金魚の病気治療マニュアル|白点病・転覆病・松かさ病の対処法
金魚の代表的な病気の症状と治療法を解説。白点病、転覆病、松かさ病の対処法を紹介。金魚は比較的丈夫な魚ですが、水質悪化・急激な温度変化・過密飼育・ストレスなどをきっかけに病気にかかることがあります。重要なのは「早期発見・早期治療」と「隔離による他魚への感染防止」の二点です。本記事では代表的な5つの病気について、症状…

この記事のポイント
金魚の代表的な病気の症状と治療法を解説。白点病、転覆病、松かさ病の対処法を紹介。金魚は比較的丈夫な魚ですが、水質悪化・急激な温度変化・過密飼育・ストレスなどをきっかけに病気にかかることがあります。重要なのは「早期発見・早期治療」と「隔離による他魚への感染防止」の二点です。本記事では代表的な5つの病気について、症状…
金魚は比較的丈夫な魚ですが、水質悪化・急激な温度変化・過密飼育・ストレスなどをきっかけに病気にかかることがあります。重要なのは「早期発見・早期治療」と「隔離による他魚への感染防止」の二点です。本記事では代表的な5つの病気について、症状・原因・具体的な治療手順を詳しく解説します。薬の選び方や薬浴の基本を先に押さえたい場合は金魚の薬浴完全ガイドも参考にしてください。
白点病|最も一般的な感染症
症状: 体やヒレに白い点(0.5〜1mm程度)が多数付着する。初期は数個だが急速に広がる。かゆそうに体を底砂や壁面に擦りつける行動が見られることも多い。
原因: 繊毛虫の一種「ウオノカイセンチュウ(Ichthyophthirius multifiliis)」の寄生。水温が低下する秋〜春に特に多発し、購入直後の魚が持ち込む場合もある。
治療手順
まず患魚を隔離水槽へ移す。水温をゆっくり28〜30℃まで上げることで寄生虫のライフサイクルを2〜3日に短縮し、薬の効果が届く自由遊泳期(セロント期/遊走子期)を早く引き出す。市販薬はメチレンブルーまたはアグテン(マラカイトグリーン系)が有効。塩浴(0.5%食塩水)を同時に行うと浸透圧調整を助け、魚の体力回復を促進する。活性炭は薬を吸着するため必ず取り除くこと。治療期間は白点が消えてからさらに5〜7日間継続するのが基本で、全体では1〜2週間を見込む。塩浴の濃度管理や併用の注意点は金魚の塩浴完全マニュアルで詳しく取り上げています。
転覆病|慢性化しやすい浮き袋の異常
症状: 水面に逆さまに浮いたり、横向きで泳いだり、沈んで動けなくなる。外見上の傷はなく、食欲は初期段階では保たれることが多い。
原因: 浮き袋(気泡嚢)の機能障害、消化管内ガスの蓄積、細菌性の内臓炎など複合的な要因がある。早食い・乾燥餌の過剰給餌・低水温による消化不良が引き金になりやすい。
治療手順
まず3〜5日間の完全絶食を行う。これだけで軽症例の多くは改善する。水温は25℃前後に安定させ、塩浴(0.3〜0.5%)で体力消耗を軽減する。絶食後に再給餌する場合は、茹でてつぶしたエンドウ豆(皮を必ず除去)が消化を助けると報告されている。乾燥餌は水分を吸収して膨張するため当面は避け、沈下性の生餌や冷凍餌に切り替える。浮き袋の器質的損傷が原因の場合は完治が難しいが、水深を浅くして泳ぎやすい環境を作ることで長期的な管理は可能。原因の切り分け方や再発防止策は金魚の転覆病治療ガイドも参照してください。
松かさ病(立鱗病)|進行すると致死率が高い
症状: 鱗が逆立ち、真上から見ると松ぼっくりのように広がって見える。腹部の膨満、目が出てくる(ポップアイ)を伴う場合もある。