
海水エビは、スカンクシュリンプやキャメルシュリンプなど多彩な種類が揃い、鮮やかな体色でリーフタンクに華やかさを添える人気の無脊椎動物です。多くの種はクリーナーシュリンプとして魚の寄生虫を除去する共生行動を見せ、観察の楽しさも格別です。水質への敏感さはありますが、適切な環境を整えることで長期飼育も十分に楽しめます。
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属性
海水エビは世界中の熱帯・亜熱帯の海に生息する甲殻類で、観賞魚飼育の世界では古くから親しまれてきた存在です。なかでもスカンクシュリンプ(ホワイトバンドクリーナーシュリンプ)は赤と白のコントラストが美しく、魚のエラや体表から寄生虫を取り除くクリーニングステーション行動で多くのファンを魅了してきました。キャメルシュリンプはコブのような湾曲した体形とユニークな泳ぎ方が特徴的で、ナンヨウキサンゴとの共生でも知られます。いずれの種も水質の安定した環境を好み、適切な塩分濃度・温度・微量元素が整ったリーフタンクで本来の行動を発揮します。脱皮のたびに殻を脱ぎ捨てながら成長していく姿や、餌をハサミで器用につまむ動作は、見ていて飽きない観察ポイントです。魚との共生関係を水槽内で再現できる点も、海水エビ飼育ならではの大きな魅力といえるでしょう。
1水質変化に極めて敏感
海水エビは魚より水質変化に弱く、アンモニア・亜硝酸はほぼゼロを維持する必要があります。また銅系薬品(白点病治療薬など)は微量でも致死的になるため、無脊椎動物対応の薬剤のみ使用してください。水換えは少量ずつ点滴法で行うと安全です。
2点滴水合わせが必須
購入直後の海水エビは、水温・塩分・pHの急変でショック死するリスクがあります。点滴法で1〜2時間かけてゆっくり水合わせを行うことが基本です。特に比重(塩分濃度)の差がある場合は時間をかけることで生存率が大きく向上します。
3脱皮は危険な時期
海水エビは定期的に脱皮して成長しますが、脱皮直後は殻が柔らかく、タンクメイトに攻撃されるリスクがあります。脱皮殻はカルシウム補給のためそのままにしておくか、少量砕いて与えると良いでしょう。ヨウ素(ヨード)やカルシウムの補給は脱皮サイクルを助けます。
4混泳相手の選定が重要
カエルウオや大型のベラ類、モンガラカワハギなどはエビを捕食します。クリーナーシュリンプとして機能させる場合は、クリーニングステーションを認識している温和な魚との組み合わせが理想です。同じエビ同士でも種によっては縄張り争いが起きるため、種の相性を事前に確認してください。
5適切な比重と塩分管理
海水エビの飼育には比重1.023〜1.026(塩分濃度約33〜35ppt)が適しています。蒸発による比重上昇を防ぐため、毎日少量の淡水を補給するか自動給水装置(ATO)の導入が推奨されます。比重計はアナログ式より屈折率計を使うと精度が高く安心です。
6隠れ家となる岩組みを用意
海水エビは脱皮後や就寝時に岩の隙間や洞窟状の構造物に隠れる習性があります。ライブロックを使った岩組みは隠れ家の提供だけでなく、有益なバクテリアの定着にも役立ちます。隠れ家が十分にあると個体のストレスが軽減され、健康維持につながります。
7初期費用と維持費の目安
海水エビの飼育には、プロテインスキマー・比重計・ライブロックなど海水魚共通の設備が必要で、淡水飼育より初期費用が高くなりがちです。エビ自体の価格は種によりますが、スカンクシュリンプなど一般的な種は1,000〜3,000円程度が目安です。人工海水素の消費と補充コストも月々の維持費として見込んでおくと安心です。