
昼行性の鮮やかな緑色のヤモリ。マダガスカル原産。活発に動き回る姿が楽しい。見るだけの鑑賞飼育向き。寿命は6〜10年。成体サイズは10〜30cm(種による)。昆虫、フルーツ、蜜。
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ヒルヤモリはマダガスカルおよびその周辺の島々を原産地とする、フェルスマ属(Phelsuma)に分類されるヤモリの総称です。その名の通り昼間に活動し、夜行性が多いヤモリの仲間のなかでは異色の存在です。体色は鮮やかなエメラルドグリーンが基調で、背中に赤やオレンジの斑紋が入る美しさから、爬虫類の中でも特に人気の高い鑑賞種となっています。種類によって10cmほどのコンパクトなものから、オオヒルヤモリのように30cmを超える大型種まで多様です。性格は好奇心旺盛で動きが機敏。ただし皮膚が繊細でストレスを受けやすいため、ハンドリングよりもケージ内の行動を観察して楽しむスタイルが飼育の醍醐味です。熱帯雨林の環境を再現した縦型テラリウムのなかで活発に枝を渡り歩く姿は、まるで小さなジャングルを手元に持つような没入感があります。寿命は適切な飼育環境で6〜10年に達し、長期にわたって飼い主を楽しませてくれる点も魅力のひとつです。
1昼行性で観察が楽しい
ヒルヤモリは昼間に活発に行動する珍しいヤモリです。多くのヤモリが夜行性であるのに対し、自然光や照明の下で動き回る様子をじっくり観察できます。日中に色鮮やかな姿を楽しめるのが最大の魅力です。
2ハンドリングは不向き
ヒルヤモリの皮膚は非常に繊細で、無理に触ると皮膚が剥がれてしまうことがあります。また、ストレスを受けやすく、頻繁な接触は健康を損なう原因になります。基本的にはケージ越しに鑑賞する飼育スタイルが推奨されます。
3高温多湿な環境が必要
原産地の気候に合わせ、ケージ内の温度は昼間25〜30℃、ホットスポットは32℃前後に保つ必要があります。湿度は60〜80%を維持し、1日1〜2回の霧吹きが欠かせません。縦長のケージを用意し、植物を取り入れたテラリウム形式が最適です。
4UVB照明が不可欠
昼行性のヒルヤモリはUVB光線を浴びてビタミンD3を合成し、カルシウムを正常に代謝します。UVB蛍光灯またはメタハラを使用し、照射時間は1日10〜12時間が目安です。UVBが不足するとくる病などの骨代謝疾患を引き起こすリスクが高まります。
5食事は昆虫と果実食
主食はコオロギやショウジョウバエなどの昆虫で、カルシウムパウダーをまぶして与えます。加えてバナナやマンゴーを使った果実食フード、市販のデイゲッコーフード(Repashy CGDなど)も積極的に活用しましょう。蜜や果汁を好む性質があるため、多様な食材でバランスをとることが大切です。
6種類によりサイズが異なる
ヒルヤモリには多くの種があり、成体サイズは約10cmの小型種から30cm近くなるオオヒルヤモリまで幅があります。購入前に飼育する種を確認し、それに見合ったケージサイズを用意することが重要です。初心者にはゴールダストデイゲッコーなど中型の種が比較的扱いやすいとされています。
7尾の自切と再生に注意
ヒルヤモリはストレスや危険を感じると自ら尾を切り離す「自切」を行うことがあります。再生した尾は元の形状と異なり、軟骨で形成されるため完全には戻りません。ケージ内の環境を落ち着かせ、不必要な刺激を避けることが自切の予防につながります。
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