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毒・危険生物データベース

毒・危険生物の注意喚起イメージ

飼育可能だが取り扱いに注意が必要な生物の毒性・応急処置・法的規制をまとめています。

このページの情報は参考用です。事故発生時は直ちに119番に連絡し、医療機関を受診してください。

⚠ 同じグループ内でも危険度は大きく異なります

たとえばサソリでは、エンペラースコーピオン(Pandinus imperator)は毒性が弱く初心者向けの入門種ですが、 フトオサソリ属(Androctonus属)やデスストーカー(オブトサソリ、Leiurus quinquestriatus)などキョクトウサソリ科(Buthidae)の一部は、刺されると死に至る恐れのある医療上危険な種です。 種名・学名を必ず確認し、グループ名だけで安全性を判断しないでください。

🐍有毒爬虫類

キングコブラ

King Cobra

Ophiophagus hannah

分布: 南アジア〜東南アジア

危険度
毒の種類: 神経毒

症状

  • - 呼吸困難
  • - 麻痺
  • - 視覚障害
  • - 嘔吐

応急処置

直ちに119番通報。患部を動かさず安静に保ち(強く縛らない)、救急搬送を待つ。毒を吸い出す行為は禁止。

法的規制: 特定動物に指定。飼育には都道府県知事の許可が必要。2020年6月以降、愛玩目的の新規許可は不可。
飼育上の注意: 日本国内での新規飼育は事実上不可能。既存の許可保有者のみ。

アメリカドクトカゲ

Gila Monster

Heloderma suspectum

分布: アメリカ南西部〜メキシコ北西部

危険度
毒の種類: 毒液(咬傷)

症状

  • - 激しい痛み
  • - 腫脹
  • - 低血圧
  • - 嘔吐

応急処置

噛まれた場合は無理に引き離さない。流水で洗浄し、速やかに医療機関を受診。

法的規制: 特定動物に指定。飼育には都道府県知事の許可が必要。
飼育上の注意: 動きは遅いが噛みつくと離さない。厚手の革手袋とフック棒が必須。

後牙類(マングローブスネーク等)

Rear-fanged Snakes

危険度
毒の種類: 弱毒(後牙注入)

症状

  • - 局所的な腫れ
  • - 痛み
  • - まれにアレルギー反応

応急処置

流水で洗浄し、腫れが引かない場合は医療機関を受診。

法的規制: 多くは特定動物に非該当。ただし自治体条例で規制される場合あり。
飼育上の注意: 深く噛まれなければ毒の注入は少ない。ハンドリングは最小限に。

🐡有毒海洋生物

ヒョウモンダコ

Blue-ringed Octopus

Hapalochlaena spp.

分布: インド太平洋(日本の暖海域を含む)

危険度
毒の種類: テトロドトキシン

症状

  • - 呼吸筋麻痺
  • - 意識障害
  • - チアノーゼ

応急処置

直ちに119番。人工呼吸の準備。抗毒素なし。呼吸管理が唯一の治療法。

法的規制: 特定動物には非該当(無脊椎動物は特定動物・動物取扱業の規制対象外)。法定の告知義務はないが、猛毒(テトロドトキシン)を持つため販売・飼育時には毒性の説明と厳重な安全管理が不可欠。
飼育上の注意: 飼育は極めて危険。素手での接触は絶対厳禁。短命(1〜2年)で飼育難易度も非常に高い。

ミノカサゴ

Lionfish

Pterois spp.

分布: インド太平洋

危険度
毒の種類: 棘毒(タンパク毒)

症状

  • - 激しい痛み
  • - 腫脹
  • - 吐き気
  • - まれにアナフィラキシー

応急処置

患部を約40〜45℃の湯に30〜60分浸す(45℃を超えないこと。患部の感覚が鈍り火傷に気づきにくいため注意。タンパク毒を熱で変性させる)。痛みが引かない場合や全身症状があれば医療機関を受診。

法的規制: 規制なし。一般的な観賞魚として流通。
飼育上の注意: 水槽メンテナンス時に刺されるケースが多い。厚手のゴム手袋を使用。混泳魚を食べるため単独飼育推奨。

ファイヤーコーラル(アナサンゴモドキ)

Fire Coral

Millepora spp.

