メインコンテンツへスキップヤスデ・ムカデの飼育ガイド|アジアンフォレストスコーピオンとの比較も解説 | ブリちょく奇虫| ✍️ ブリちょく編集部
ヤスデ・ムカデの飼育ガイド|アジアンフォレストスコーピオンとの比較も解説
ヤスデ・ムカデのペットとしての飼育方法を解説。ローズヘアードタランチュラ等との比較も含め、アフリカンジャイアントミリピード・オオムカデの餌・温湿度・ケージ・安全対策を詳しく紹介します。ヤスデ・ムカデをペットとして飼う ヤスデ(Millipede)とムカデ(Centipede)は、どちらも多足類(マイリアポーダ)に…
この記事のポイント
ヤスデ・ムカデのペットとしての飼育方法を解説。ローズヘアードタランチュラ等との比較も含め、アフリカンジャイアントミリピード・オオムカデの餌・温湿度・ケージ・安全対策を詳しく紹介します。ヤスデ・ムカデをペットとして飼う ヤスデ(Millipede)とムカデ(Centipede)は、どちらも多足類(マイリアポーダ)に…
ヤスデ・ムカデをペットとして飼う
ヤスデ(Millipede)とムカデ(Centipede)は、どちらも多足類(マイリアポーダ)に属しますが、習性・危険性・飼育アプローチが根本的に異なります。爬虫類やタランチュラに続く「次世代エキゾチックペット」として国内でも注目が高まっており、専門ブリーダーや爬虫類ショップでの取り扱いが着実に増えています。
ヤスデ(ミリピード)は腐食者(デトリタス食)で毒を持たず、温和な性格が特徴です。代表種のアフリカンジャイアントミリピード(Archispirostreptus gigas)は全長25〜28cmに達し、触ると防御分泌物を出しますが噛みつきません。初心者にも扱いやすい入門種です。
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ブリちょく編集部
生体の飼育情報を専門に扱うブリちょく編集部。獣医療・繁殖の各分野を取材し、初心者にも分かりやすい記事をお届けします。
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ムカデ(センチピード)は肉食性で毒顎(顎肢)を持ちます。スマトラオオムカデ(Scolopendra subspinipes)などの大型種は咬傷が非常に痛く、腫れやアレルギー反応を引き起こすリスクがあります。飼育は中〜上級者向けです。
ヤスデの飼育環境と管理
アフリカンジャイアントミリピードを例に、具体的なセットアップを解説します。
ケージ選び: ガラス製テラリウム(40〜60L以上)を推奨します。成体は体が大きく動き回るスペースが必要です。蓋は重石やロック機構で固定し、脱走を防いでください。
床材の構成: 腐葉土・ヤシガラ土・枯れ葉を混合し10〜15cmの深さに敷きます。ヤスデは床材自体を食べながら消化する「土壌改良者」であるため、有機質豊富な腐葉土をベースにすることが必須です。市販のブラックソイル単体では栄養不足になります。コルク片やきのこの木を置くと隠れ場所になり、ストレス軽減にも繋がります。
温度・湿度管理: 熱帯・亜熱帯原産種が多いため24〜28℃を維持します。冬場は爬虫類用ヒートマットをケージ側面か底面に使用してください。湿度は70〜80%が目安です。ケージの片側のみ霧吹きしてもう片側は乾燥気味にしておくと、個体が適切な場所を自分で選べる湿度グラデーションが生まれます。
餌と補助食: 主食は床材中の有機物・微生物・枯れ葉ですが、きゅうり・にんじん・さつまいもの薄切りも喜んで食べます。カルシウム補給のためカトルボーン(烏賊の甲)やクリームシェルを常時設置してください。カルシウム不足は脱皮不全の主要因になります。脱皮後の殻はケージ内に残しておくと個体が自ら食べ、カルシウムを再吸収します。
ムカデの安全な飼育方法
大型ムカデは「観察専用の生き物」と割り切るのが安全です。ハンドリングは原則禁止です。
ケージと脱走対策: 頑丈なプラスチックコンテナまたはガラス製テラリウムに、蓋を重石で押さえます。ムカデは垂直面を難なく登り、わずかな隙間からも脱走します。飼育スペースのドアはダブルロックを推奨するブリーダーも多く、万が一の脱走に備えた対策が重要です。
床材と水: ヤシガラ土・腐葉土の混合を5〜8cm敷きます。水入れは浅い皿型にして溺死を防ぎ、コルク板やシェルターを隠れ家として設置してください。
温度・湿度: スマトラオオムカデなら25〜30℃・湿度60〜70%が目安です。タイワンオオムカデ(Scolopendra morsitans)は若干乾燥した環境を好む傾向があります。
給餌方法: 生きたコオロギ・ミルワーム・マウスのピンキーを与えます。必ずトングを使用し、素手をケージ内に入れないことが大原則です。残餌は翌日に取り除き衛生を保ちます。脱皮前後は拒食になることが多いため、無理に給餌しないでください。
アジアンフォレストスコーピオンとの比較
アジアンフォレストスコーピオンの毒性は低く、健康な成人では腫れと痛みで済むことが多いですが、アレルギー体質の方には注意が必要です。飼育難易度はムカデより低く、経験を積めばハンドリングも可能な点で、ヤスデと並ぶエントリーモデルとして位置づけられます。一方でムカデはその危険性と素早い動きが「難しいからこそ飼いたい」という上級者の需要を集めており、三者はそれぞれ異なる層に支持されています。
法的規制と入手時のポイント
ムカデ・ヤスデ・スコーピオンは日本国内で一般的に飼育可能です。ただし以下の点に注意してください。
- 外来種の野外放逐は禁止: 外来生物法違反となる可能性があります。最後まで責任を持って飼育するか、専門店・ブリーダーに引き取りを相談してください。
- 輸入規制: 海外から輸入する際はCITES(ワシントン条約)附属書掲載種でないか確認し、動植物検疫の規定に従います。
- 野外採取個体は非推奨: 農薬汚染・寄生虫・病原体のリスクがあります。
入手先の選び方: 国内ブリーダーや爬虫類専門店からの購入が最も安全です。ブリーダーから直接購入すると飼育歴・健康状態を確認しやすく、疑問点をその場で聞ける利点があります。CB(繁殖個体)かWC(野生採取個体)かを必ず確認し、可能な限りCB個体を選ぶことで飼育成功率が高まります。