仙台市で犬を多頭飼育するときの許可と登録|化製場法・動物取扱業・相談先
仙台市で犬を多頭飼育する時に関わる制度を、仙台市・宮城県・環境省の公式資料で整理。指定地域で犬10頭以上を飼う時の化製場法の許可、販売目的の第一種動物取扱業の登録、犬の登録と狂犬病予防注射、近隣への配慮と多頭飼育問題の相談先を解説します。

この記事のポイント
仙台市で犬を多頭飼育する時に関わる制度を、仙台市・宮城県・環境省の公式資料で整理。指定地域で犬10頭以上を飼う時の化製場法の許可、販売目的の第一種動物取扱業の登録、犬の登録と狂犬病予防注射、近隣への配慮と多頭飼育問題の相談先を解説します。
犬を複数頭飼育したいと考えるブリーダーや愛犬家にとって、関係する法律・条例の理解は欠かせません。一般の家庭で飼える犬の頭数を直接制限する国の法律はなく、宮城県の「動物の愛護及び管理に関する条例」にも多頭飼育の届出の定めはありません。一方で、飼う場所と頭数によっては化製場等に関する法律の許可が、販売が目的であれば第一種動物取扱業の登録が必要です。本記事では、仙台市・宮城県・環境省の公式資料をもとに、仙台市で犬を多頭飼育する時の制度と手続きを整理します。
多頭飼育に関わる法律の基本
動物愛護管理法
動物愛護管理法は、飼い主に、動物を種類や習性に応じて適正に飼い、人に迷惑を及ぼさないよう努めること、みだりに繁殖して適正に飼えなくならないよう繁殖を制限する措置をとるよう努めることを求めています(第7条)。
動物の飼養や給餌などが原因で、騒音や悪臭、毛の飛散などにより周辺の生活環境が損なわれている時は、都道府県知事(仙台市では市長)が指導・助言、勧告、命令を行うことができます。飼い方が適正でないために動物が衰弱するなど、虐待を受けるおそれがある時も同様です(第25条)。命令に違反すると50万円以下の罰金の対象です。
地方公共団体は、条例で多数の動物の飼養に係る届出を定めることもできます(第9条)。ただし宮城県の条例にこの届出の定めはなく、仙台市の「人と猫との共生に関する条例」も、猫の飼い主の努力義務などを定めたもので、多頭飼育の届出制度ではありません。
宮城県の条例と仙台市の案内
宮城県の条例は、飼い主の遵守事項として、適正な給餌・給水、健康管理、飼育場所の清潔の保持、汚物の適正な処理と悪臭の防止、異常な鳴き声や体臭などで人に迷惑をかけないことなどを定めています。犬は常に係留(つなぐ、またはおりやさくの中で飼う)するのが原則で、仙台市も散歩中は必ずリードをつけるよう案内しています。飼い犬が人や他の動物をかんだ時は、すぐに仙台市動物管理センターへ届け出てください。
犬10頭以上は化製場法の許可が必要な場合がある
化製場等に関する法律では、指定された区域内で、犬などの動物を条例で定める数以上飼養・収容する施設は、許可を受けなければなりません。宮城県と仙台市の案内では、犬は10頭以上が対象です。仙台市で許可が必要になるのは市街地などの指定された地域で、手続きは次のとおりです。
- 申請先:施設がある区の区役所衛生課(保健所支所)
- 事前協議:「仙台市動物飼養施設の設置に関する要綱」に基づいて事前に協議する
- 必要書類:施設周囲の見取り図、施設の構造設備を明らかにした図面など
- 手数料:1件につき6,800円
- 審査:設置場所と公衆衛生上の基準について書類審査と現場検査を行う(標準処理期間は10日)
許可を受けずに飼養すると、1年以下の拘禁刑または3万円以下の罰金の対象です。自宅が指定された地域に入るかどうかは、区役所衛生課に確認してください。
販売目的なら第一種動物取扱業の登録
犬を繁殖させて子犬を販売する場合は、頭数にかかわらず第一種動物取扱業(販売業)の登録が必要です(販売を目的とした繁殖も販売業に含まれます)。仙台市は、自宅の飼い犬が産んだ子犬を売る・譲ることも動物取扱業に当たる場合があると案内しています。
仙台市内に事業所を置く場合の流れは次のとおりです。