金魚すくいでもらった金魚を長生きさせるための初期ケア・水槽準備・餌やり・病気予防のポイントを解説します。
この記事のポイント
金魚すくいでもらった金魚を長生きさせるための初期ケア・水槽準備・餌やり・病気予防のポイントを解説します。
夏祭りの金魚すくいで持ち帰った金魚を「何年も元気に育てたい」と思う方は多いはずです。しかし、金魚すくいの金魚は過酷な環境を経てきているため、最初の数日間のケアが生存率を大きく左右します。この記事では、金魚すくいの金魚を元気に長生きさせるための方法を解説します。
金魚すくいの金魚は、一般的に「小赤(こあか)」と呼ばれるワキンの稚魚や、出目金が多いです。これらは本来非常に丈夫な品種ですが、金魚すくいに至るまでに以下のストレスを受けています。
大量の金魚が狭い容器に詰め込まれた過密状態、長時間の輸送、水質の悪い環境での保管、そして金魚すくいの最中に網やポイで追い回されるストレスです。このため、持ち帰った直後はかなり体力が消耗している状態です。
帰宅したらすぐにやること: 金魚が入った袋を、用意した容器(バケツやプラケース)の水に浮かべて30分間水温を合わせます。容器にはカルキ抜きした水道水を入れておきます。水温が合ったら、袋の水を少量ずつ容器に混ぜながら30分かけて水合わせをします。袋の水は汚れているため、最後は網で金魚だけを容器に移しましょう。
最初の3日間は餌を与えない: 疲弊した金魚に餌を与えると消化不良を起こし、かえって体力を消耗させます。3日間は餌を我慢して、金魚を安静にさせましょう。
0.5%の塩浴をする: 水1リットルに対して食塩5gを溶かした塩水で3〜5日間飼育します。浸透圧の負担を減らし、金魚の体力回復を助けます。塩は食卓塩(添加物なし)を使い、最初は少量から段階的に濃度を上げましょう。
金魚すくいの金魚が回復したら、本格的な水槽に移しましょう。
水槽サイズ: 小赤は成長すると15〜20cmになるため、最低でも45cm水槽(約35リットル)を用意しましょう。2〜3匹なら60cm水槽が理想です。「金魚鉢」は水量が少なく水質が不安定になりやすいため、長期飼育には不向きです。
ろ過装置: 投げ込み式フィルター(水作エイトなど)が手軽でおすすめです。上部フィルターは金魚には最適で、ろ過能力が高く掃除も簡単です。
エアレーション: 金魚は酸素消費量が多いため、エアポンプは必須です。フィルターがエアリフト式であれば兼用できます。
カルキ抜き: 水道水には金魚に有害な塩素が含まれているため、必ずカルキ抜き剤を使用します。
水温: ヒーターは通常不要です。金魚は5〜30℃の幅広い水温に対応できますが、急激な温度変化は避けましょう。
餌やり: 1日1〜2回、3分以内に食べきれる量を目安にします。金魚は食欲旺盛で際限なく食べようとしますが、与えすぎは水質悪化と消化不良(転覆病)の原因になります。金魚専用のフレークや粒状の餌が便利です。
水換え: 週に1回、全体の1/3程度を水換えします。カルキ抜きした水道水を、水槽の水温と同じ温度に合わせてから入れましょう。
掃除: 底に溜まった糞や食べ残しをスポイトやプロホースで吸い取ります。フィルターのろ材は飼育水で軽くすすぐ程度にし、水道水では洗わないでください(バクテリアが死滅します)。
金魚すくいの金魚は免疫力が低下しているため、病気にかかりやすい状態です。
白点病: 体表に白い粒状の点が出る最も一般的な病気です。水温を徐々に28〜30℃に上げ、0.5%塩浴とメチレンブルー系の薬で治療します。
尾ぐされ病: ヒレの先端が白く溶けていく細菌性の病気です。グリーンFゴールドなどの抗菌薬で治療します。
転覆病: お腹を上にして浮いてしまう症状です。消化不良が原因の場合は、2〜3日絶食させてから消化の良い餌(むいたエンドウ豆など)を与えます。
金魚すくいで金魚飼育の楽しさに目覚めたら、ブリちょくで本格的な品種の金魚を迎えてみませんか。琉金・東錦・らんちゅうなど、ブリーダーがこだわって育てた美しい金魚が見つかります。飼育の相談もブリーダーに直接できるため、金魚飼育の世界がさらに広がります。
金魚すくいで見かける金魚は、主に以下の品種です。
品種によって飼い方のコツが異なります。特に出目金は視力が弱く、和金などの泳ぎの速い品種と一緒にすると餌を食べられないことがあるため、できれば品種ごとに分けて飼育するのが理想的です。
意外に思われるかもしれませんが、金魚すくいの小赤が10年以上生きたという報告は珍しくありません。正しい環境と愛情を注げば、お祭りの金魚も立派な家族の一員になってくれます。