メインコンテンツへスキップグレートデンの飼い方完全ガイド|巨体の管理・GDVリスク・健康問題と長寿の秘訣 | ブリちょく犬| ✍️ ブリちょく編集部
グレートデンの飼い方完全ガイド|巨体の管理・GDVリスク・健康問題と長寿の秘訣
グレートデン(犬の王様)の飼育方法を徹底解説。体重50〜80kgの超大型犬に必要な食事量・運動量・居住スペース、胃拡張胃捻転(GDV)の予防法、拡張型心筋症・骨肉腫・股関節形成不全などの健康問題、子犬期からのしつけの重要性まで、グレートデンとの生活を豊かにするための完全ガイドです。
この記事のポイント
グレートデン(犬の王様)の飼育方法を徹底解説。体重50〜80kgの超大型犬に必要な食事量・運動量・居住スペース、胃拡張胃捻転(GDV)の予防法、拡張型心筋症・骨肉腫・股関節形成不全などの健康問題、子犬期からのしつけの重要性まで、グレートデンとの生活を豊かにするための完全ガイドです。
グレートデン(Great Dane)は「犬の王様」とも呼ばれる世界最大級の犬種です。その堂々とした体格と温和な性格から「優しい巨人」とも称され、見た目の迫力に反してとても穏やかな家庭犬として愛されています。本記事ではグレートデンの特性、飼育環境、健康管理、よくある健康問題まで徹底解説します。
グレートデンの基本特性
グレートデンはドイツ発祥の大型犬で、成犬の体高は雄で76〜86cm、雌で71〜81cm、体重は雄で50〜80kg前後になります。後肢で立ち上がると170cmを超える個体も存在するほどの大きさです。
性格:
非常に温和で友好的な性格を持ち、子供や他の動物にも比較的寛容です。「ゆったりとした巨人」として、家の中ではソファでくつろぐことを好みます。子犬時代は活発ですが、成犬になると落ち着きが増します。よく知らない人に対しては警戒心を持ちますが、攻撃性は低く、吠え声の大きさで侵入者を威嚇する番犬的役割を果たすこともあります。
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ブリちょく編集部
生体の飼育情報を専門に扱うブリちょく編集部。獣医療・繁殖の各分野を取材し、初心者にも分かりやすい記事をお届けします。
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毛色:
フォーン(淡黄褐色)、ブリンドル(虎縞模様)、ブルー(灰色がかった青)、ブラック、ハーレクィン(白地に黒の斑)、マントル(白黒の二色)などがあります。
寿命:
残念ながら大型犬の宿命で、寿命は8〜10年と短く、中には7年未満でも老化が進む個体があります。健康管理と良質な食事で少しでも長生きさせることが飼い主の目標です。
飼育環境と必要なスペース
グレートデンの体格に見合った飼育スペースが必要です。
住居環境:
- マンション・アパートは基本的に不向き(体の大きさと活動量のギャップが問題)
- 一戸建ての広い室内飼育が理想
- 広い庭やドッグランへの定期的なアクセスが望ましい
室内設備:
- ベッド:大型犬用の厚めのオルソペディック(整形外科用)ベッドが関節保護に重要
- ゲート・サークル:子犬時代は行動範囲を制限する必要がある
- 食器台:首や背骨への負担を減らすため、食器を床から30〜40cm程度の高さに設置する(ただし胃拡張の観点からの是非は獣医師と相談)
食器台の高さについての注意:
以前は「食器を高くすると胃拡張(GDV)リスクが下がる」と言われていましたが、近年の研究では関連性が不明確とされています。食後の激しい運動を避けることの方が重要と考えられています。
食事管理と必要量
グレートデンの食事管理は特に重要です。大型・超大型犬用に特化したフードの使用が推奨されます。
フードの選び方:
- カルシウム・リンの比率が適切な「大型犬用」フードを選ぶ
- 成長期(子犬〜2歳)は「大型犬の子犬用」フードで、過剰なカルシウム摂取による骨格の問題を防ぐ
- 良質なタンパク源(チキン・サーモン等)が主成分のものを選ぶ
