デグーはチリ原産の知的な小動物。社会性が高く懐きやすい特性と、デグー特有の糖代謝異常に注意が必要な餌管理、ケージ設備・運動の与え方まで解説。
この記事のポイント
デグーはチリ原産の知的な小動物。社会性が高く懐きやすい特性と、デグー特有の糖代謝異常に注意が必要な餌管理、ケージ設備・運動の与え方まで解説。
デグー(Octodon degus)はチリ原産の齧歯類で、高い知能と社会性から「チリのリス」や「南米の哲学者」とも呼ばれます。群れで生活する習性があり、適切に飼育すると非常によく人になつく愛くるしい動物です。近年ペットとして人気が急上昇していますが、特有の注意点を知らずに飼育するとトラブルになることも。本記事ではデグー飼育の基本を詳しく解説します。
デグーは昼行性のため、生活リズムが人間と合いやすく、日中の活動を観察しやすいです。
デグー飼育で最も重要な注意点は糖分を与えないことです。デグーはインスリン分泌の調節に問題があり、少量の砂糖・果糖でも糖尿病を引き起こすリスクがあります。
与えてはいけないもの: - 砂糖・果糖・ぶどう糖が含まれる食べ物すべて - 甘い果物(バナナ・ブドウ・リンゴなど) - 市販のハムスター用おやつ(多くが糖分を含む) - 穀物類の多給(デンプンも糖代謝に影響する)
ケージ デグーは活発に動き回るため、高さのあるケージが必要です。最低でも60cm×60cm×90cm(高さ重視)。ケージの金属格子は間隔が広いと脱走や足が挟まるリスクがあります。デグー専用ケージか、チンチラ用ケージが向いています。
床材 ペーパーチップ・乾草などを厚く敷きます。スノコタイプの床は足が挟まることがあります。
砂浴び容器 デグーはチンチラ同様、砂浴びで毛並みを清潔に保います。チンチラ用の砂浴び容器と砂(微粒子砂)を週2〜3回使用できるよう用意します。砂浴びは20〜30分程度。長時間は皮膚の乾燥を招くため適度に行います。
回し車 デグーには必須。直径25〜30cm以上のソリッドホイール(格子状のものは足が挟まる危険)を設置します。
かじり木・おもちゃ デグーは歯のケアのためにかじることが本能的に必要。定期的に新しいかじり木・木製おもちゃを与えましょう。
牧草(チモシー) モルモット同様、食事の主役は牧草です。常時自由に食べられるよう補充し続けます。
専用ペレット デグー専用ペレット(無糖のもの)を1日5〜10g程度。原材料をよく確認し、砂糖・糖蜜・果実が入っていないものを選びましょう。
野菜 少量の葉物野菜(チンゲン菜・小松菜・タンポポの葉など)を週2〜3回。糖分が低い野菜を選びましょう。にんじんは糖分が比較的高いため少量に留めます。
与えてよいおやつ 南瓜の種・ひまわりの種・未加工の穀物類を少量。ただし高脂質なものは肥満につながるため控えましょう。
デグーは群れで生活する動物で、単独飼育ではストレスがたまりやすいです。可能な場合は2〜3頭での飼育がおすすめです。ただし、繁殖を防ぐためには雌雄を分けるか、去勢手術が必要です。
同性同士(特にメス同士)は比較的相性が良いですが、個体差があるため段階的に対面させながら様子を見ましょう。
デグーは知能が高く、根気よく接することで非常によく懐きます。
デグーは名前を覚える能力があり、繰り返し呼ぶことで反応するようになります。
糖尿病 白内障(目が白くなる)・多飲多尿が症状。甘い餌を完全に排除することで予防できます。
不正咬合 歯が正しく噛み合わなくなる病気。牧草の十分な給与とかじり木で予防します。
毛並みトラブル 砂浴び不足・湿度過多が原因。定期的な砂浴び(週2〜3回)で予防します。
デグーは高い知能と豊かな社会性を持つ、非常に魅力的な小動物です。糖分管理という特有の注意点を守り、砂浴び・牧草・十分な運動スペースを確保することで、6〜8年間のパートナーとして共に過ごせます。ブリーダーから健康な個体を迎えて、デグーライフを楽しんでください。