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血統書発行団体の比較|JKC・日本犬保存会(日保)・KCジャパンの違いをブリーダー向けに解説
血統書JKC日本犬保存会KCジャパン
「血統書付き」とひとことで言っても、血統書を発行する団体は国内に複数あり、どの団体の血統書かによって記載様式・手続き・展覧会・買い手からの見られ方が変わります。
この記事では、ブリーダーが実務で関わることの多い 3 団体 — JKC・日本犬保存会(日保)・KC ジャパン — を比較し、繁殖犬をどの団体で登録するかの考え方を整理します。
3団体の比較表
| JKC | 日本犬保存会(日保) | KCジャパン | |
|---|---|---|---|
| 正式名称 | 一般社団法人ジャパンケネルクラブ | 公益社団法人日本犬保存会 | NPO法人日本社会福祉愛犬協会 |
| 対象犬種 | 全犬種(約200犬種を公認) | 日本犬6犬種(柴・紀州・四国・甲斐・北海道・秋田) | 全犬種 |
| 国際関係 | FCI(国際畜犬連盟)加盟 | 独自(天然記念物日本犬の保存が目的) | 独自 |
| 組織 | 全国の愛犬クラブ経由で手続き | 本部・支部制 | 全国100超の加盟クラブ |
| 展覧会・ショー | FCI公認ドッグショー、訓練・アジリティー競技会 | 支部展・連合展・全国展(猟能研究会も) | 独自の展覧会・イベント |
※各団体の制度は改定されることがあります。実際の手続き前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
JKC:国内最大・国際血統書が必要ならここ
JKC は国内最大の犬籍登録団体で、唯一の FCI(国際畜犬連盟)加盟団体です。血統書は国際的に通用し、輸出入・海外のドッグショーにも対応できます。
- 全犬種を扱うため、洋犬種のブリーダーは実質的に JKC が第一選択
- チャンピオンタイトル(CH)の権威性が高く、「チャンピオン直子」の訴求がしやすい
- 犬舎名は FCI に国際登録され、語尾に「JP」が付く
- 手続きの全体像は血統書発行の流れを参照
日保:柴犬など日本犬6犬種の本流
日本犬保存会は、天然記念物である日本犬の保存を目的とする公益社団法人で、柴犬・紀州犬・四国犬・甲斐犬・北海道犬・秋田犬の 6 犬種を対象とします。
- 柴犬の犬籍では広く使われており、日本犬専門ブリーダーの本流
- 「日本犬標準」に基づく展覧会(春・秋の支部展〜全国展)があり、入賞歴が評価につながる
- 手続きは支部経由。母犬所有者の会員籍・犬舎号登録が前提(詳細は日保の登録手続き)
KCジャパン:NPO運営の全犬種団体
KC ジャパン(日本社会福祉愛犬協会)は、動物愛護と犬種の普及育成を掲げる NPO 法人で、全国 100 を超える加盟クラブで運営される全犬種の愛犬団体です。
- 「犬のおまわりさん」など犬を通じた社会貢献活動が特色
- 「豆柴」を犬種として登録している点が大きな特徴(JKC・日保に豆柴という公認犬種はなく、柴犬として登録されます)
- 中国の CKU(チャイナ・ケネル・ユニオン)血統書は取り扱わない旨を公表しています
ブリーダーはどう選ぶべきか
- 洋犬種・国際性重視 → JKC 一択に近い。ショー実績を積むなら FCI 公認ショーがある JKC
- 柴犬・日本犬 → 日保が本流。JKC でも柴犬は登録できるため、販路や展覧会の方針で選ぶ(両方に籍を置くブリーダーもいます)
- 豆柴を扱う → KC ジャパンの登録制度を確認
重要なのは、父犬・母犬・子犬を同じ団体で一貫して登録することです。血統書は団体ごとの犬籍簿に基づくため、両親の籍がそろっていないと子犬の血統書は原則発行できません(他団体籍からの切替制度の有無・条件は各団体の規定によります)。
購入した繁殖犬の名義変更や犬舎名の登録も、所属団体で行うことになります。繁殖を始める前に、自分の犬種で使う団体を決めてから手続きを進めましょう。