生体の安全な梱包・発送方法を徹底解説。魚・爬虫類・昆虫・小動物など種類別の梱包手順、保温・保冷対策、配送業者の選び方、トラブル時の対処法をブリーダー向けに実践的に紹介します。
この記事のポイント
生体の安全な梱包・発送方法を徹底解説。魚・爬虫類・昆虫・小動物など種類別の梱包手順、保温・保冷対策、配送業者の選び方、トラブル時の対処法をブリーダー向けに実践的に紹介します。
生体販売において、「無事に届く」ことは最低条件です。どれほど健康で美しい個体でも、配送中にダメージを受けてしまっては意味がありません。また、到着時の状態が購入者の満足度に直結するため、梱包・発送の品質はブリーダーの評判を左右します。
本記事では、主要な生体カテゴリ別の梱包方法と、安全な発送のためのノウハウを解説します。
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魚の輸送には酸素を充填したビニール袋を使います。
手順 1. ビニール袋(輸送用の厚めのもの)に水と魚を入れる 2. 酸素ボンベで袋内を酸素置換する(空気の2〜3倍の体積になるよう) 3. 輪ゴムまたはクリップで口をしっかり閉じる 4. 袋を逆さにして水が漏れないか確認 5. 袋を新聞紙やプチプチで包んで発泡スチロールの箱に入れる
水量の目安:魚の体積の約3〜5倍の水量
夏場は保冷剤、冬場はカイロを使って適温を維持します。ただし、直接生体に触れないように新聞紙で包んだうえで箱に入れること。
魚は発送の24〜48時間前から絶食させます。消化途中のエサが水を汚し、酸欠の原因になるためです。
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爬虫類は専用の布袋(クロス袋)または通気性のある袋に個別に入れます。袋の口はしっかり縛るか、テープで留めます。
箱の中での配置:布袋を箱の中央に配置し、周囲を新聞紙で軽く詰めて動きを最小限に抑えます。
爬虫類は変温動物のため、温度管理が非常に重要です。
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個別の仕切り付きコンテナや、プラケースに入れて発送します。転倒防止のマットを敷き、ゼリーを1個入れます。
注意点:同種のオス同士は必ず個別に分けること。ケンカで脚が取れる事故が起こります。
幼虫は専用容器に菌糸やマットごと入れて発送。容器の口はしっかり密封して漏れを防ぎます。
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現在、生体の発送に対応している主要業者はヤマト運輸(宅急便コンパクト・宅急便)です。発送時に「生き物が入っています」と伝えることが義務付けられています。
生体はできるだけ輸送時間を短縮することが重要です。翌日着指定と時間帯指定(午前着推奨)を組み合わせることで、ストレスを最小限に抑えます。
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万が一の死着に備えて、事前に補償ポリシーを明確にしておきましょう。ブリちょくでは出品時に補償条件を記載でき、購入者との認識齟齬を防ぐことができます。発送前に必ず個体の状態を確認・記録写真を撮っておくことが、トラブル発生時の証拠になります。