メインコンテンツへスキップウィペットの飼い方完全ガイド|スリムな体型と温和な性格を持つ小型サイトハウンド | ブリちょく犬| ✍️ ブリちょく編集部
ウィペットの飼い方完全ガイド|スリムな体型と温和な性格を持つ小型サイトハウンド
ウィペットはグレイハウンドとテリアの交配から生まれた中型のサイトハウンド。温和な性格と驚異的な俊足が特徴で、室内ではおとなしく暮らせる犬種。飼育環境・食事・健康管理・運動量・トレーニングを詳しく解説します。
この記事のポイント
ウィペットはグレイハウンドとテリアの交配から生まれた中型のサイトハウンド。温和な性格と驚異的な俊足が特徴で、室内ではおとなしく暮らせる犬種。飼育環境・食事・健康管理・運動量・トレーニングを詳しく解説します。
ウィペット(Whippet)は19世紀のイングランドで炭鉱労働者が「貧乏人のレースホース」として育てた中型のサイトハウンドです。時速50〜60kmにも達する俊足を持ちながら、家の中ではソファでくつろぐ穏やかな一面を持つ、その対比が多くの犬好きを魅了しています。
ウィペットの基本情報
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ブリちょく編集部
生体の飼育情報を専門に扱うブリちょく編集部。獣医療・繁殖の各分野を取材し、初心者にも分かりやすい記事をお届けします。
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ウィペットはグレイハウンドの小型版のような外見ですが、グレイハウンドよりも家庭犬としての適応力が高いとされています。
性格と特徴
ウィペットは「サイトハウンドらしくない家庭犬」と呼ばれるほど、飼い主への親密さが強い犬種です。
温和で感受性が高い:大きな声や叱責に非常に敏感。叱りすぎると萎縮してしまうため、ポジティブ強化のトレーニングが必須です。
子どもや他のペットとの相性:比較的良好ですが、サイトハウンドの本能として小動物(ウサギ・ハムスター・鳥など)を追いかける行動が出ることがあります。先住猫との同居も、幼少期からの慣れ次第では可能です。
運動後のソファ犬:全力疾走した後はソファや毛布の下に潜り込み、長時間くつろぎます。「屋内でおとなしく過ごせる大型犬」のような感覚で飼える点が人気の理由の一つです。
必要な飼育環境
住環境
ウィペットは細身の体を持ち体脂肪が少ないため、寒さに弱いです。冬場は室温を18℃以上に保ち、専用のウィペット用ウェアやブランケットを用意しましょう。
- スペース:中型犬として広さより、毎日の運動機会が重要
- フェンスの高さ:最低1.8m以上(俊足で低いフェンスは飛び越える)
- 床材:フローリングより滑らない素材が理想。関節への負担を考えラグやマットを敷く
ベッドと休息スペース
体が薄いため、骨格への圧力を分散できるオーソペディック(整形外科用)犬用マットが理想です。ソファや人間のベッドでの同眠を許可する飼い主も多く、体が細いぶん意外とコンパクトにまとまります。
食事管理
ウィペットは消化器が繊細で、食事の急な切り替えが下痢や嘔吐につながりやすい犬種です。フードの切り替えは1〜2週間かけて徐々に行いましょう。
成犬(1〜8歳)の目安カロリー:体重1kgあたり約55〜65kcal(活動量によって調整)
体脂肪が少ないため、体重の増減が目で見てわかりやすいのがウィペットの特徴です。肋骨が手で触れる程度(視認できるのは×)が理想的な体型のサインです。
- タンパク質:25〜30%以上の高タンパクフードが最適
- 脂質:12〜18%程度(極端な低脂肪は避ける)
- 1日2回に分けて給餌し、食後30分〜1時間は激しい運動を控える(胃捻転予防)
運動量と運動の方法
ウィペットには1日1〜1.5時間の運動が必要ですが、スプリントと休息を繰り返す「バースト運動」が最も合っています。
推奨する運動パターン:
- 朝:20〜30分の歩行 + 5〜10分の自由疾走(ドッグラン)
- 夕:20〜30分の歩行
ドッグランでの自由走行は週3〜4回程度確保できると理想的。リードをつけた状態での長距離歩行だけでは走ることへの欲求が満たされないため注意が必要です。
しつけとトレーニング
ウィペットは知性が高く、ポジティブ強化のトレーニングに非常に反応が良い犬種です。一方で独立心もあり、感受性が高いため罰則ベースのしつけは逆効果です。
基本コマンド習得の目安:
- お座り・伏せ:4〜8週で習得可能
- リコール(呼び戻し):最重要。野外でのリード外しは完全習得後のみ
- ステイ:サイトハウンド本能で動くため、長時間のステイは難易度高め
サイトハウンドの本能として視覚に反応して走り出す行動は完全には消せません。公園や広場では必ずリードを使用するか、完全に囲われたフェンス内でのみ解放しましょう。
健康管理と注意すべき疾患
ウィペットは比較的健康な犬種ですが、以下の点に注意が必要です。
心臓疾患:グレイハウンド系に共通して不整脈や徐脈が見られる場合があります。定期的な聴診と心電図検査を推奨。
甲状腺機能低下症:中年以降に体重増加・被毛の変化・元気消失が出た場合は甲状腺ホルモン検査を受けましょう。
麻酔感受性:サイトハウンドは体脂肪が少なく肝臓での薬物代謝が遅いため、手術・麻酔時には獣医師に必ずウィペット(サイトハウンド)であることを告げてください。バルビツール酸系麻酔薬への感受性が高く、過量投与のリスクがあります。
皮膚の薄さ:短毛で皮膚が薄いため、擦り傷・切り傷が生じやすい。散歩後の傷チェックを習慣化しましょう。
グルーミング
短毛のため日常的なブラッシングは週1〜2回で十分ですが、入浴後は素早く乾かしてください(体が細いため冷えやすい)。爪切りは3〜4週ごと、耳掃除は月1〜2回が目安です。
まとめ
ウィペットは「速い犬」というイメージとは裏腹に、家庭での穏やかさと飼い主への深い愛情を持つ犬種です。適切な運動環境と寒さ対策を整え、ポジティブなトレーニングで信頼関係を築けば、10年以上の深い絆を育むことができます。サイトハウンドならではの美しいフォルムと柔らかな気質を日々の暮らしの中で楽しんでください。