給餌量(目安):
- 成犬雄(60kg):1日の必要カロリー約2,400〜2,800kcal
- 一般的なドライフード(400kcal/100g)の場合:約600〜700g/日
1日の食事は2〜3回に分けて与えます。1回に大量の食事を与えると胃拡張(GDV)のリスクが高まります。
食後の注意:
食後1〜2時間は激しい運動を避けることが非常に重要です。グレートデンは胃拡張胃捻転(GDV)を起こしやすい犬種として知られており、これを防ぐことが飼い主の大切な役割です。
運動と活動量
グレートデンは「大きい割に運動量が多くない」犬種ですが、適度な運動は必要です。
成犬の運動量:
- 1日30〜45分の散歩×2回程度が理想
- ジョギングや激しい運動は関節への負担から基本的に不向き
- ゆっくりとした長距離散歩の方が向いている
子犬(1〜2歳)の注意:
骨格がまだ発達途上にある子犬・青年期は、激しい運動や長距離の走行は骨や関節の発育異常(OCD等)を引き起こす可能性があります。ゆっくりとした散歩と自由なスペースでの自発的な運動にとどめましょう。
グレートデンに多い健康問題
大型犬全般に言えることですが、グレートデンは特定の健康問題を抱えやすい犬種です。
胃拡張胃捻転(GDV:Gastric Dilatation-Volvulus):
胃がガスで膨らみ捻れる生命に関わる緊急疾患です。グレートデンは全犬種中で最もリスクが高いとされています。症状は腹部の膨張、嘔吐しようとするが何も出ない、不安な様子です。直ちに救急病院へ。予防的胃固定術(胃を腹壁に固定する手術)を若いうちに行う選択肢もあります。
拡張型心筋症(DCM):
大型犬に多い心疾患で、心臓が大きく薄くなる病気です。定期的な心臓検診(聴診・心エコー)が推奨されます。症状が出てからでは手遅れになることも多いため、年1〜2回の心臓専門的な検診が大切です。
股関節形成不全・肘関節形成不全:
骨格の形成異常で、関節痛・後肢のふらつきが見られます。良質な食事・適切な運動管理・体重コントロールで予防・進行抑制ができます。
骨肉腫(オステオサルコーマ):
大型犬に多い骨の悪性腫瘍。特に前肢の橈骨・尺骨、後肢の膝付近に多く発生します。急に跛行(びっこ)が始まったら早急に獣医師に相談を。
頚椎脊椎症(ウォブラー症候群):
頸椎の奇形が神経を圧迫し、後肢の不安定歩行(ふらつき)が起きる病気です。治療法は内科療法・外科療法があります。
しつけとトレーニング
グレートデンは知能が高く学習意欲もある犬ですが、大型犬らしく動きがゆっくりのため、トレーニングには忍耐が必要です。
基本方針:
- 子犬期からポジティブリインフォースメント(ご褒美ベース)のトレーニングを行う
- 体が大きいため、引っ張り癖・飛びつきは特に早期から矯正が必要
- 社会化(様々な人・場所・音への慣れ)は生後3〜14週の敏感期に集中して行う
体の大きな成犬になってからのしつけ直しは非常に困難なため、子犬期からの一貫したトレーニングが最重要です。パピークラス(グループトレーニング)への参加も効果的です。
購入とブリーダー選び
グレートデンはCITES規制対象外の犬種ですが、日本では比較的頭数が少なく、信頼できるブリーダーを見つけることが重要です。
購入前に確認すること:
- 遺伝性疾患(股関節・心臓)の検査結果の開示
- 両親の健康証明書
- 子犬の社会化歴(どのような環境で育ったか)
- ブリーダーの飼育環境と衛生状態
ブリちょくのような専門プラットフォームではブリーダーの評価・メッセージ履歴が確認でき、安心して問い合わせることができます。
まとめ
グレートデンは体の大きさとは裏腹の穏やかな性格で、家族の一員として深い絆を結ぶことができる犬種です。ただし、短命・医療費・GDVリスクといった特有の課題もあります。飼育前に十分な情報を集め、年間の医療費・食費・居住スペースの確保をしっかり計画した上で迎えることで、素晴らしい生活のパートナーとなります。