世界中で愛されるイングリッシュローズの特徴、デビッド・オースチンブランドの歴史、四季咲きのおすすめ品種と育て方のポイントを徹底解説します。
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世界中で愛されるイングリッシュローズの特徴、デビッド・オースチンブランドの歴史、四季咲きのおすすめ品種と育て方のポイントを徹底解説します。
「イングリッシュローズ」とは、英国のバラ育種家デビッド・オースチンが1960年代から作り出した、オールドローズの花形・香りと、モダンローズの繰り返し開花性・病気耐性を組み合わせた系統のバラを指します。正式名称は「デビッド・オースチン・ローズ」ですが、日本ではイングリッシュローズという名称が定着しています。
最大の特徴は、オールドローズが持つロゼット咲き・カップ咲きの豊かな花形と、強い芳香、そして現代品種のように春〜秋まで繰り返し咲く四季咲き性を兼ね備えている点です。ビクトリア朝時代の絵画から飛び出してきたような、優雅で深みのある花姿は世界中のガーデナーを魅了し、現在では1,000品種以上が登録されています。
日本では1990年代から普及が始まり、バラ愛好家の間で急速に人気が高まりました。現在では一般的なホームセンターでも苗が入手でき、ガーデン向けのバラとして最もよく選ばれる系統のひとつとなっています。
イングリッシュローズには膨大な品種数がありますが、日本でよく選ばれるものを厳選して紹介します。
①ザ・プリンス(The Prince) 深みのある濃い紫〜赤紫色の花が印象的な品種。花びらが密集した完全ロゼット咲きで、ダマスク系の濃厚な香り。半横張り性でコンパクトにまとまり、鉢植えでも育てやすい。
②ジュビリー・セレブレーション(Jubilee Celebration) 鮮やかなサーモンピンクからコーラル色のカップ咲き。葉がつやつやとして病気に強く、初心者でも比較的育てやすい品種。強いフルーツ香が楽しめる。
③グレアム・トーマス(Graham Thomas) イングリッシュローズの代名詞的品種。バター色〜黄色の鮮やかな花色はオールドローズ系では珍しく、ティー系の甘い香りが魅力。樹勢が強く大株になる。
④ジェントル・ハーミット(The Gentle Hermit) 近年発売された新品種で、柔らかなピンクのロゼット咲きが美しい。コンパクトな樹形で鉢栽培向き。耐病性も高い。
⑤ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare 2000) 深い赤紫色のクリムゾン系品種。香りが非常に強く、クラシカルな雰囲気を楽しみたい方に。注意点として黒星病には注意が必要。
イングリッシュローズは一般的なモダンローズより耐病性が高い品種が多いですが、バラである以上、基本的な管理は必要です。
日当たり:1日6時間以上の直射日光が理想。日当たりが悪いと花付きが悪くなるだけでなく、病気にかかりやすくなります。
水やり:根が乾燥しすぎないよう管理します。鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと。地植えは定植後1〜2年は特にしっかり水やりし、根付いたら自然降雨でも維持できることが多いです。
施肥:バラは肥料を好みます。4〜10月の生育期は2〜3週間に1回の液体肥料、または月1回の緩効性化成肥料を施します。
剪定:春の一番花の後、半分程度に切り詰めることで夏〜秋の花付きが良くなります。11〜12月の冬剪定が年間管理の重要ポイント。
病気対策:黒星病・うどんこ病の予防に、定期的な薬剤散布(週1〜2回)が効果的。耐病性の高い品種を選ぶことでも管理の手間を減らせます。
イングリッシュローズは品種によって性質が大きく異なるため、どの品種がどんな場所に向いているかを知ったうえで選ぶことが長く楽しむ秘訣です。ブリーダーから直接購入することで、品種特性・育て方の注意点・現在の苗の状態を詳しく教えてもらえます。
ブリちょくではバラ専門のブリーダーから、イングリッシュローズを含む多数の品種苗を直接購入できます。お気に入りのブリーダーを見つけて、あなたのガーデンに合ったバラを丁寧に選んでみてください。