甘い香り・柑橘系・チョコレートの香りなど個性豊かな芳香蘭10品種の特徴・香りの強さ・開花時期を紹介します。
この記事のポイント
甘い香り・柑橘系・チョコレートの香りなど個性豊かな芳香蘭10品種の特徴・香りの強さ・開花時期を紹介します。
蘭の魅力はその美しい花姿だけではありません。品種によっては非常に豊かな香りを持ち、部屋中に芳香を漂わせてくれます。ここでは香りを楽しめる代表的な蘭10種を紹介します。
カトレア類の中でも特に香りが強く、ブラジル原産の原種です。コンパクトな株に大輪の花を咲かせ、開花中は部屋に広がる甘い芳香を楽しめます。低温に弱いため、冬の管理は最低15℃以上を維持することが必要です。
オーストラリア原産の丈夫な小型種です。寒さにも比較的強く、低温処理(10〜13℃)で花芽を誘導します。ピンク〜白の可愛らしい小花がたくさん咲き、淡くさわやかな香りを放ちます。
「チョコレートオーキッド」の愛称で知られる人気品種。複数のバルブが成熟すると長い花穂に小花が多数咲き、甘いチョコレートの香りを漂わせます。高温多湿の環境を好み、室内での管理がしやすい品種です。
細い葉が密集する独特の草姿に、赤褐色の小花を咲かせます。日当たりの良い場所に置くと、特に晴れた日の午前中に強いトロピカルな甘い香りを放ちます。
青紫〜紫の深みのある花色が特徴的な南米原産の蘭。スパイスとフローラルが混ざったような独特の香りを持ちます。1株に複数の花茎を立てて多数の花を咲かせ、存在感があります。やや高温に弱く、夏の管理に注意が必要です。
ぶら下がるように垂れ下がる花穂が個性的で、着生栽培でその形を活かせます。スパイシーな甘い香りがあり、野生では雄のミツバチを引き寄せる香りで知られています。
アジア原産の着生ランで、棒状の葉が特徴的です。小花ながら花蜜のような甘い香りを持ちます。比較的栽培しやすい種です。
メキシコ〜グアテマラ原産の中型種で、白〜ピンクの花を多数咲かせます。さわやかなフルーティーな香りがあります。
バニラエッセンスの原料となる蘭で、つる性の着生植物です。花自体の香りは控えめですが、受粉に成功すると形成されるさやから本物のバニラ香が楽しめます。栽培には高温多湿と支柱・壁面が必要です。
白い大輪の花に黄色の中心が際立つ美しい蘭。清楚な甘い香りを持ちます。低温に比較的強く、冬に涼しく管理することで花芽が形成されます。
| 品種 | 香りの系統 | 強さ | 開花時期 | 栽培難易度 | |------|-----------|------|---------|-----------| | C. ワルケリアナ | バニラ・ローズ | 非常に強い | 秋〜冬 | 中 | | Den. キンギアナム | 柑橘・甘い | 中 | 春 | 低 | | Onc. シャリーベイビー | チョコレート | 強い | 秋 | 低〜中 | | Max. テヌイフォリア | ココナッツ | 強い | 春〜初夏 | 中 | | ジゴペタラム | スパイシー | 強い | 秋〜冬 | 中 | | コエロジネ・クリスタタ | フレッシュ・甘い | 中 | 冬〜春 | 低〜中 |
芳香種の香りを最大限に楽しむには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
香りのある蘭は品種ごとに栽培条件が異なります。カトレア・ワルケリアナは明るい光と冬の最低15℃以上の温度が必要で、初心者にはやや難しい面もあります。一方、デンドロビウム・キンギアナムは耐寒性が強く、関東以南であれば屋外越冬も可能なほど丈夫です。最初は育てやすいキンギアナムやシャリーベイビーから始め、慣れてきたらワルケリアナやジゴペタラムに挑戦するのが良いステップアップです。
香りのある蘭は品種が多く、実際の香りを知っている専門家に相談することが大切です。ブリちょくでは芳香蘭を育てているブリーダーから直接購入でき、香りの強さや管理方法について事前に確認することができます。開花実績のある株を入手できるため、購入後すぐに香りを楽しめる可能性も高いです。自分好みの香りを見つけて、室内に自然の芳香を取り入れましょう。