メインコンテンツへスキップロシアリクガメの飼い方完全ガイド|ケージ・温度・食事・冬眠管理 | ブリちょく爬虫類| ✍️ ブリちょく編集部
ロシアリクガメの飼い方完全ガイド|ケージ・温度・食事・冬眠管理
ロシアリクガメ(ヨツユビリクガメ)の飼育方法を徹底解説。適切なケージサイズ・温度・UVB照明・食事内容・日光浴の必要性・冬眠の管理方法まで、初心者でも長期飼育できるノウハウをまとめました。ロシアリクガメとは?基本情報と魅力 ロシアリクガメ(学名: Testudo horsfieldii )は、中央アジア(カザフス…
この記事のポイント
ロシアリクガメ(ヨツユビリクガメ)の飼育方法を徹底解説。適切なケージサイズ・温度・UVB照明・食事内容・日光浴の必要性・冬眠の管理方法まで、初心者でも長期飼育できるノウハウをまとめました。ロシアリクガメとは?基本情報と魅力 ロシアリクガメ(学名: Testudo horsfieldii )は、中央アジア(カザフス…
ロシアリクガメとは?基本情報と魅力
ロシアリクガメ(学名: Testudo horsfieldii)は、中央アジア(カザフスタン・ウズベキスタン・アフガニスタンなど)の乾燥した草原地帯に生息するリクガメです。日本では「ヨツユビリクガメ」とも呼ばれ、前脚の指が4本であることが名前の由来です。
全長: 成体で約15〜25cm(オスは小さめ、メスは大きめ)
寿命: 適切な環境下で40〜60年以上の長寿を誇る
性格: 好奇心旺盛で比較的温和。飼育者に慣れると人の手から餌を食べるようになる
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ブリちょく編集部
生体の飼育情報を専門に扱うブリちょく編集部。獣医療・繁殖の各分野を取材し、初心者にも分かりやすい記事をお届けします。
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リクガメの中では比較的小型で丈夫なことから、初心者リクガメとして人気が高い種です。ただし長寿であるため、導入前に「一生飼育する覚悟」を持つことが重要です。
ケージ(飼育環境)のセットアップ
ケージサイズの目安
ロシアリクガメは活発に動き回るため、思ったより広いスペースが必要です。
| 個体数 | 推奨ケージサイズ(幅×奥行き) |
|---|
| 1頭(幼体) | 60cm × 45cm 以上 |
| 1頭(成体) | 90cm × 60cm 以上(120cm × 60cmが理想) |
| 複数頭 | 1頭の2〜3倍のスペースを確保 |
「爬虫類ケージ」よりも横幅が広い衣装ケース・プラ舟を使用するアクアリストも多いです。あるいは木製の自作ケージも選択肢になります。
床材(基質)の選び方
ロシアリクガメは穴掘り行動を好むため、掘れる深さ(最低10cm)が確保できる床材を使いましょう。
- 赤玉土(小粒): 日本で最もよく使われる。適度な保湿性と排水性を持つ
- バーミキュライト+赤玉土混合: 保湿性が高まり、乾燥した空気でも潤いを保てる
- コケリア(ヤシガラ): 保湿性が高い。ただしカビに注意
床材を10〜15cmの厚みで入れることで、カメが自ら潜れる「逃げ場所」を作れます。
温度管理とバスキング
推奨温度設定
| エリア | 目標温度 |
|---|
| バスキングスポット | 35〜40℃ |
| 暖かいゾーン | 28〜32℃ |
| 涼しいゾーン | 22〜26℃ |
| 夜間(全体) | 18〜22℃(20℃以上が理想) |
バスキングスポットにはバスキングランプ(スポットランプ75〜100W程度)を設置し、カメが体を温められる石や板を置きます。カメが十分に体温を上げられると、食欲が上がり消化機能も改善されます。
