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血統書の読み方|記載事項・3代祖・チャンピオン表記・記号の意味をブリーダー向けに解説

血統書JKCチャンピオン

血統書(血統証明書)は買い手からよく質問される書類です。「この記号はなに?」「チャンピオンの子ってどこで分かるの?」に正確に答えられることは、ブリーダーの信頼に直結します。

この記事では、JKC の血統証明書を例に、記載事項と読み方のポイントを整理します(様式は改定されることがあります。最新の見かたは JKC 公式の解説を参照してください)。

表面:犬の基本情報

血統証明書の表面には、その犬自身の情報が記載されます。

  • 犬名:登録された正式名。「名前+犬舎名」で構成され、犬舎名が繁殖者の屋号にあたります
  • 犬種・性別・生年月日・毛色
  • 登録番号:犬籍簿上の番号。父母の登録番号も家系図側に記載されます
  • DNA登録番号:DNA 登録済みの犬に記載されます
  • 繁殖者名・所有者名:繁殖者は変わりませんが、所有者は名義変更で書き換わります
  • マイクロチップ番号:一胎子登録時に記載を申請した場合(記載は任意ですが、装着・登録自体は販売業者の法的義務です)
  • 股関節(HD)・肘関節(ED)の評価:JKC の評価を受けた犬は記載されます

家系図:3代祖(または4代祖)

血統書の中心は祖先犬の家系図です。標準の3代祖血統書には父母・祖父母・曽祖父母(計14頭)が、一胎子登録時に希望した場合の4代祖血統書にはさらにもう一世代が記載されます。

各祖先犬について、犬名・登録番号・毛色などが記載され、チャンピオンタイトルを持つ犬にはタイトルが付記されます。

家系図に同じ犬が複数回現れる場合、それは偶然ではなく系統を意図した交配の跡です。読み取り方は系統(ライン)とはで解説しています。

チャンピオンタイトルの表記

JKC のチャンピオンには、ドッグショーで所定の成績を収めて認定される CH(チャンピオン) のほか、訓練競技会・アジリティー競技会など競技分野ごとのチャンピオン制度があります。海外タイトルを持つ犬では INT.CH(インターナショナルチャンピオン)などの表記も見られます。

犬名の前にタイトルが付記されるため、家系図に「CH」が並ぶ血統書は、ショーラインの繁殖であることを示します。

登録番号まわりの記号

JKC の血統証明書では、登録番号やその前後の記号にも意味があります。

記号意味
Wアペンディクス(付属犬籍)からの切替登録であることを示す
AⅠ凍結・低温精液を用いた人工授精による一胎子登録
CD・GD・IGP など各種訓練試験に合格していることを示す資格表記

こうした記号は買い手が気にして質問してくることがあります。「分からないので団体に聞いてください」ではなく、意味を説明したうえで必要なら公式の解説ページを案内できるようにしておきましょう。

裏面:所有者名義変更欄

血統証明書の裏面には新所有者の記入欄があり、犬を譲渡したときはここに記入して名義変更を申請します。子犬の販売時には、購入者に裏面の使い方と名義変更の手続きを案内するのがブリーダーの務めです。

血統書について買い手に伝えるべきこと

最後に、販売時の説明で誤解を生みやすいポイントをまとめます。

  • 血統書は純血種であることと家系の証明であり、健康や性格を保証する書類ではない
  • 「血統書付き=ショータイプ」ではない。ショーで評価される犬かどうかは個体次第
  • 名義変更をしないと、その犬での繁殖や展覧会出陳ができない
  • 血統書の発行は民間団体の制度であり、法律上のマイクロチップ登録とは別の手続き

参考・一次ソース

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