column/dog-indoor-exercise)も参考に
歯周病
- **症状**: 口臭・歯茎の腫れや出血・歯のぐらつき・食事時の痛がり・くしゃみ(上顎の歯が悪化すると鼻腔に影響)
- **原因**: 歯垢・歯石の蓄積による細菌感染。3歳以上の犬の約80%が何らかの歯周病を抱えていると言われる
- **対処法**: 動物病院での歯石除去(全身麻酔下スケーリング)、抗生剤投与。重度なら抜歯が必要
- **予防策**: **毎日の歯磨きが最も効果的**。デンタルガム・歯磨きシートの併用。詳しくは[犬のデンタルケアガイド](/column/dog-dental-care)を参照
外耳炎
- **症状**: 耳を掻く・頭を振る・耳の中が赤く腫れる・耳垢が増える・異臭がする
- **原因**: 細菌・マラセチア(真菌)の過剰増殖。たれ耳の犬種(コッカースパニエル・ダックスフンドなど)は通気性が悪く特になりやすい
- **対処法**: 動物病院で耳垢検査の上、点耳薬(抗菌・抗真菌)を処方。慢性化すると中耳炎に進行する
- **予防策**: 週1回の耳チェック、耳掃除は獣医師の指導のもと適切な頻度で行う。シャンプー後は耳の中をしっかり乾かす
食物アレルギー
- **症状**: 皮膚のかゆみ(特に顔・耳・足先・肛門周囲)・慢性的な下痢や嘔吐・外耳炎の再発
- **原因**: 特定のタンパク質(牛肉・鶏肉・乳製品・小麦・大豆など)に対する免疫反応
- **対処法**: **除去食試験**(8〜12週間)でアレルゲンを特定し、原因食材を避ける。加水分解タンパク質フードの利用
- **予防策**: アレルゲンが特定できたら完全除去。フード選びの詳細は[犬のフード選びガイド](/column/dog-food-guide)を参照
膝蓋骨脱臼(パテラ)
- **症状**: 歩行中に片足を上げてスキップする・突然キャンと鳴く・膝を伸ばしたり曲げたりする仕草
- **原因**: 先天性の骨格構造異常(小型犬に多い)。肥満や高い場所からの飛び降りで悪化
- **対処法**: グレード1〜2は体重管理と筋肉強化で経過観察。グレード3〜4は外科手術を検討
- **予防策**: 適正体重の維持、フローリングにマットを敷く、ソファやベッドへの飛び乗り・飛び降りを避ける
日常の健康管理チェックリスト
愛犬の病気を早期発見するために、以下を日常的にチェックしましょう。
- 食欲: 急に食べなくなった・水を大量に飲むなどの変化
- 排泄: 便の硬さ・色・血液の有無、尿の色・頻度
- 体重: 月1回は体重測定。急な増減は要注意
- 被毛・皮膚: 脱毛・フケ・赤み・しこりがないか
- 目・耳・口: 目やに・充血、耳垢・異臭、歯茎の色
- 行動: 元気がない・散歩を嫌がる・咳やくしゃみが増えたなど
## 緊急性の高い症状と対応
以下の症状が見られた場合は夜間・休日でも直ちに動物病院を受診してください。
- 呼吸困難・チアノーゼ(舌や歯茎が青紫色): 心臓病・肺水腫・気道閉塞の可能性
- 腹部の急激な膨張: 胃拡張捻転症候群(GDV)の可能性。大型犬に多く、処置が遅れると致死的
- 痙攣が5分以上続く・連続する: てんかん重積発作の可能性。脳への不可逆的なダメージを防ぐため緊急処置が必要
- 大量の出血・開放骨折: 止血しながら速やかに受診
- 意識消失: 中毒・低血糖・心臓発作などの可能性
- 24時間以上の嘔吐・下痢の持続: 脱水が進行し危険な状態に
事前に最寄りの夜間救急動物病院をリストアップし、連絡先と所要時間を把握しておくことが命を守る準備になります。
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