生体発送の梱包と温度管理ノウハウ|季節別の注意点
生体を安全に発送するための梱包技術と季節ごとの温度管理のコツを詳しく解説します。ブリーダーにとって、生体を安全に購入者のもとへ届けることは最も責任の重い仕事の一つです。梱包と温度管理の良し悪しが、生体の到着時の状態を大きく左右します。

この記事のポイント
生体を安全に発送するための梱包技術と季節ごとの温度管理のコツを詳しく解説します。ブリーダーにとって、生体を安全に購入者のもとへ届けることは最も責任の重い仕事の一つです。梱包と温度管理の良し悪しが、生体の到着時の状態を大きく左右します。
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ブリーダーにとって、生体を安全に購入者のもとへ届けることは最も責任の重い仕事の一つです。梱包と温度管理の良し悪しが、生体の到着時の状態を大きく左右します。この記事では、宅配便で送る魚・サンゴなどの水生生物を中心に、梱包方法と季節ごとの温度管理ノウハウを詳しく解説します。爬虫類については、宅配便では送れないことと、販売の前に必要な現物確認・対面説明、引渡しの方法を整理します。
梱包の基本原則
生体の梱包で最も大切な3つの原則は、「安全性」「保温・保冷性」「酸素・空気の確保」です。
- 安全性: 輸送中の衝撃や振動から生体を守ること。十分なクッション材と、適切なサイズの容器を使用します。
- 保温・保冷性: 極端な温度変化から生体を守ること。発泡スチロール箱の使用が基本です。
- 酸素・空気の確保: 生体が呼吸できる酸素や空気を、袋や容器の中に確保すること。魚やサンゴは袋に酸素を充填します。ヤマト運輸に観賞魚などを預ける時は、外箱を密閉して空気穴を開けないことが条件なので、呼吸に必要な酸素は袋の中で確保します。
梱包に取りかかる前には、生体の状態を必ず確認しましょう。輸送に耐えられる健康状態であるかを見極めることも、ブリーダーとしての大切な役割です。また、使用する容器や緩衝材、テープ類は事前にまとめて手元に用意しておくと、当日の梱包作業がスムーズに進みます。
宅配便で送れる生体・送れない生体
梱包の前に、その生体を宅配便で送れるかどうかを確かめます。大手の宅配便は、哺乳類・鳥類・爬虫類を一般の荷物として引き受けていません。
- ヤマト運輸:「宅急便で送れないもの」に「犬、ネコ、小鳥などのペット類」を挙げています。観賞魚や昆虫は、ヤマト運輸と契約している依頼主からの発送に限り、密閉された箱(空気穴は不可)・二重以上の梱包・噛みついたり、ひっかいたり、刺したりしない・毒性がないなどの条件を満たせば預かると案内しています。
- 日本郵便(ゆうパック):「ゆうパックで送ることができないもの」に、動物愛護管理法に規定する愛護動物(哺乳類、鳥類および爬虫類)を挙げています。魚はこの一覧にはありませんが、引き受けの条件は差し出す前に郵便局で確かめましょう。
- 佐川急便:「送れないもの」に「犬、ネコ、小鳥などのペット類」を挙げています。
水生生物の梱包方法
魚類の梱包
ビニール袋に生体と飼育水を入れます。水の量は袋全体の3分の1程度が目安で、残りのスペースには酸素を充填します。酸素ボンベがない場合は、袋を大きく膨らませて口を縛る方法もありますが、長距離輸送では酸素充填が推奨されます。
水漏れ防止のため、必ず二重袋にしてください。輪ゴムでしっかりと口を縛り、さらに輪ゴムの上からテープで固定すると安心です。新聞紙で袋を包んでから発泡スチロール箱に入れ、隙間には緩衝材を詰めて動かないようにします。
梱包の直前は給餌を控え、袋の中の水質が急に悪化しないよう配慮しましょう。あわせて、袋の外側に油性ペンで生体名を記載しておくと、荷受け時の確認がしやすくなります。
