ブルーデスフェイニングビートルの飼育ガイド|死んだふりをする砂漠の甲虫
北米ソノラ砂漠原産の乾燥系甲虫ブルーデスフェイニングビートルの生態・飼育環境・給餌・繁殖・ブリーダーから迎える際のポイントを解説します。ブルーデスフェイニングビートル(学名: Asbolus verrucosus )は、北米のソノラ砂漠をはじめとする乾燥地帯に生息するゴミムシダマシ科の甲虫です。

この記事のポイント
北米ソノラ砂漠原産の乾燥系甲虫ブルーデスフェイニングビートルの生態・飼育環境・給餌・繁殖・ブリーダーから迎える際のポイントを解説します。ブルーデスフェイニングビートル(学名: Asbolus verrucosus )は、北米のソノラ砂漠をはじめとする乾燥地帯に生息するゴミムシダマシ科の甲虫です。
関連品種
ブルーデスフェイニングビートル(学名:Asbolus verrucosus)は、北米のソノラ砂漠をはじめとする乾燥地帯に生息するゴミムシダマシ科の甲虫です。体表を覆う白いワックス層が青みがかったパステルカラーに見せることから「ブルー」の名がつき、危険を感じるとひっくり返って動かなくなる「擬死行動(フェイニング)」が名前の由来となっています。カブトムシやクワガタのような豪快な飼育スタイルとは一線を画し、乾燥・省スペース・低コストという三拍子が揃った飼育スタイルは、昆虫飼育の入門種としても、サブマリン的な渋い魅力を求める上級者にも支持を集めています。
生態と魅力|砂漠で生き抜くための戦略
体長は2〜3cm程度で、脚が長くやや平たいフォルムが特徴です。夜行性で、日中は岩や流木の下など暗い場所でじっとしています。体表のワックス層は体内水分の蒸散を防ぐ役割を果たしており、砂漠という過酷な環境に適応した生物学的な知恵です。この層は生息環境の湿度によってコンディションが変わり、乾燥した環境では青白く輝き、過湿になると徐々に失われることがあります。
擬死行動は外敵に対する防衛反応で、仰向けになりしばらく完全に静止します。刺激を与え続けても動かないため、初めて見る人は「死んでしまった」と驚くことがありますが、安全を確認すると自分で起き上がり歩きはじめます。この行動は飼育下でも頻繁に見られ、それ自体がひとつの観察の楽しみになっています。
成虫の寿命は甲虫の中でも比較的長く、適切な環境であれば数年単位で生きる個体が知られています。短命なカブトムシとは異なり、長期間にわたって同じ個体と付き合えることも、この種を選ぶ理由のひとつです。
飼育環境の作り方|砂漠テラリウムの基本
飼育ケージは通気性のよいプラスチックケースや爬虫類用のテラリウムが適しています。体格がコンパクトなため、複数頭でなければ幅30cm程度のケージで十分です。以下の点を意識してセットアップしてください。
- 床材: 乾燥砂・赤玉土(小粒)・砂漠系爬虫類用の専用砂を5cm程度敷く。水分を含んだ腐葉土やマットは避ける
- 隠れ家: 流木・コルク樹皮・平たい石を1〜2か所配置し、昼間休める暗所を作る
- 通気: フタは通気口の大きいメッシュタイプを選び、ケージ内が蒸れないようにする
- 湿度: 基本的に加湿は不要。床材を霧吹きで湿らせる行為はカビや体表のワックス損傷につながるため控える
- 温度: 20〜28℃の範囲が適しており、日本の室内であれば特別な保温器具なしで通年飼育できる場合が多い
直射日光の当たる場所への設置は温度過多になるため避け、明るすぎない室内の棚などに置くと個体も落ち着きやすくなります。
餌と給餌の実践
雑食性で、自然環境では乾燥した植物片・動物の死骸・菌類などを食べています。飼育下では以下のものを中心に与えると管理しやすくなります。
| 餌の種類 |
|---|
