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売買契約書チェックガイド

ブリーダーとの売買契約書で確認すべき 8 セクション・約 40 項目をチェックリスト形式で解説します。

⚠️動物取扱業者は売買時に書面 (重要事項説明書・契約書) の交付が法律で義務付けられています。書面交付がない販売は違法行為です。

1. 契約当事者・基本情報

  • ☑売主の氏名・住所・動物取扱業登録番号 (第一種、販売業)
  • ☑動物取扱責任者の氏名
  • ☑買主の氏名・住所・連絡先
  • ☑契約日

2. 対象個体の特定

  • ☑犬種・猫種、毛色、性別
  • ☑生年月日 (推定の場合はその旨)
  • ☑マイクロチップ番号 (装着済みであること)
  • ☑血統書 (PED) 番号・登録団体名
  • ☑個体識別写真 (差し替え防止)
  • ☑親個体の名前・血統書番号

3. 代金・支払い条件

  • ☑販売価格 (税込・税別の明示)
  • ☑支払い方法 (銀行振込/対面現金等)
  • ☑支払い時期 (契約時/引渡時/分割)
  • ☑手付金・内金の有無と金額
  • ☑領収書の発行条件

4. 引渡し条件

  • ☑引渡し日・場所
  • ☑引渡し方法 (対面/業者輸送/空輸)
  • ☑輸送費の負担者
  • ☑引渡し時の同席者・立会人
  • ☑引渡し時に交付される書類 (血統書/健康診断書/ワクチン記録/マイクロチップ登録証明書/飼育説明書)

5. 健康保証

  • ☑保証範囲 (先天性疾患/感染症/死亡)
  • ☑保証期間 (引渡し後 30 日/60 日/6ヶ月など)
  • ☑保証の発動条件 (獣医診断書必須など)
  • ☑保証内容 (返金/交換/治療費負担)
  • ☑保証対象外事由 (買主の管理不足/事故/既往症)
  • ☑請求手続き (申告期限・必要書類)

6. 動物愛護法関連事項

  • ☑対面説明書 (18 項目) の交付確認欄
  • ☑現物確認の実施日・場所
  • ☑生後 56 日を経過した後の引渡しの確認(天然記念物の日本犬をその繁殖業者から直接迎える場合は 49 日。動物愛護管理法 附則第2項)
  • ☑繁殖者情報 (繁殖者と販売者が異なる場合)

7. キャンセル規定

  • ☑クーリングオフ適用の可否 (生体は原則対象外)
  • ☑買主都合キャンセル時の手付金・代金扱い
  • ☑売主都合キャンセル時の返金条件
  • ☑引渡し前死亡・体調不良時の取扱い

8. その他重要事項

  • ☑繁殖目的禁止条項の有無 (パピーミル対策)
  • ☑再販目的禁止条項
  • ☑去勢・避妊の推奨/義務
  • ☑本契約に関する紛争解決方法 (裁判管轄)
  • ☑個人情報の取扱い

こんな契約書は要注意 (Red Flags)

  • ⚠️口頭のみで書面交付がない
  • ⚠️健康保証範囲・期間が明示されていない
  • ⚠️「現状渡し」「ノークレーム・ノーリターン」のみ記載
  • ⚠️売主の動物取扱業登録番号が記載されていない
  • ⚠️対面説明書 (18 項目) の交付欄がない
  • ⚠️繁殖者・販売者が異なるのに繁殖者情報が空白
  • ⚠️支払い後すぐ引渡しを求められ、確認時間がない
  • ⚠️契約書の控えを渡してもらえない

契約締結時のコツ

  • •署名前に必ず全条項を読み、不明点はその場で質問する
  • •契約書は 2 部作成し、双方が署名・押印して 1 部ずつ保管
  • •電子契約 (クラウドサイン等) の場合も PDF を必ず保存
  • •口約束 (「もし病気だったら返金します」など) は契約書に明記してもらう
  • •保証内容を別紙にしているブリーダーの場合、別紙も必ず受領
  • •契約後 1 週間以内に動物病院で健康診断 (保証請求の根拠資料に)
  • •トラブル時に備え、引渡し時の個体写真・健康診断書を保管

よくある質問

契約書がないブリーダーから買っても大丈夫?

動物取扱業者には書面交付が義務付けられています (動物愛護管理法第 21 条の 4)。契約書がない販売は違法行為であり、トラブル時に法的救済も困難です。書面を出してくれないブリーダーからの購入は避けてください。

健康保証はどのくらいの期間が標準?

業界標準は 30 日〜 90 日が一般的ですが、優良ブリーダーは 6ヶ月〜 1 年の保証を付けるケースもあります。先天性疾患は症状が出るまで時間がかかるため、最低 90 日以上の保証を推奨します。

ノークレーム・ノーリターンと書かれていたら?

生体は中古品とは異なり、消費者契約法・動物愛護管理法による保護があります。「ノークレーム」一文だけで全責任を免れることはできません。ただし、先天性疾患を疑う場合は早期に獣医診断書を取得して連絡することが必要です。

電子契約 (クラウドサイン等) は有効?

電子署名法により紙の契約と同等の効力があります。署名済み PDF を必ず保存してください。ただし、対面説明・現物確認は別途実施が必須です (オンラインでは代替不可)。

契約後にキャンセルできますか?

クーリングオフは生体販売は原則対象外です。買主都合のキャンセルは手付金返還なしが一般的。引渡し前に売主側の事情 (体調不良・死亡等) で履行不能となった場合は全額返金が原則。詳細は契約書のキャンセル規定欄を確認してください。

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