リフジウムのマクロアルジで硝酸塩を削減する実践テクニック
サンゴ水槽のリフジウムにマクロアルジを活用して硝酸塩・リン酸塩を自然削減する方法を解説。海藻の種類選びから光サイクル設定、収穫タイミングまで実践的なノウハウを紹介します。リフジウムとは何か リフジウム(refugium)は、メイン水槽の隣に設けた独立した小型水槽で、サンプ内の一区画として構成されることが多い設備で…

この記事のポイント
サンゴ水槽のリフジウムにマクロアルジを活用して硝酸塩・リン酸塩を自然削減する方法を解説。海藻の種類選びから光サイクル設定、収穫タイミングまで実践的なノウハウを紹介します。リフジウムとは何か リフジウム(refugium)は、メイン水槽の隣に設けた独立した小型水槽で、サンプ内の一区画として構成されることが多い設備で…
リフジウムとは何か
リフジウム(refugium)は、メイン水槽の隣に設けた独立した小型水槽で、サンプ内の一区画として構成されることが多い設備です。主にマクロアルジ(海藻類)を大量に繁茂させることで、水槽全体の栄養塩バランスを整える役割を果たします。
サンゴ水槽における最大の課題の一つが硝酸塩とリン酸塩のコントロールです。これらの栄養塩が蓄積すると、サンゴの白化・成長阻害・コケの発生につながります。リフジウムはマクロアルジが光合成で栄養塩を吸収するという自然のメカニズムを利用した、化学添加剤に頼らない持続可能な管理手法です。
リフジウムに最適なマクロアルジの種類
マクロアルジには様々な種類があり、用途によって選び方が変わります。
チェトモルファ(Chaetomorpha)は最もポピュラーな選択肢です。光量に対して強く、増殖速度が速く、絡まった糸状の構造が駆除生物の住処にもなります。硝酸塩・リン酸塩の吸収効率が高く、収穫も簡単で、リフジウム入門に最適です。
カウレルパ(Caulerpa)は成長が非常に速く、短期間で大きな効果を発揮します。ただし有性生殖で全体が崩壊し水槽に有害な物質を放出するリスクがあります。管理が不十分な場合は避けるか、定期収穫を徹底することが必要です。
アオサ(Ulva)は薄い葉状で光合成効率が高い海藻です。食用にもなるほど安全性が高く、メイン水槽に入り込んでも問題になりにくい安心感があります。
ハリメダ(Halimeda)は炭酸カルシウムを含む石灰質の海藻で、カルシウム消費量が大きいため、KH・Ca管理に与える影響を考慮する必要があります。
リフジウムの設置と光サイクル
リフジウムの照明設定はメイン水槽と逆位相にするのが基本です。メインが明期のとき暗期にすることで、pH変動が平滑化され、24時間安定したpHがサンゴにとって非常に重要です。
光量は比較的強い方が効果的で、6500〜10000Kの白色LEDが一般的です。PAR値は100〜200程度あれば十分で、高価なサンゴ用LEDは不要です。点灯時間は14〜16時間が目安です。