塊根植物の王様パキポディウム(グラキリス)の育て方を徹底解説。土配合・水やり・遮光・冬越し・発根管理まで、初心者でも理解できる管理の全てを紹介。
この記事のポイント
塊根植物の王様パキポディウム(グラキリス)の育て方を徹底解説。土配合・水やり・遮光・冬越し・発根管理まで、初心者でも理解できる管理の全てを紹介。
「塊根植物の王様」とも称されるパキポディウム(Pachypodium)。中でもパキポディウム・ロスラツム・グラキリス(以下グラキリス)は、丸みを帯びた個性的なフォルムとゆっくりとした成長が愛好家に絶大な人気を誇ります。本記事では、グラキリスをはじめとするパキポディウムの育て方を詳しく解説します。
パキポディウムはマダガスカル・アフリカ南部に自生する多肉植物で、多数の種があります。
グラキリス(P. rosulatum var. gracilius) 球状の塊根が特徴的で最も人気の種。黄色い花を咲かせます。希少性が高く価格も高め。
バロニー(P. baronii) 赤い花が美しい種。比較的入手しやすい。
ブレビカウレ(P. brevicaule) 平たく広がる塊根が独特な超小型種。マダガスカルの高地に自生。
ラメレイ(P. lamerei) 柱状に成長する種。比較的育てやすく入門種として人気。
デンシフローラム(P. densiflorum) 黄色い花を多数咲かせる種。コンパクトで育てやすい。
水はけが命 パキポディウムは過湿に非常に弱いため、水はけの良い土が必須です。
おすすめの配合例(一例): - 鹿沼土(細粒):30% - 日向土(細粒):30% - 軽石(細粒):20% - ゴールデン粒状培土:20%
完全に有機質のない「無機質配合」が最も安全です。市販の多肉植物用の土でも問題ありませんが、水はけが不足する場合は軽石・鹿沼土を追加しましょう。
鉢の種類 素焼き鉢(テラコッタ)は水はけ・通気が良く、根腐れを防ぎやすいためおすすめです。プラスチック鉢は水が乾きにくいため、水やりの頻度を抑える必要があります。
できる限り日光を当てる パキポディウムは強光を好みます。南向きのベランダや屋外で、できる限り直射日光に当てましょう。日光不足は徒長の原因になります。
夏の遮光 日本の夏(特に7〜8月)の強烈な直射日光は、植えたての弱い株には葉焼けの原因になることがあります。30〜50%の遮光ネットを使うと安全です。
冬の室内管理 冬は室内の窓辺で管理します。日当たりの良い南向き窓が理想で、育成ライトの補助もおすすめです。
成長期(5〜9月) 土が完全に乾いてから2〜3日後にたっぷり与えます。「乾かし気味」が基本です。
秋(10〜11月) 気温が下がるにつれて頻度を徐々に減らします。落葉が始まったら一段と減量。
冬(12〜3月) 休眠期。基本断水または月1回ごく少量。室内管理で温かければ少し水を与えても可。
春(4〜5月) 新芽が展開し始めたら水やり再開。最初は少量から始め、成長につれて増やす。
成長期に緩効性肥料(マグアンプKなど)を土に混ぜるか、液体肥料(ハイポネックスを薄く)を月1〜2回与えます。冬は施肥しません。
与えすぎは塊根がひょろっと成長する「軟弱な株」になる原因です。「少なめ」が基本です。
輸入品や通販で購入したベアルート(根なし)株は発根管理が必要です。
パキポディウムの耐寒温度は最低5〜8℃程度。日本の多くの地域では室内管理が必要です。
パキポディウム(グラキリス)の育て方の基本は「強光・水はけの良い土・乾かし気味の水やり・冬の断水」です。難しいイメージがありますが、これらの基本を守れば初心者でも長期間楽しめる素晴らしい植物です。