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犬舎名(犬舎号)の登録|決め方のルール・JP表記・費用をブリーダー向けに解説

犬舎名犬舎号JKC

犬舎名(けんしゃめい)は、JKC の説明を借りれば「繁殖者の屋号」で、人間の名前でいうにあたります。日保など日本犬系の団体では犬舎号と呼ばれます。

繁殖した子犬の正式な犬名は「名前+犬舎名」で構成されるため、犬舎名を登録していないと子犬の血統書申請(一胎子登録)ができません。繁殖を始める前に必ず済ませておく手続きです。

犬舎名はブリーダーの「ブランド名」

犬舎名は、その犬舎から生まれたすべての子犬の犬名に生涯付いて回ります。ドッグショーのカタログにも、血統書の家系図にも犬舎名が残るため、実質的にブリーダーのブランド名として機能します。

  • 買い手が「〇〇犬舎の子」と認識する名前になる
  • 展覧会で実績を積むほど、犬舎名自体に評価が蓄積する
  • 後から変更・訂正できない(JKC の規定)ため、長く使う前提で決める

犬舎名がなぜ価格や評価に効くのかという仕組みは、系統がブランドになる仕組みで詳しく扱っています。

JKC の犬舎名登録ルール(2026年7月時点)

JKC の犬舎名登録申請には、次のようなルールがあります。

項目内容
表記英字アルファベット20文字以内(JP・スペース・ピリオドを含む)
語尾の「JP」FCI(国際畜犬連盟)への国際登録時に、国際的な重複を避けるため必ず付加される
使える記号「-」「.」「&」のみ。それ以外の記号は削除されスペースに置き換えられる
使えない文字ギリシャ文字など英字以外の文字
位置の選択子犬の名前の前に置くか後に置くかを登録申請時に選択する
犬名全体の制限名前+犬舎名(OF を含む)で35文字以内
登録料6,800円

申請は所属クラブ事務所経由で行います。日本語欄への記入など申請書の細かい書き方は公式の記入例を確認してください。

決め方の実務的なコツ

  • 20文字制限から逆算する:語尾に「JP」が自動で付くため、実際に使える文字数はさらに短くなります。子犬の名前と合わせて35文字以内に収まるよう、犬舎名は短めが実用的です
  • 候補は必ず2つ用意する:犬舎名は先行登録者と重複できません。JKC の申請書は犬舎名第1希望・第2希望の2欄になっているため、第2希望まで決めてから申請します
  • 屋号・開業届との整合:犬舎名をそのまま事業の屋号にするブリーダーも多くいます。開業届の屋号と揃えておくと、買い手にも税務上も分かりやすくなります
  • 前置き・後置きは慣例も参考に:犬種・犬系によってどちらが多いかの慣例があります。同犬種の先輩ブリーダーの血統書を見て決めるのが無難です

登録済みの犬舎名は事前に調べられる?

結論から言うと、JKC は登録済み犬舎名の一覧や検索サービスを公開していません(2026年8月時点で公式サイトに該当のサービスはありません)。「JKC 犬舎名 検索」「犬舎名 一覧」で探しても、申請前に自分で重複を確定的に確認する手段は用意されていない、というのが実情です。

申請書が第1希望・第2希望の2欄になっているのは、この前提があるためです。第1希望が既に登録されていた場合は第2希望で登録が進みます。

重複の可能性を下げる実務的な方法

公開データベースが無い以上、確率を下げる方向で対処します。

  • 同犬種の血統書と展覧会カタログを見る:犬名は「名前+犬舎名」で構成されるため、同犬種の出陳犬や血統書の3代祖をたどると、その犬種で実際に使われている犬舎名が分かります。同じ犬種の先輩ブリーダーの犬舎名は特に重複しやすいので、ここを見るのが最も効率的です
  • ありふれた英単語1語を避ける:短く一般的な語ほど先行登録されている可能性が高くなります
  • 固有名詞や造語を組み合わせる:地名・屋号・オリジナルの造語を組み合わせると重複しにくくなります
  • 申請前に所属クラブ事務所に相談する:申請は所属クラブ事務所を経由します。書類を出す前に候補を相談しておくと、明らかに通らない案を避けられます

なお、犬舎名は登録後に変更・訂正ができないため、重複回避と同じくらい「長く使えるか」を基準に選んでください。

日保の「犬舎号」との違い

日本犬保存会(日保)でも考え方は同じで、母犬の所有者が犬舎号を登録済みであることが一胎子犬登録の前提です。未登録の場合は一胎子犬登録と併せて犬舎号登録を申請します。

ただし日保では子犬の犬名を5文字以内で付けるなど、JKC とは細部のルールが異なります。柴犬など日本犬のブリーダーは日保の登録手続きを確認してください。どの団体で登録するか迷う場合は団体比較の記事が参考になります。

※登録料などの数値は 2026年7月時点の公式サイトに基づきます。改定されることがあるため、申請前に必ず最新情報を確認してください。

参考・一次ソース

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