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爬虫類がかかりやすい病気と予防法まとめ
爬虫類に多いクル病・脱皮不全・マウスロット・寄生虫症の症状・原因・治療法を解説。紫外線ライトとカルシウム補給の重要性、日常の健康チェック方法も紹介します。爬虫類は変温動物であるため、飼育環境の温度・湿度・紫外線の管理が健康維持の根幹を担います。哺乳類と異なり体内で体温を生成できないため、わずかな環境の乱れが免疫低…
この記事のポイント
爬虫類に多いクル病・脱皮不全・マウスロット・寄生虫症の症状・原因・治療法を解説。紫外線ライトとカルシウム補給の重要性、日常の健康チェック方法も紹介します。爬虫類は変温動物であるため、飼育環境の温度・湿度・紫外線の管理が健康維持の根幹を担います。哺乳類と異なり体内で体温を生成できないため、わずかな環境の乱れが免疫低…
爬虫類は変温動物であるため、飼育環境の温度・湿度・紫外線の管理が健康維持の根幹を担います。哺乳類と異なり体内で体温を生成できないため、わずかな環境の乱れが免疫低下や代謝障害につながります。本記事では、爬虫類飼育で頻繁に見られる病気・トラブルの症状・原因・対処法を詳しく解説し、日々のケアで実践できる予防ポイントをまとめます。
クル病(MBD:代謝性骨疾患)
クル病は、カルシウムやビタミンD3の不足によって骨が正常に形成されない病気で、爬虫類の疾患の中でも特に発症率が高いものの一つです。
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ブリちょく編集部
生体の飼育情報を専門に扱うブリちょく編集部。獣医療・繁殖の各分野を取材し、初心者にも分かりやすい記事をお届けします。
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主な症状
- 四肢・背骨の変形や骨折しやすくなる
- 顎の骨が柔らかくなり、口が閉じにくくなる
- 体の震え・痙攣・脱力感
- 動きが緩慢になり、食欲が落ちる
原因と予防
最大の原因はUVBライトの未設置・不適切な管理です。爬虫類はUVBを浴びることで体内でビタミンD3を合成し、カルシウムを吸収します。UVBライトは種ごとに必要な照射強度が異なるため、飼育種に合った製品を選び、定期的に交換することが重要です(多くのUVBランプは使用開始から6〜12ヶ月で紫外線出力が低下します)。
また、コオロギやデュビアなどの活き餌には、毎回カルシウムパウダーをまぶす「ダスティング」を習慣にしましょう。ビタミンD3配合パウダーと非配合パウダーを交互に使用するとバランスが取りやすくなります。
対処法
症状が出た場合は早急に爬虫類専門の獣医師を受診してください。軽症であれば食事・環境の改善で回復が見込めますが、重症化すると骨の変形が固定化してしまうため、早期発見が命綱です。
脱皮不全
健康な爬虫類は周期的に古い皮を脱ぎ捨てますが、何らかの原因でうまく脱皮できない「脱皮不全」は非常によく見られるトラブルです。
主な症状
- 古い皮が部分的に残る(特に指先・尾の先端・目の周り)
- 指先に皮が巻き付いて血行が悪くなる(壊死のリスクあり)
- 目が白く濁ったまま透明に戻らない(アイキャップ残存)
原因と予防
栄養不良も要因の一つです。ビタミン類が不足すると皮膚の弾力が失われ、脱皮が難しくなります。
対処法
脱皮不全が起きたら、ぬるま湯(30〜35℃程度)に15〜20分ほど浸し、皮を柔らかくしてから綿棒や指で優しく取り除きます。強引に剥がすと皮膚を傷つけるため、焦らず丁寧に行うことが大切です。指先や目周りに皮が残る場合は、獣医師への相談を検討してください。
拒食
爬虫類は環境の変化やストレスに敏感で、しばしば長期間餌を食べなくなります。2週間以上の拒食が続く場合は原因を特定して対処する必要があります。
主な症状・原因
| 状況 | 考えられる原因 |
|---|
| 新居に連れてきた直後 | 環境変化によるストレス |
| 体色が白っぽくなってきた | 脱皮前の一時的な食欲低下 |
| 季節が変わった | 繁殖期・冬季休眠モード |
| 温度設定を変えた | 消化に必要な温度が不足 |
| ケージの外が頻繁に騒がしい | 過度な刺激によるストレス |
対処法
まず温度設定を見直し、バスキングスポットと全体の温度勾配が適切かを確認します。シェルターを追加して隠れ場所を充実させると、安心感から食欲が戻るケースが多いです。ピンセット給餌や生き餌への切り替えで食欲を刺激することも有効です。3〜4週間以上の拒食や体重減少が著しい場合は、内部疾患や寄生虫の可能性もあるため、専門医の診察を受けましょう。夏場の高温が拒食の引き金になることもあるため、爬虫類の夏の飼育管理もあわせて確認してください。
寄生虫感染(ダニ・回虫・鞭虫など)
爬虫類は体外寄生虫(ダニ・マダニ)と体内寄生虫(回虫・鞭虫・コクシジウムなど)の両方に感染するリスクがあります。
症状のサインを見逃さない
- 体表のダニ: 鱗の隙間や目の周り・総排泄孔付近に小さな点が動いているように見える
- 体内寄生虫: 便に虫や卵が混じる、体重が増えない・減少する、慢性的な軟便
- 全体的な元気のなさ: 免疫が下がることで他の症状も重なりやすい
感染経路と予防
WC個体(野外採集個体)は高確率で寄生虫を保有しています。CB個体(繁殖個体)であっても、無検疫の生き餌(野外採集のコオロギ等)を与えることで感染するケースがあります。購入後は便検査を一度受けておくと安心です。ダニの侵入を防ぐため、床材や流木などのアクセサリーは使用前に熱処理・乾燥処理を施しましょう。
対処法
体内寄生虫は爬虫類専門の獣医師による便検査・駆虫薬処方が必要です。体外のダニは爬虫類用のダニ駆除スプレーを使用しますが、成分によっては毒性があるため、必ず爬虫類への使用が明記されたものを選んでください。ケージ全体を洗浄・消毒し、床材を全交換することも欠かせません。
日常的な予防のポイント
病気の多くは日常の環境管理で防げます。以下のチェックリストを参考に、毎日の飼育に役立ててください。
環境管理の基本
- 温度勾配の確保: バスキングスポット35〜40℃、クールサイド25℃前後を維持。種ごとの適正温度を必ず確認
- 湿度管理: 種に合わせた湿度帯を保ち、脱皮前は高めに調整
- UVBライト: 6〜12ヶ月ごとに交換。ケージサイズに合った照射範囲のランプを選ぶ
- 清潔なケージ: 排泄物は毎日除去。床材は定期的に全交換
- 給餌管理: カルシウムパウダーを毎回ダスティング。ビタミン剤も週1〜2回追加
早期発見のためのチェック習慣
毎日のエサやりの際に、体重・食欲・糞の状態・皮膚の様子を観察する習慣をつけましょう。変化に気づいたら日付と内容をメモしておくと、獣医師への相談時に役立ちます。2026年現在、スマートフォンアプリで飼育記録・体重推移を管理できるツールも増えており、活用することでより精度の高い健康管理が可能です。
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