チンチラの飼い方入門ガイド|温度管理・砂浴び・食事・ケージ設置のポイント
チンチラの基本的な飼育方法を初心者向けに解説。高温多湿に弱い温度管理の注意点、毎日必要な砂浴びの方法、牧草中心の食事管理、ケージ内のステップ設置、社会性と多頭飼いの注意点を紹介します。チンチラとは?

この記事のポイント
チンチラの基本的な飼育方法を初心者向けに解説。高温多湿に弱い温度管理の注意点、毎日必要な砂浴びの方法、牧草中心の食事管理、ケージ内のステップ設置、社会性と多頭飼いの注意点を紹介します。チンチラとは?
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チンチラの基本的な飼育方法を初心者向けに解説。高温多湿に弱い温度管理の注意点、毎日必要な砂浴びの方法、牧草中心の食事管理、ケージ内のステップ設置、社会性と多頭飼いの注意点を紹介します。チンチラとは?
ブリちょく編集部
生体の飼育情報を専門に扱うブリちょく編集部。獣医療・繁殖の各分野を取材し、初心者にも分かりやすい記事をお届けします。
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| 25〜35cm程度 |
| 体重 | 400〜800g(メスの方がやや大きい) |
| 寿命 | 10〜20年 |
| ジャンプ力 | 高く、垂直方向に1m以上跳躍可能 |
野生環境では標高3,000〜5,000mの冷涼で乾燥した岩場に生息しているため、高温多湿に極めて弱い点が飼育上の最大のポイントです。チンチラの被毛は1つの毛穴から60本以上生えており、この密度の高さが体温調節を困難にしています。そのため日本の夏季は生命に関わるリスクとなり、徹底した温度管理が不可欠です。
飼育を始める前に、以下の点をしっかり確認してください。
夏季は24時間エアコンで室温を20〜23℃に保ち、停電対策として無停電電源装置(UPS)やバッテリー駆動のファンを用意することを強く推奨します。夜間や外出時も絶対にエアコンを切らないでください。ケージ内に温湿度計を設置し、毎日確認する習慣をつけましょう。
冬季は室温が下がりすぎないよう注意が必要ですが、チンチラは低温には比較的強いため、15℃程度あれば問題ありません。ただし急激な温度変化は避け、暖房器具を使う場合は直接熱風が当たらないよう配置してください。
ケージ内には次のような設備を整えましょう。
給水器や餌入れは次のものが適しています。
トイレは固定できませんが、決まった場所で排泄する個体もいるため観察してみてください。
設置場所は直射日光が当たらず、エアコンの風が直接当たらない場所を選びます。テレビやスピーカーの近くなど騒音の多い場所は避け、人の生活リズムが見える静かな場所が理想的です。ケージ下には防音マットを敷くと夜間の活動音を軽減できます。
床材はウッドチップやペーパーチップを敷き、週1回程度全交換します。針葉樹のチップは樹脂成分が健康に悪影響を与える可能性があるため、広葉樹(アスペン材など)を選んでください。
チンチラにとって砂浴びは被毛の清潔を保つための必須行動です。水浴びは絶対に行わず、必ず専用の砂浴び砂を使用してください。チンチラの密度の高い被毛は水に濡れると乾きにくく、皮膚病やカビの原因となります。
砂浴び用の容器と砂は次の点に注意して用意します。
砂浴びは毎日10〜20分程度行わせるのが理想的です。常時ケージ内に設置すると砂をトイレ代わりに使ってしまう個体もいるため、1日1〜2回、時間を決めて設置する方法を推奨します。チンチラが砂浴び容器に入ると、仰向けになって回転しながら砂をかぶる可愛らしい姿が見られます。
砂は週1回程度、網などでフンや汚れを取り除き、月1回程度全交換します。再利用する場合はフライパンで加熱殺菌する方法もありますが、手間を考えると新しい砂に交換する方が確実です。
湿度の高い日は砂が湿気を吸うため、密閉容器で保管し、砂浴び後はケージから出して乾燥した場所に保管してください。
チンチラは完全草食性で、主食はチモシー(イネ科の牧草)を中心とした乾草です。牧草は歯の伸びすぎを防ぎ、消化器官の健康を保つために不可欠です。ペレットは栄養バランスが整っているため重要ですが、与えすぎると肥満や牧草を食べなくなる原因となります。チンチラは糖分に弱く、過剰摂取は糖尿病や肥満の原因となります。与え方の目安は次のとおりです。
市販のチンチラ用おやつも成分表示を確認し、糖分の多いものは避けましょう。以下のものは与えないでください。
チンチラは警戒心が強い動物ですが、毎日少しずつ接することで徐々に慣れていきます。無理に触ろうとせず、手からおやつを与えることから始め、信頼関係を築いてください。慣れてくると手の上に乗ったり、肩に乗ったりするようになります。
健康チェックは毎日の観察が基本です。以下の項目を確認してください。
次のような異変が見られたら、すぐに動物病院を受診してください。
歯の伸びすぎは命に関わる問題です。前歯は常に伸び続けるため、牧草をしっかり食べさせ、齧り木を用意して自然に削れるようにします。奥歯は見えにくいため、食欲低下やよだれが見られたら不正咬合の可能性があり、動物病院での処置が必要です。
チンチラを診察できる動物病院は限られているため、飼育開始前に近隣のエキゾチックアニマル専門医を探しておくことを強く推奨します。年1回の健康診断も検討してください。
ケージ掃除は毎日の部分清掃(フンや食べ残しの除去)と週1回の全体清掃を基本とします。ケージを洗う際は洗剤をよく洗い流し、完全に乾燥させてから使用してください。