デンドロビウムの育て方を解説。春夏の成長管理・秋の温度刺激による花芽誘導・冬の断水方法など、毎年確実に開花させるための一年間の管理スケジュールを紹介します。
この記事のポイント
デンドロビウムの育て方を解説。春夏の成長管理・秋の温度刺激による花芽誘導・冬の断水方法など、毎年確実に開花させるための一年間の管理スケジュールを紹介します。
デンドロビウム(Dendrobium)は、世界最大の蘭属のひとつで1,800種以上が存在します。東南アジア・オーストラリア・インドなど広い地域に分布し、バルブ(偽球茎)と呼ばれる茎に水分と養分を蓄える特徴があります。
日本で最も広く流通しているのは「デンドロビウム・ファレノプシス」(カトレアの下半分+胡蝶蘭の花の組み合わせとも評される品種群)と、「ノビル系デンドロビウム」(春に一斉に花が咲く日本でおなじみの系統)です。
ノビル系デンドロビウムは正しく管理すれば毎年華やかな花を咲かせる品種で、丈夫で育てやすいことから初心者にも人気があります。本記事ではノビル系デンドロビウムを中心に解説します。
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デンドロビウムは胡蝶蘭より光を必要とします。
春〜秋(成長期) 屋外の半日陰〜明るい日陰が最適です。直射日光は葉焼けの原因になりますが、ある程度の光量がないとバルブが充実せず花芽が出にくくなります。室内で育てる場合は南向きの明るい窓際(レースカーテン越し)が適しています。
冬(休眠期) 室内の日当たりの良い窓際に移動します。最低5℃以上を保てる環境が必要です。
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春〜夏(成長期) 水やりは表面の用土が乾いてから、鉢底から出るまでたっぷり与えます。高温多湿の夏は成長が最も活発な時期で、週1〜2回の水やりが目安です。
肥料は2週間に1回、液体肥料(規定量)を与えます。バルブを充実させるため、窒素(N)よりもリン酸(P)・カリウム(K)を重視した肥料が花芽促進に効果的です(秋以降に切り替え)。
秋以降(準備期) 9月下旬から水やりを徐々に減らし始めます。肥料も切ります。この時期の「乾かし気味管理」が、冬の花芽形成に不可欠です。
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ノビル系デンドロビウムの開花には「夜間低温刺激」が必要です。
秋(9〜11月):夜間低温のサイクル 夜間気温が10〜15℃まで下がる環境に置きます。昼間と夜間の温度差(昼25℃・夜10℃など)が花芽形成を促進します。
冬(12〜2月):断水期 バルブがしわしわになってきたら水を少量与えます。完全に断水する必要はありませんが、月1〜2回程度の少量水やりで管理します。乾燥しすぎると花芽が黄変して落ちてしまうため、完全断水は避けます。
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春(2〜4月):開花 花芽が伸びて開花します。開花中は直射日光を避け、水を適度に与えます。花が全て終わったら、咲いた花茎(バルブの節から出た花茎)を根元からカットします。
花後の新芽管理 花後に古いバルブの節から新しいバルブ(新芽)が伸びてきます。この新芽を大切に育てることが、来年の花につながります。新芽が充実した株は翌年の花数が増えます。
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デンドロビウムは2〜3年に1回、バルブが鉢から大きくはみ出してきたら植え替えます。
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ブリちょくでは、豊富な花色・花型のデンドロビウムをブリーダーから直接購入できます。「春に購入して秋から管理したいのですが、花芽誘導のタイミングを教えてください」といった質問にも、栽培経験豊富なブリーダーが具体的にアドバイスしてくれます。毎年確実に花を咲かせる喜びをデンドロビウムで体験したい方は、ぜひブリちょくで好みの品種を探してみてください。