UVBライトの重要性
リクガメはカルシウム代謝に必須のビタミンD3を体内で合成するためにUVBが必要です。屋内飼育では必ずUVBランプを設置しましょう。
おすすめUVBランプ
- Arcadia T5 12% またはZoo Med ReptiSun 10.0 T5(リクガメに適したUVB強度)
- 6〜12ヶ月ごとの交換が必要(目には見えなくてもUVBは劣化する)
食事と栄養管理
ロシアリクガメは完全な草食性です。動物性タンパク質(ハムやソーセージなど)は内臓障害の原因になるため、絶対に与えてはいけません。
適した食べ物
主食(毎日)
- チンゲン菜・小松菜・ケール:カルシウムが豊富で主食に最適
- タンポポの葉・シロツメクサ(採集の場合は農薬がない場所から)
- オオバコ(プランテン)
副食(週2〜3回)
- ニンジン・かぼちゃ(ビタミン補給)
- キャベツ(甲状腺に影響するため過剰摂取不可)
与えてはいけないもの
- ほうれん草(シュウ酸が多くカルシウム吸収を阻害)
- レタス(栄養価が低く水分が多すぎる)
- ネギ類・アボカド(有毒)
カルシウムとビタミンの補給
食事にカルシウムパウダー(カトルボーンを削ったものでも可)を週2〜3回ふりかけましょう。また、ビタミンD3を含む爬虫類用マルチビタミンを月2〜4回添加することで、代謝性骨疾患(MBD)を予防できます。
日光浴と屋外飼育
ロシアリクガメは屋外での日光浴が大変好きで、自然の太陽光は人工ライトの数十倍の紫外線強度があります。天気のよい暖かい日(気温25℃以上)には1〜2時間の外出を取り入れると理想的です。
屋外飼育の注意点
- 必ず囲いを設ける(掘って脱走する能力が高い)
- 直射日光を避けるシェード(日陰)を用意する
- 猫・カラス・トンビなどの天敵から守るネットを設置
冬眠管理
ロシアリクガメの最大の特徴の一つが冬眠(休眠)です。原産地の中央アジアでは半年以上冬眠する個体もいます。
冬眠させるべきか
| 状況 | 推奨 |
|---|
| 健康な成体・野外採集個体 | 冬眠させる方が自然サイクルに合い長期的に健康 |
| 幼体・病中・体重が不十分 | 冬眠させず加温維持(リスクが高い) |
冬眠の手順(概略)
- 冬眠前準備(10〜11月): 給餌を徐々に減らし、消化管を空にする。便秘確認のため温浴を2〜3回行う
- 冬眠開始(12月〜): 気温が10℃前後に下がったら、冬眠ボックス(土・パーライト)に移す。温度は2〜8℃に維持
- 冬眠中: 月1回程度チェック。乾燥していたら軽く霧吹きで湿度補給
- 覚醒(3〜4月): 水温が上がり始めたら自然に目覚める。最初の数日は温浴で代謝を促進し、徐々に給餌を再開
よくある健康トラブルと対処法
| 症状 | 原因 | 対処 |
|---|
| 食欲不振・動かない | 低温・UVB不足・病気 | 温度確認、バスキング時間延長、獣医相談 |
| 鼻水・口呼吸 | 呼吸器感染症 | 即座に爬虫類専門獣医へ |
| 甲羅が柔らかい・変形 | カルシウム・D3不足(MBD) | 日光浴・カルシウム添加・UV強化 |
| 長期間排便なし | 便秘(腸閉塞) | 温浴(30℃、15〜20分)を毎日2週間程度 |
まとめ:ロシアリクガメを長く楽しむために
ロシアリクガメは正しい環境を整えれば非常に丈夫で、50年以上生きるパートナーになりえます。導入前に必ず以下を確認しましょう。
- 広いケージと適切な温度勾配を用意できるか
- UVBランプを定期交換できるか
- 自然に近い野菜中心の食事を毎日用意できるか
- 冬眠管理(または通年加温)の方針を決めているか