バラの剪定方法を季節別に解説。冬の強剪定、夏の花後剪定、シュートの処理、つるバラの誘引と剪定のコツを図解付きでわかりやすくまとめました。
この記事のポイント
バラの剪定方法を季節別に解説。冬の強剪定、夏の花後剪定、シュートの処理、つるバラの誘引と剪定のコツを図解付きでわかりやすくまとめました。
バラは「花の女王」と称されるだけあって、適切な管理を行えば毎年豪華な花を咲かせてくれます。その管理の中でも特に重要なのが「剪定」です。剪定とは、不要な枝を切り落として株の状態を整える作業のこと。ただ枝を切ればよいわけではなく、時期・目的・切る位置を正しく理解することが大切です。
剪定を怠ると株の内部が混み合って風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすくなります。逆に剪定しすぎると株が弱り、花数が減ってしまうことも。バランスのとれた剪定を身につけることが、バラ栽培の第一歩です。
また、バラの種類によって剪定の方法が異なります。木立性(ハイブリッドティー、フロリバンダなど)・つるバラ・シュラブバラでは管理の考え方が変わりますので、自分が育てているバラの種類を先に確認しておきましょう。
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剪定を始める前に、基本的なルールを押さえておきましょう。正しい道具と手順を守ることで、株へのダメージを最小限に抑えられます。
枝を切る際は、外側に向いた芽(外芽)の5mm上を、斜め45度に切るのが基本です。外芽の上で切ることで、芽が外向きに伸び、株全体が開いた樹形になります。内側に向いた芽(内芽)の上で切ると、枝が内側へ伸びて株が混み合う原因になります。
切り口は水が溜まらないよう斜めにカットし、ジャムの蓋を締めるように密に。太さが鉛筆程度以上の枝を残すことを意識すると、充実した花が咲きやすくなります。
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冬の強剪定は、バラ管理の中でも最も重要な作業です。株を大きく切り戻すことで翌年の開花数・花の品質を高め、病害虫の温床となる枯れ枝や細枝を取り除きます。
1月下旬〜2月上旬が最適です。バラが完全に休眠している時期を選びましょう。芽が動き始めてから切ると株への負担が大きくなるため、新芽が膨らみ始める前に終わらせることが大切です。地域によっては2月中旬まで対応可能ですが、早めに行うほど安心です。
剪定後は、株元に腐葉土や堆肥をマルチングして寒さと乾燥から保護します。また、石灰硫黄合剤を休眠期に散布すると、越冬している病害虫の卵や菌を駆除できます。剪定後1〜2週間で芽が動き始めるのを確認できれば、剪定成功のサインです。
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四季咲き・繰り返し咲きのバラは、花が終わったタイミングで剪定することで次の開花を促すことができます。これが「花後剪定」です。
咲き終わった花の下を見て、5枚葉が2〜3枚連続している部分のすぐ上で切るのが基本です。5枚葉の腋芽から新しい枝が伸び、そこに次の蕾がつきます。3枚葉のところで切ると芽吹きが遅れたり、細い枝しか出なかったりします。
剪定後は2〜6週間で次の花が咲きます。バラの品種や気温によって異なりますが、春〜秋にかけてこのサイクルを繰り返すことで、長期間花を楽しめます。
真夏は株が暑さで消耗しやすい時期です。この時期は深く切り戻す花後剪定を控え、花がら摘み(花首のすぐ下で切る)程度にとどめるのが株への負担が少なくおすすめです。猛暑が続く場合は、無理に花を咲かせず株を休ませることも選択肢の一つです。
秋(9月〜10月初旬)になったら、夏の間に伸びた枝を軽く切り戻す「秋の軽剪定」を行うと、秋バラが美しく咲きます。秋バラは春より花色が濃く出ることが多く、育てがいがある季節です。
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つるバラは木立性バラと異なる管理が必要です。特に一季咲きのつるバラ(モッコウバラなど)は、前年に伸びたシュートに花が咲くため、冬に強く切り戻すと翌年全く咲かなくなります。
誘引の際は、シュートをなるべく水平〜斜め方向に倒して固定しましょう。枝を水平に近づけるほど花付きが良くなる性質があります。フェンスやアーチに無理のない角度で誘引し、麻ひもや専用の誘引テープで丁寧に固定します。
株元から太い新枝(ベーサルシュート)が出てきたら、次世代の主枝になる大切な枝です。先端の芽が小さいうちは手を加えず、ある程度伸びてから先端を軽く摘心して脇芽を出させましょう。古い主枝を更新していくことで、株が若返り、毎年元気な花を楽しめます。
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バラの剪定は、最初は難しく感じるかもしれません。しかし基本的なルールと季節ごとの目的を理解すれば、年々上達していきます。
| 時期 | 剪定の種類 | 主な目的 | |------|-----------|---------| | 1〜2月 | 強剪定 | 株の更新・樹形の整備 | | 5〜6月 | 花後剪定 | 次の開花を促す | | 7〜8月 | 花がら摘み | 株の負担軽減 | | 9〜10月 | 秋の軽剪定 | 秋バラを美しく咲かせる |
剪定に迷ったときは、「外芽の5mm上を斜めに切る」という基本に立ち返ることが大切です。また、剪定後の肥料・水やり・病害虫対策もあわせて行うと、バラがより元気に育ちます。
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