猫の毛玉ケア完全ガイド|毛玉吐き・便秘・毛玉予防の実践法
猫の毛玉(ヘアボール)が引き起こす吐き戻し・便秘・腸閉塞リスクを解説し、グルーミング頻度・毛玉ケアフード・麦芽エキス・ラキサトーン等の予防・対処法を紹介します。長毛種ブリーダー向けの実践管理術も収録。

この記事のポイント
猫の毛玉(ヘアボール)が引き起こす吐き戻し・便秘・腸閉塞リスクを解説し、グルーミング頻度・毛玉ケアフード・麦芽エキス・ラキサトーン等の予防・対処法を紹介します。長毛種ブリーダー向けの実践管理術も収録。
猫の毛玉(ヘアボール)とは
猫は舌についた微細な突起(糸状乳頭)で毛づくろいをする習性があり、この過程で大量の毛を飲み込んでしまいます。飲み込まれた毛の大部分は腸を通じて排泄されますが、一部は胃の中で毛並みが絡み合い、筒状の塊(ヘアボール/毛玉)を形成します。
成猫が年間で飲み込む毛の量は、品種によって異なりますが、長毛種では年間で体重の10〜20%相当の毛を処理することもあります。毛玉は週1〜2回程度の吐き戻しで自然排出される場合がほとんどですが、排出できない場合に様々な問題を引き起こします。
毛玉が原因で起こる症状
吐き戻し(ヘアボール嘔吐)
最もよく見られる症状です。胃に蓄積した毛玉を排出するため、猫は腹筋を使って筒状の毛の塊を吐き出します。この際に胃液・未消化物を伴うことが多く、飼い主が「吐いた」と認識するケースの相当数がヘアボール排出です。
週1〜2回の頻度であれば生理的範囲内ですが、以下の状況は要注意です。 - 毎日または1日に複数回吐き戻す - 毛玉ではなく透明な液体・泡・胆汁色の液体のみを吐く - 吐こうとしているが吐き出せない(えずき続ける) - 吐き戻しに血液が混じる
便秘・排便困難
毛玉が腸内に流れ込んだ際、腸の蠕動運動が低下していると毛が腸内で固まり、毛球性便秘を引き起こします。排便が3日以上ない、排便時に力んでいる、硬くて小さい便が少量しか出ないなどのサインが見られたら毛玉の影響を疑います。
腸閉塞(毛球症・最重症)
稀ですが、毛玉が腸内で完全に詰まる腸閉塞(毛球性腸閉塞)が発生することがあります。この状態になると嘔吐が続き、食欲が完全に消失し、腹部が張って触ると痛がります。緊急の外科手術が必要になるケースもあるため、疑わしい症状が見られたら即刻獣医師に相談してください。
毛玉の予防法
1. こまめなブラッシング
最も効果的な毛玉予防は、グルーミングで飲み込む前に毛を除去することです。




