健康保証制度ガイド
ブリーダーが提供する健康保証の標準的な範囲・期間、カバーされる疾患、保証請求の手順を解説します。
⚠️保証内容は ブリーダーごとに異なります。必ず売買契約書で「保証範囲・期間・請求手順・除外事由」を事前に確認してください。
保証期間の業界水準
| 期間 | 水準 | 備考 |
|---|---|---|
| 30 日保証 | 標準下限 | 業界最低水準。感染症 (パルボ・ジステンパー等) はカバー可能だが、先天性疾患の発見には不十分。 |
| 60〜90 日保証 | 業界標準 | 多くの優良ブリーダーが採用。先天性疾患の早期症状をカバー。 |
| 6ヶ月保証 | 上位水準 | 先天性心疾患・遺伝性関節疾患などゆっくり進行する疾患もカバー。 |
| 1 年保証 | 最上位 | ごく一部の最優良ブリーダー。遺伝子検査結果と組み合わせた手厚い保証。 |
| 生涯保証 | 希少例 | 繁殖元として責任を持つブリーダーが提供。再販不可・繁殖不可など条件付きが多い。 |
保証範囲 (7 項目)
膝蓋骨脱臼 (パテラ)、停留睾丸、心雑音、口蓋裂、肝シャント等。獣医診断書必須。
PRA、HCM、PKD、DM 等。遺伝子検査済み個体の保証が手厚い。
パルボウイルス、ジステンパー、コロナ、パラインフルエンザ等。発症から短期間。
コクシジウム、ジアルジア、回虫等。引渡し時の糞便検査の有無で対応が分かれる。
引渡し後一定期間内 (7〜30 日) の死亡で同等個体提供 or 返金。条件厳しい。
買主の管理下で発生した怪我・事故は保証外。
売買時に告知すべき既往症を隠していた場合は売主の責任 (消費者契約法)。
保証請求の 5 ステップ
異常発見から 24 時間以内にブリーダーへ連絡
メッセージ機能・電話・メールで状況を報告。日付・症状・写真を記録。
動物病院で診察・診断書取得
獣医に「先天性疾患の可能性」「いつから症状があったか」を診断書に明記してもらう。診療明細書も保管。
保証請求書類をブリーダーに送付
売買契約書のコピー、診断書、診療明細書、写真、連絡履歴を添えて請求。
ブリーダーと対応方法を協議
返金 / 治療費負担 / 同等個体提供のいずれか。契約書記載の保証範囲に基づき協議。
解決しない場合は運営・第三者機関に相談
ブリちょく事務局 / 消費生活センター / 弁護士無料相談 (法テラス) を活用。
保証を最大限活用するコツ
- •お迎え後 3〜7 日以内に動物病院で初回健診 (保証請求の根拠資料)
- •症状を見つけたら即写真・動画記録 (時刻情報込み)
- •ブリーダーとのやり取りは必ず文字で残す (LINE/メッセージ機能/メール)
- •ペット保険加入は保証範囲外をカバー (お迎え当日加入推奨)
- •売買契約書の「保証外事由」を事前に熟読 (買主の管理不足とされやすい項目)
- •保証期間内の症状でも、症状記録の遅れで保証拒否されるケースがある
よくある質問
健康保証は法律で義務付けられていますか?
健康保証そのものは法律で義務付けられていません。ただし、消費者契約法上「隠れた瑕疵 (先天性疾患の告知漏れ等)」は売主責任となります。ブリーダー独自の健康保証は契約書での個別合意です。
保証期間内に病気が発症したが、症状が出たのは保証期間後でした。保証されますか?
「症状の発生」ではなく「症状が判明した時点」で判断されることが多いです。保証期間内の獣医診断書があれば請求可能。境界ケースはブリーダーと協議。
保証で「同等個体提供」と書かれていたら?
ブリーダーが同犬種・同質の別個体を提供する措置。返金より、再度ブリーダーの個体を希望する買主向け。次回繁殖まで待つ場合もあるため、期間明示を契約書で確認。
返金は売買金額の何 % が標準?
死亡・治療不可能な場合: 100% 返金が業界標準。治療可能な疾患の場合: 治療費の一部負担 (50% 等) や、買主が個体を維持する前提で部分返金 (10〜30%) のケースが多い。
保証範囲外と言われたが納得できません。
(1) ブリちょく事務局に相談、(2) 消費生活センター (188) 、(3) 法テラス無料法律相談、(4) 弁護士依頼 (動物関連トラブル経験者推奨)。診断書・契約書・メッセージ履歴等の証拠を揃えてから相談を。