危険度
毒の種類: 刺胞毒

症状

  • - 皮膚の灼熱感
  • - 発疹
  • - 水ぶくれ

応急処置

酢で患部を洗浄し、刺胞を除去。真水で洗うと刺胞が発射されるので注意。

法的規制: 規制なし。
飼育上の注意: 素手で触らない。レイアウト変更時はゴム手袋を着用。

🐸有毒両生類

ヤドクガエル

Poison Dart Frog

ヤドクガエル科(Dendrobatidae)

分布: 中南米

危険度
毒の種類: 皮膚毒(飼育下では弱毒化)

症状

  • - 皮膚刺激
  • - しびれ(野生個体の場合)

応急処置

触った後は石鹸で手を洗う。目や口に触れない。飼育下個体の毒性は極めて低い。

法的規制: 多くの種が流通可能。CITES附属書II掲載種あり(輸入時に書類必要)。
飼育上の注意: CB(飼育下繁殖)個体は毒性がほぼなくなる。野生下の毒はエサ由来。美しい体色で人気が高い。

アカハライモリ

Fire-bellied Newt

Cynops pyrrhogaster

分布: 日本固有種(本州・四国・九州)

危険度
毒の種類: テトロドトキシン(微量)

症状

  • - 手荒れ
  • - 口に入れた場合のしびれ

応急処置

触った後は手を洗う。口に入れた場合は医療機関を受診。

法的規制: 規制なし。日本固有種。
飼育上の注意: 触った手で目を擦らない程度の注意でOK。飼育は容易で初心者向け。

🦂注意が必要な昆虫・節足動物

エンペラースコーピオン

Emperor Scorpion

Pandinus imperator

分布: 西アフリカ(熱帯雨林)

危険度
毒の種類: 毒針

症状

  • - 蜂刺されレベルの痛み
  • - 局所的な腫脹

応急処置

患部を冷やし、痛みが持続する場合は受診。アレルギー持ちの方は特に注意。

法的規制: CITES附属書II。輸入には許可が必要だがCB個体は流通。
飼育上の注意: サソリの中では毒性が弱い入門種。ただしハンドリングは推奨しない。ハサミで挟む力が強い。

タランチュラ各種

Tarantulas

オオツチグモ科(Theraphosidae)

危険度
毒の種類: 咬毒+刺激毛

症状

  • - 蜂刺されレベルの痛み
  • - 刺激毛による皮膚炎・目の炎症

応急処置

咬傷:流水洗浄→受診。刺激毛:テープで除去→洗浄。目に入った場合は眼科受診。

法的規制: 規制なし(一部CITES種を除く)。
飼育上の注意: 新大陸種は刺激毛を飛ばす。旧大陸種は攻撃的で咬みやすい。初心者にはチリアンローズがおすすめ。

オオムカデ類

Giant Centipedes

Scolopendra spp.

危険度
毒の種類: 顎肢毒

症状

  • - 激しい痛み
  • - 腫脹
  • - 発熱
  • - まれにアナフィラキシー

応急処置

患部を流水でよく洗浄する。45℃を超えない範囲で温める方法と、冷やして痛みを和らげる方法があり、どちらが優れるかは確立していない(温める場合は火傷に注意し45℃を超えない)。強い腫れ・息苦しさ・気分不良などの全身症状やアナフィラキシスの兆候があれば直ちに医療機関を受診。

法的規制: 規制なし。
飼育上の注意: 非常に攻撃的で素早い。脱走防止が最重要。長いピンセットで管理。ハンドリング厳禁。